いわゆる中国人の「爆買い」について

実は、私も中国人の爆買いは自分で消費ためではなく転売目的であることは知っていたが、人民元から日本円への換金目的という視点は持ってなかった。その点で、妙法さんの指摘は興味深かった。

爆買いが起きる理由は下の二点しかない。

1) 消費税の免税利用を使って、日本国内で購入したものを日本国内で転売。*これは主に、時計、香水、その他の高級品が使われる。

2) 日本から中国本土に送って転売。風邪薬、化粧品、盗品、その他何でもあり
*これを聞くと、ちょっと賢い人なら、中国帰国時に手荷物として中国国内に持ち込むならまだしも、日本から中国までのa)国際郵便の送料、b)中国に輸入した段階での関税をどうするのかという疑問が湧くはず。。特にb)の関税は、何パーセントかけられるのかはっきりせず、利益の予想が難しいのではと私は疑問を持っていた。
それで、10年くらいまえだが、爆買いをしている日本に帰化した中国人に仕組みを訊いたことがある。、、コロンブスの卵、、いわれてみれば仕組みは簡単、中国側の税関職員を買収している、種明かしをされれば簡単。彼の場合は、協力者は天津市にいるので、すべての荷物は天津市に送るといっていた。

それで今後は消費税を出国時に還付する方式になるので、1)は止まる。2) だけが残り、いわゆる「爆買い」は終わりだ。

購入時に支払った消費税を、出国時に還付する方式は、利益が得られる利用者は限られてくるだろう。おそらく、諸外国同様に、全空港、港では対応しておらず、還付がうけられる空港は一部の主要空港のみになるだろうから。

*例えばシンガポールの場合、還付金はチャンギ空港を利用しないと受けられない。シンガポールとマレーシア・ジョホール州は陸路(もしくはセラター空港という小さな空港がシンガポールにある)で移動できるのだが、陸路でマレーシアに入り、そこから別の最終目的地に向かう場合、陸路出国なので、還付金は受け取れない。

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