イスラエル ネタニヤフ首相は政治的に終わった 7

重要なニュースなので書いておきます。私の当初の予想通り、イスラエルのネタニヤフ首相は対ハマス戦争で、政治的な勝利を収めることが非常に厳しくなりました。現時点で、イスラエル兵の戦死者は219名(October 7thの越境攻撃によるイスラエル兵の死亡は含まれない数字です)。

弱いところを見せられないイスラエルだが、北部でヒズボラ・イラン連合を相手に戦端を開く余裕はない。だからこそ恐怖に駆られて一生懸命吠えている(空爆を行っている)。

モサド長官がハマス幹部の国外追放と引き換えに停戦する提案を行ったことなども報道されている。ネタニヤフ政権に信用がないので、ハマスはこの提案を受け入れないだろう(ほとぼりがさめたころに、イスラエルが順次暗殺していくことが予想されるため)。

イスラエルのモサドがとか、IDF(イスラエル国防軍)がとかいって、イスラエル有利の情報を疑わない馬鹿どもをどうか信用しないでください。ハマスが行っているのは国際政治の大きなゲームです。「アラブの大義」であり「パレスチナの大義」なのです。ネタニヤフ失脚のためにハマス幹部は死ぬ覚悟が出来ているはず。ハマス中枢にイスラエルのスパイがいたところで(現在のガザ地区内のハマス幹部にイスラエルのスパイは一人もいないと思うが)、この大きなゲームに与える影響は軽微です。欧州とアラブ各国がもっと騒ぎ出せば、イスラエル国内から強力なネタニヤフ降ろしのうねりがでてきます。

亡くなったモサド長官のメイル・ダガンが、存命中にネタニヤフ批判を行っていたが、ダガンのネタニヤフ批判が再度注目を集めるだろう。

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