見出し画像

現代っ子だなぁ

ひさとみ なつみさんのこの記事(小説として私のすごく好きな感じ。素敵な、それこそダンスするようなテンポで進む軽やかなお話なので、是非見て欲しい)の中で、「続けるのよ、ずっと!」というとても印象的な言葉があった。

今度9月から大学生になる娘は、親の私達の贔屓目というのをさっ引いてもかなりのアーティスト気質なのだが(気になった楽器はとことんやるし、絵も描く、写真もフィルムまでやる)
一時SNS(インスタグラム)は写真で3アカウントくらい、投稿内容を一定させて連日投稿とかふつーーにやっていた。2-3年続けていただろうか。

「続ける」パワーを知っていたらしい。もしくは、経験から理解したらしい。

結構どのアカウントかなりのフォロワーがいたらしいが、受験勉強でぱたっと、やめた。

(が、勉強したものを壁に貼ってアートっぽくしていた。記憶には繋がりにくかったと思うけど・・・)

最近はTikTokで(昔は曲に合わせて踊っていた)趣向を変えてお絵かきしているのを「タイムラプス」という機能でビデオにし、あげているらしい。自称「かなりオタク(nerd)」でもある。

アカウントを作るところからハードルに感じる私とはまったく違う。そして、続けることを楽しみ、続けるというハードルを「やりたくないけどやらなきゃーーー」といって越えている。


続けること、どんなことでも好きなら続けること。


中学1年生のときに彼女は私達にずっとねだっていて、やっと300ドルの中古フルートを手に入れた。それを手入れしながらずっと練習し続けた。高校のコンサートバンド(ほぼ全員、個人授業を受け続けている人達)では、いきなりフルートのリーダーになり、独学だったとその後先生が知って「フルートの先生、紹介する?」と言って貰ったらしいが「別にどこか、めざしてないんで」と・・・・

そのうちフルート部門で州の1位を取ってきた。ナショナルの大会は「やりたい訳じゃ無いからいかない。おカネもかかるし、将来そっちに進むわけじゃない」とやらなかった。なんと淡々としているのか・・・・

がっついていかないところ(アメリカではそれでは生きて行きにくいだろうよ、と思うのだが)も現代っ子だ。

でも続けている。今も気が向くときがあるらしく、フルートの音が2時間とか3時間とか、聞こえている。

まさに、「続ける」をできる。それもアーティストたらしめるものなんだろう。

「SNSって、続ければフォロワーふえるんだよ。数は励みになるけど、増えるの当たり前だから」

・・・現代っ子だ。自分の楽しいようにやる。

「でも仕事、とは違うってのもわかってるよ」

・・・現代っ子だわ。


そんな彼女はビフォーアフターが大好きで(大学は建築学科にいきます)、「時間があるときは日本で大工仕事とか勉強出来ないかな」とか言ってる。どうせなら宮大工とかの現場を見せて貰ったら、といったら、あっという間に調べてきて

「私みたいな門外漢だと、見学も邪魔になるかもね」

と宣う。


いろいろ、発想が私達の年代にはないことをフツウにやる。おもしろい、現代っ子。

自分がどんどん思考が固まってきているのかもしれない。老いては子に従え、って、こんなところでもそうなんだろうか。



サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。