【ソムリエ勉強用メモ】アメリカ編 ~歴史~

1492年:クリストファー・コロンブス(スポンサーはスペイン)によるアメリカ大陸発見以降、ヨーロッパ諸国による植民地化がすすむ

17世紀中ごろ:オランダ人がニューヨーク州マンハッタン島に最初のブドウを植える

1776年アメリカ独立宣言

18世紀後半:フランシスコ修道会が、バハ・カリフォルニア(現在のメキシコあたり)からアルタ・カリフォルニア(現在のカリフォルニア州を含む西部)にスペイン原産のワイン用ブドウをもたらす
Mission ミッション(=修道会)はDNA解析の結果、チリのパイスアルゼンチンのクリオージャ・チカと同一種で、スペインのListan Prieto リスタン・プリエートに遡るとされる

19世紀初頭:アラスカやカナダに毛皮貿易で進出していたロシアは、カリフォルニアに南下。ボデガ湾の北にフォート・ロス(ロシアの砦の意)と呼ばれる拠点を築き、ソノマ・カウンティで最初のブドウを植えた。ジェンナーから内陸へ続く川はロシアン・リヴァーと命名。周辺にロシア人が入植

1821年:メキシコはスペインから独立。その後、西部へ勢力を拡大するアメリカとメキシコの戦争にアメリカが勝利。カリフォルニア州が誕生

19世紀後半カリフォルニア州でゴールドラッシュが起き、ワインの需要が拡大。カリフォルニア州のソノマでフィロキセラ発見され多くの畑が壊滅となったが、ラブルスカ系を台木とした接木苗が開発され、畑の再建がすすむ

1920年~1933年禁酒法の施行(年号覚える!)。教会のミサ用、医療用、自家消費用(年間750ℓまで)は認められるが、ワイン産業は衰退。自家消費用のブドウ、濃縮果汁のビジネスは活況を呈し、ブドウ畑では運搬に適する果皮の厚い生食用ブドウに生産が切り替えられる

1934年禁酒法廃止の翌年ワイン・インスティテュートが設立(カリフォルニア州のワイン生産者組合で組織)。カリフォルニア大学のデイヴィス校にブドウ栽培・ワイン醸造科が誕生。温度コントロール装置付きのステンレススティールタンクはカリフォルニアで開発され世界中ひ広まる

1961年:ニューヨーク州シャルル・フルニエコンスタンティン・フランクヴィニフェラ種を用いた商業的ワインを製造。
オレゴン州南部でリチャード・ソマーがピノ・ノワール、リースリングなどを栽培開始。ヒルクレスト・ヴィンヤードを設立

1966年:カリフォルニア州ナパカウンティのオークヴィルに、ロバート・モンダヴィ(近代カリフォルニアワインの父)がワイナリーを設立

1965~1968年:オレゴン州デヴィット・レット(オレゴン、ピノ・ノワールの父)が、ウィラメット・ヴァレー(世界3大ピノ・ノワール)に初めてピノ・ノワールを植える。アイリー・ヴィンヤーズを創設。オレゴンのパイオニア達がこれに続く

1976年独立からちょうど200年スティーヴン・スパリア(ADV創立者)によるパリ・テイスティング(パリスの審判、カリフォルニアとフランスのブラインド大会)で、カリフォルニアワイン(赤白ともに)がフランスに勝利

1978年アメリカのワイン法制定。世界初の新旧世界のジョイントベンチャー、オーパス・ワンがカリフォルニアに登場。
100点採点法評価媒体「ワイン・アドヴォケイト」ロバート・パーカーの影響力拡大

1983年:ナパで発見された新種のフィロキセラ(バイオタイプB)に対して、ヴィニフェラとルペストリスの配合台木AXRIに抵抗力がない事が分かり、植え替えを余儀なくされる。結果、テロワールに適した品種や仕立て方、植密度等が見直されワインの品質向上につながる

1990年代まで:優れたワインメーカー(醸造家)が脚光を浴び、極少量生産・高品質のカルトワインが生まれる

1990年代以降:テロワールや栽培に力点が移行。オーガニックやサステナブルな農法、畑名表示ワインが増加

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