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死ぬかと思ったときの話

昨日会話をしていて思い出した。
私には死ぬかと思った時があったことを。

中学校入学式の帰り道。
方向音痴の自覚がありちゃんと帰ることができるか不安だった私は、信号を見ておらず横断歩道を渡ってしまった。

そこで車に轢かれた。

一瞬の出来事だった。
ぶつかった瞬間がとても痛かったのを覚えている。
死んだかと思った。

その後すぐに周囲の大人に救急車を呼んでもらい、病院へ行き、警察へ行き、帰宅した。
帰宅後、先生が家まで来て様子を伺ってくれた。
頭が少し腫れたくらいで全然無事だった。

私を轢いた運転手の方はとても優しい人だった。
轢き逃げなどはせず、ぶつかってすぐに心配してくれた。
後に菓子折りも持ってきてくれた。
母も、「加害者が良い人で本当に良かった」と言っていたのを覚えている。私もそう思った。

しかし、良い人だからこそ罪悪感を大きく感じてしまった。
今回の事故は完全に私の不注意で加害者側には全く落ち度がないのだ。
普通に運転していただけだし、止まろうとしていたとも言ってくれた。
しかし法では運転手側が加害者で私が被害者になってしまうのだ。
世の中は不条理だ。法は不条理だ。
警察署に行ったときも「できるだけ彼の罪を軽くしてほしい」と主張したのを覚えている。

それから私はどんなに車がいなくても横断歩道を渡るのが怖くなった。
今は大分落ち着いてきたが、直後とかは特に怖かったのを覚えている。

交通事故には気をつけてください本当に。
あと信号は必ず見てから横断しましょう私も改めて気をつけます。

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