不要不急のむずかしさ。

82.不要不急

不要不急を伝えるのはむずかしい。

なぜなら、多くのひとは不要不急なものから日々の生活に「うるおい」を得ていることを知っており、その意味で不要不急なものほど自分にとっては必要と考えがちだからである。NO MUSIC NO LIFE!

ぼくの場合、持病のある高齢者が身近にいるので極力「不要不急」の外出は控えるようにしているのだが、家で過ごす時間が増えたぶん「不要不急の食事」が増えてしまい困っている。間食、ひらたく言えば「おやつ」である。おやつを禁じられたら、100日目に死ぬヒトなのである。

そんなことを考えていたら、精神科医のユーチューバー(ユーチューバーの精神科医?)が「間食をやめる方法」という動画をUPしていた。タイムリーすぎる。

どうやったら間食をやめられるかという相談に対し、ついつい間食をしてしまうというのは意志の弱さに原因があるので

1)意志を使わないよう、家に一切おやつを置かない

2)買いに行くのもめんどくさいという自分の意志の弱さを逆利用

という解決策を挙げていた。なるほどね。さまざまな不要不急にある程度の実効性をもたらすためには、そこに「めんどうくさい」要素をプラスするのが最適ということか。

たとえば、不要不急の外出に対しては、駅の改札で筆ペンで「写経」してからじゃないと電車に乗れないようにする。般若心経を正確に写すのに、ひとによっては30分くらいはかかるかもしれない。間違った場合は当然やり直しだ。

ああ、めんどくせぇ〜。家で寝てた方がいいや。

きっと多くのひとがそう考えるにちがいない。ぼくも、家におやつを置くのはやめようと思うが、とりあえずいまは目の前にあるスナック菓子(お徳用パック)に集中したい。

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83.全肯定

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