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【ソムリエ勉強用メモ】ニュージーランド編 ~主要産地 North Island 北島~

①【Northland ノースランド】
・ベイ・オブ・アイランズのケリケリは同国のワイン用ブドウ栽培発祥の地(1819年)
・ワイタンギはジェームズ・バズビーによって同国初のワインが造られた場所(1836年)
・主要品種はカベルネ・ソーヴィニョン、シラーなど
②【Auckland オークランド】
・主要品種はシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ
・「ヘンダソン」「クメウ」を含む歴史的に重要な「オークランド西部」、北部の「マタカナ」、「ワイヘケ・アイランド」の3つのエリアに分けられる
 ❷GI Kumeu クメウ
  ・20世紀初めから、クロアチア(ダルマチア地方)移民によりニュージーランドワイン産業の礎が築かれた地域
  ・代表的な生産者は「Kumeu Riverクメウ・リヴァー」同国を代表するシャルドネ生産者のひとつ
 ❶GI Matakana マタカナ
  ・オークランドから北へ30km。鉄分を含む赤い火山性土壌
  ・代表的な生産者は「Providenceプロヴィダンス」。自然発酵・亜硫酸無添加で長期熟成を実現。そのメルロは麻井宇介氏の著作執筆に重要な着想を与えた
 ❸GI Waiheke Island ワイヘケ・アイランド
  ・オークランドからフェリーで1時間半ほど。東西15kmほどの小さな島
  ・ボルドー系品種から少量生産の高級ワインが産出される
  ・代表的な生産者は「Stonyridgeストーニーリッジ」。ボルドーブレンドの長熟型ワイン、Laroseラローズで知られる
③【Gisborne ギズボーン】
・ニュージーランド最東端の産地
・1960年代ドイツのヘルムート・ベッカー博士の指導の下、ミュラー・トゥルガウが積極的に植えられた
・主要品種はシャルドネ、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミナー
・シャルドネはパイナップルやイエローピーチ、トロピカルフルーツなどのよく熟した、ソフトな味わいが特徴

④【Hawkes Bay ホークス・ベイ】
栽培面積第2位の北島最大の産地
・ワイナリーはネイピア、ヘイスティング周辺に集中
ボルドー系黒ブドウ品種とシラーの産地として、ニュージーランドの中で重要な地位を占める
メルロ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョンの各品種とも国内最大の栽培面積をもつ(3品種の生産量は国内全体の88%を占める)
・ホーク湾に向かって3本の皮が流れ込む流域の沖積土を選んで畑が集中。この中のナルロロ川沿いに「Gimblett Gravels Districtギンブレット・グラヴェルズ・ディストリクト」「Bridge Pa Triangleブリッジ・パ・トライアングル」の2つの有力なブドウ栽培地区がある。どちらもGIではない
 ■Gimblett Gravels Districtギンブレット・グラヴェルズ・ディストリクト
  ・栽培面積800ha。1981年に初めて植栽。ホークス・ベイの約20社がここに畑をもつ
  ・赤ワインの特徴:スパイシーでタンニン豊か、骨格がしっかりしている
 ■Bridge Pa Triangleブリッジ・パ・トライアングル
  ・ギンブレット・グラヴェルズ・ディストリクトより西側(上流)に近接した、川沿いに三角形の形状に広がる産地。両地区ともに冷涼気候のシラーの産地として注目度が高い
  ・栽培面積2,000ha。ホークス・ベイで最も畑が集中している地域
  ・赤ワインの特徴:柔らかなテクスチャーと滑らかな果実味
⑤【Wairarapa ワイララパ】
首都Wellington ウェリントンの北東にある産地。サブリージョンのMartinboroughマーティンボローは国内を代表するピノ・ノワールの産地。さらに北に「❺Gradstoneグラッドストーン(GI)」「Mastertonマスタートン」の3つのサブリージョンがあり、総栽培面積1,000ha強
・半海洋性気候
・昼間は北西からの強風と鋭い太陽にさらされ、夜間は急激に冷却される
・主要品種はソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリ、シャルドネ、リースリング、ピノ・ノワール
 ❻GI Martinborough マーティンボロー
  ・最初にニュージーランドのピノ・ノワールの存在を正解に知らしめた「マーティンボロー・テラス」地区とその南に続く「ドライ・リヴァー」地区、「テ・ムナ・テラス」地区などから構成される
  【マーティンボロー・テラス】
   ・Huangarua River フアナルア(ハンガルア)・リヴァーが2万年以上前に流れていたかつての河床で、流域が1kmほど北側にずれたことで現れた
   ・北西から南東に連なる細長の形で、ブドウ畑が集中している
   ・沖積土壌で南に行くほど粘土質が多くなる。テラスの面積は約600ha
   ・先駆者の「アタ・ランギ」や「マーティンボロー・ヴィンヤード」、日本人の造り手のパイオニア「クスダ・ワインズ」が所在
  【テ・ムナ・テラス】
   ・マーティンボロー・テラスをフアナルア川沿いに南(上流)に遡った地区
   ・「Escarpmant エスカープメント」「Craggy Range クラギー・レンジ」「Te Kairanga テ・カイランガ」などによる信仰ブドウ畑がみられる。

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