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(2020:その 2) 宗教

教会長になって2回目の神殿講話の原稿です。
この話をした2年後にはロシアのウクライナ侵攻がありました。
何と考えたらよいのかと思案してしまいます。

天理教会長もいちゃんのお話(2020年6月〜2021年12月) | もいちゃん | 宗教入門 | Kindleストア | Amazon

から抜粋しています。

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本日は、宗教について、お話をしたいと思います。(かしわ手)
 
天保9年10月26日に中山みき様に親神様が降りられました。

「我は元の神・実の神である。この屋敷にいんねんあり。このたび、世界一れつをたすけるために天降った。みきを神のやしろに貰い受けたい。」
これは親神・天理王命が、私たち人間に対して発せられた最初のお言葉で、「立教のご宣言」といわれているものです。

ここで、親神様は世界一列を助けたいと仰せられています。

 また、『天理教教典』には「十のものなら九つまで教え、なお、明かされなかった最後の一点、元の親を知らして」とあるように、本教は、人間創造の元の神が付けられた陽気ぐらしへのたすけ一条の道であることが記されています。
 したがって他宗教の教えも、親神様がその時・所に応じて現された修理肥の教えであり、敬意を払うよう教えられています。

 つまる所、世界3大宗教である、キリスト教、仏教、イスラム教の教えは、親神様が、キリスト、ブッダ、マホメットにその所・場所において、説いた教えいうことになります。
 ただ悲しことに、それぞれの宗教はそれぞれの開祖が説いた教えが曲がってきており、自分達の教えが絶対であり、その教えを信じるものには、神が恩寵を与え、信じない者には罰を与えると説いています。この為、それぞれの宗教は他宗派と敵対して、あろうことか戦争まで起こしています。

人類の親である親神様はこれをいかに悲しんでおられることでしょう。

 この為、我々天理教を信仰するものは、多宗派から非難されても、我々から他宗派を非難することがあってはなりません。それぞれの考えを尊重しながら、彼らの教えにたいして、やんわりと対応していく必要があります。

 宗教間ではこのようなことがありますが、翻って我々の身の回りを考えてみましょう。

 人間はえとして、自分の意見を正当化して、他の人を非難したり、陰口をたたいたり、そしったりしていないでしょうか?

 本教の立教の趣旨は世界一れつを助けたいとの親心一点であります。教祖が、教祖のことを悪く言う人に対しても、批判したり、罰を与えたことがありましたでしょうか?助けたいとの一点だけではなかったでしょうか?

 我々、お道を信仰するものは、教祖のひながたを慕って、日々の生活をおくっていくべきではないでしょうか?

 そうは思っていても、なかなか、そういう風にはできにくいことではありますが、私は、こう思うのであり、また、こうありたいと祈っております。
 
以上つたない話ではございましたが、御清聴ありがとうございました。(かしわ手)
 
 

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