芝刈り機のこと
今日芝刈りしていて、ふと思いました。
多くの人は芝刈り機を自分で使うなんて知らないか。。。
実際20年前に借りた家の庭の芝、どうしていいか分からなかったんですよね、私。芝部分は家の裏、バックヤードと呼ばれるところだけで道から見えないところだし大家さんはその辺何にも言わないし(テナントが手入れするものらしい)、なので伸ばしっぱなしのふさふさ(大笑)の芝の上で、当時まだ小さかった子供たちが遊び回ってました。
アメリカの家、多くの田舎では普通に芝が張ってあります。芝って基本強いのでグラウンドカバーとして手軽なんですね、水さえやって定期的に芝刈りすればきちんと見える。芝は殺さず雑草だけ枯らすなんて薬も普通に出回ってますから。
だけど気候のいい時期はとにかく伸びる速度が早い。なので大体1週間に一度は芝刈りするようになります。
綺麗なメンテナンスには色々な手間をかけますが、とりあえず芝刈り機。大体の家の芝面積を考えると、手押しの、ガソリンで動くものが主流です。大体$300-500(四万円から六万円)くらい。
エンジンはホンダ、とかです 笑
もっと小さいものや、軽い電池式の芝刈り機ってのもありますが、パワーに欠けたり自分の体力が削られたり、なので、こういうタイプが多いです。
写真の中でHondaと書かれた袋部分がありますが、ここに刈った芝が入ります。取り外して中の芝をゴミ箱に入れるわけです。
さて、こういうエンジンつき芝刈り機は、動力で
1)芝を刈る刃を回転させる
2)ファンを回して刈り取った部分を吸い込む(大型の、やや作りが大雑把な掃除機みたいなもの)
3)芝刈り機自体を前進させる「前輪駆動」
ということをします。
なにせ重いので、この前輪駆動がないと女性はまず芝刈りできなくなると思います。でもハンドル部分を握れば駆動輪が回るので楽に進めるというわけ。まあ、楽って言っても。。。芝の生えている土地は道路のように真っ平ではないから、そこそこの力は要りますけど。
で、芝刈り機初心者🔰が最初に陥る罠、…いや、困る点は「エンジンのかけ方が分からない」です。自動車みたいに鍵はないし、スタートボタンがあるわけじゃないし(電池式なんかはボタンですけど)はて、どうやるんだ?になりますが。。。
エンジンをかけるために最初の回転を与えるのはなんと手動。「紐」が付いていて、手押し部分のレバーを握りながら(これで安全装置が外れる)この紐を思いっきり引く。するとその回転力でエンジンがスタートします。
電動ノコギリも同じように紐を引っ張ってスタートさせるようになってますよね、あれのデッカい版です。
エンジンがかかったら、あとは手押し部分のレバーを握れば進み、レバーを離せば勝手には前に進まなくなる。至ってシンプル。だけど、シンプルだからこそ、向きを変えるとかいう時はチカラとちょっとしたコツが必要になります。
。。。と、まあ、コツを掴んだら中学生でも使えるので子供の最初のバイトになったりもします。やっぱり毎週芝刈りって、体力も気力も必要なんですよね。
うちでも子供に一回20ドル(三千円くらい)でやってもらった時期はあります。家のメンテはそれなりに大変だということ、また自分の体力と時間の切り売りで稼ぐのはなかなかに大変だということ、そして「体力や時間がない人はいるから、そこに働いて稼ぐチャンスはある」という当たり前のことを理解してもらうのにはやくだちました。
今は夏休みの間なら帰省してる子供に「年取ってきたかーちゃんにやらせるの?」と脅して(笑)やってもらってます、無料で。
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さて、都会は別ですがアメリカの田舎では自宅であっても「手押しの芝刈り機、大変」と思う人は多いらしい。自宅ガレージにこんな「乗るタイプ」の芝刈り機を持ってる人も、結構います。一軒家25件に一件、て感じでしょうか。30万円くらいで買えます。
これだと確かに、車みたいにすぐエンジンかかるし、汗だくで方向を変える苦労もない。お年寄りでも庭の手入れが苦ではなくなりそう。
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アメリカ映画に出てくる田舎の家は芝が青々としてますが、確かにそんな感じです。でも芝ってやっぱり手入れが結構いるし、水を大分使うし、美しく保つために結構薬剤も使います。それに植物として強いもので、伸びていって欲しくないエリアにも広がってしまう。
まあ、「庭が綺麗な家は余裕がある」につながるのはその辺なんですけど、20年近く芝と付き合って思います、「あんまり地球にはやさしくないよなあ。。。」って。
それでも芝をゼロにするのはかなり大変そうなので、一軒家に住んでる限りこの戦い?は続くんですけどね。
だから日本で綺麗に芝を手入れされてるお家を見ると(土地似合う種類芝はそれぞれ種類が違うけど)感動します。日本だとあんまり大きな芝刈り機は使わないよね?みんなすごいよ。。。
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