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模様替え

去年のクリスマスにTV周りに置くサラウンド用スピーカーをオットにプレゼントした。少し前にサラウンドバーなるものを買ってみたら思いのほか良かった、と彼自身がにっこにこだったからなのだが、両サイド後方に置くスピーカーを使ってみたら前後から音が押し寄せる感覚が更に良かったのだろうか、嬉しそうにスピーカーのための脚(台)も手に入れてリビングにあるソファの後方に設置していた。

喜んでもらえるのは嬉しいのだけれど、TVをおいていたリビングがごっちゃごちゃになった。なにより動線が邪魔されて動けない。掃除もしにくい。一応指摘はしたが、彼が「でも折角の音源が・・・」というので一度は諦めたのだ。

我が家は決して豪邸じゃない。更に私が掃除下手なため家族が使う空間は限られていて、特にベースメント半地下にある「ファミリールーム」と呼ばれる空間は全く何にも使うことのない状態だった。

「もう、TVごと下に移したらいいんじゃない?」

と、娘の一言があって二人で おう、となる。確かに広さはこのリビングと変わらないかそれより大きい。オットも私もTVをみないので(なのでTVと書いているけれど正確にはTVのサービスにつないでいないモニターだ)リビングにこの機械がある理由はあまりない。


そんなわけで昨日3人でTV台(もう25年使っている)とTV、その周辺にあったゲーム機器なんかを階下に移した。比較的最近新しくしたTVは軽いので(昔のTVの重さを考えると異次元の世界)とても助かった。1時間ほどでそれらを全部再セットアップし、件の音響システムも調整できた。

うわ、イイじゃん。上に在ったときよりイイじゃん。

多分天井高の違いもあるのだろう。リビングは高い天井で多分音が上に抜けていた分、ファミリールームは適度に壁が近いから反響音もあるようだ。オットはご満悦で早速テトリスなんかを始めていた(結構音楽が綺麗なバージョンなのだ)。
その間に私は娘の手を借りてリビングとダイニングエリアの模様替え。「いや、TVこっちに戻すかもしれないしそのままに・・・」というオットの言葉は無視して(笑)家具を「こういうふうにあった方が心地いいよね」という位置に変更した。

こちらも、掃除も含めて1時間あまりで片付いた。

猫たちが「何ごと???」と不安がっていたけれど、落ち着いてみたらリビングが彼女達にとっては「適度に見晴らしがきいて前より座って家族を眺められる場所が増えた」感じらしい。すっかり各自の定位置を確認してそれぞれで一人遊びまで始めた。
私は、といえば、家族みんなが好きなものを持ち込むのでごっちゃりしていたリビングから必要ないものが消え、動きやすい家具の配置と気持ち良く広くなった空間が以前より居心地良くなり、正直なところ「もっとはやく気付いてれば良かった」と思っているほど。

そういえば、TVを階下に移す話は大分前(15年?)からしていたのだが(私が)、動かすものが多いことと「TVはみんなのいるところに(=リビングじゃなきゃ)」というオットの意見でそのままだったのだ。でも今は「最初からこうあった」と思うくらいにしっくりする。
多分、この家はこんな風に使うように作られてたんだ・・・と、今さら気付く。


ここに住んで長くなり、物が増えているのも一因だとは思う。適度に散らさないとごちゃごちゃ空間ばかりになる。
それから子供達が基本ここにはいない、というのもあるだろう。家族と家の年齢のせいとも言えるかもしれない。


昨夜はシアタールームと化したファミリールームで古いDVDを観た。40年前の映画でも音が大分違うと印象が変わるね、などと言いながら。

上のフロアのリビングには私の編み物かごが置かれることになるだろう。一人の時間に読むように積ん読だった本も手の届きやすいところに移動させたし、猫が眠っていられる小さな空間も確保したからそこで私の過ごす時間が増えそうだ。


年明けから家具の移動なんて、と最初は思っていたけれど、結果ものすごく居心地が良くなった。娘のあの「移したら」の一言に感謝、だ。
さて、ブランケットがもう一枚欲しくなったので太い糸で膝掛けでも編んでみようかな。

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