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(2021:その 1) 育て方

会社の社員の方にいかに気持ちよく、頑張って仕事をしていただけるようにしたらいいか?

日々悩んでおりますが、2021年の10月に会社を変えようと色々とやろうとして、失敗した時の反省を踏まえて信者さん方にお話した神殿講話の原稿です。

現在は、かなりいい雰囲気になってきていますが、もっとようきぐらしが体感できるような会社にならないかなぁ~と日々思案中です。

その後は、
・減点評価は一切やめて、加点評価のみにしました。
・やる気がでるように、資格を取得したら毎月資格手当を支給するように
 しました。
・また資格取得したら等級も上げるようにして、基本給もあげました。
・病気やケガで働けなくなっても、65歳の年金をもらうまでは、標準報酬
 月額の60%が支給(非課税)される保険に会社の費用で全社員加入しまし
 た。
・コロナが蔓延してきたら、お子さんや御本人がコロナになっても、休ん
 で看護や療養ができるようにコロナ特別有給休暇を設置しました。

などなど、、皆さんが安心してやる気をもって働けるような施策を打って行っております。

ちなみに社員の方は私が天理教の教会長であることは知っていますが、天理教の方は一人もおりません。

以下原稿は、

天理教会長もいちゃんのお話(2020年6月〜2021年12月) | もいちゃん | 宗教入門 | Kindleストア | Amazon

からの抜粋です。
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本日は、人の育て方について、お話をしたいと思います。(かしわ手)
 
私が働いている会社はリーマンショックの後、会社の経営が低迷した14年間の間に、新入社員を採用することが一切できませんでした。

この為、今の人員構成は最近採用することができた20代と昔からおられる50代、60代の社員がメインで、30代、40代が殆どいない状態です。

昨年の9月に私が働いている会社の全社員50名と面談をしたところ、

50代、60代の年配の方は、
『今の若手は全然育っていない。将来が不安だ。』
と言っており、

20代の若手は、
『年配の方から色々教えてもらえないから、年配の方が定年していったら、自分達だけでは不安だ。』
と言っておりました。

この為、私は、10年後の会社を考えると、今のうちから、年配の方から若手の社員へ技術の伝承をすることが急務だと考えました。

そこで、以前の会社にいた時にやっていた教育の推進やそれを受けた成績査定の細かいルールを参考に社内向けのルールを作り今の会社に反映しました。

これは、
がんばる人にはボーナスを増やし、
がんばらない人にはボーナスを減らす
といったものでした。

部課長には、こういったシステムを導入すると事前に言い、その時は反論はなかったのですが、いざ実際に運用しだすと、

『頑張らなかったら、成績査定を下げるのはひどすぎる。』

と不満が巻き起こり、皆口々に

『会社の雰囲気が悪くなった。
会社を辞めたい。』

と言ってきました。

特に若い世代は、ゆとり世代に育っているので、

『切磋琢磨して頑張る。』

のではなく、

『皆で一緒に仲良く頑張る。』

ことに価値観をおいていて、減点評価には強い反発があることに気づきました。

この社員の反発はものすごく、中には実際に会社を辞める者もでてきました。

この為、昨年の9月以降は会社をどう運営していったらいいか、分からずに悩み苦しみました。

私は、
『以前の会社の時には切磋琢磨して頑張る人が報われる人事評価だったが、それは大企業なので出来ない人の代わりはいくらでもいたからできたことで、中小企業では1人でも辞めてしまうと会社が成り立たない中で、社員間で競争をさせるとダメだった。しまった。』
と思いましたが、後のまつりです。

やはり人はストレスをかけて頑張らせるのではなく、褒めて育てないといけないのだなと改めて認識しました。

稿本教祖逸話編の、195に・・・・
『教祖ほど、へだてのない、お慈悲の深い方はなかった。
どんな人にお会いなされても、少しもへだての心がない。
どんな人がお屋敷にきても、可愛い我が子供と思うておいでになる。
どんな偉い人がきても、
『ご苦労さま』
物もらいがきても
『御苦労さま』
その御態度なり、言葉づかいが、少しも変わらない。
皆、可愛い我が子と思うておいでになる。
それでどんな人でも、皆、一度、教祖にお会いさせてもらうと、教組の親心に打たれて、一遍に心をいれかえた。・・・』

とあります。

やはり、人を使っていくには、プレッシャーを与えず褒めて育てないといけない、そうすれば、おのずと皆、頑張ってくるのだろうなと思いなおしました。

山本五十六も
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
と言われています。

教祖の言われていることと同じようなことを言っています。

やはり、感謝の気持ちと、人を褒めるという心で、当たって行かないと、人は動かないのだなとつくづく思いました。

これから、会社を運営していくに当たっては、人の短所は極力みずに、人の長所を褒めて、そして、その人が成長できるよう、日々心掛けていきたいなと思います。

特に中小企業は一人一人が大事な人材ですから、それぞれの方に頑張っていただかないといけません。

ただ、これは言葉でいうのはたやすいですが、実際に実行しようとなると、なかなか難しいものです。

人はどうしても他人の欠点が目につきます。

でも、そこで一度立ち止まって、その人のいい点をできるだけ見つけて、褒めていかないといけないのだなと、日々思いをあたらにしながら、やっていければと思います。
 

以上つたない話ではございましたが、御清聴ありがとうございました。(かしわ手)

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