【ソムリエ勉強用メモ】アメリカ編 ~主要産地 カリフォルニア州 プロフィール~

栽培面積:19.4万ha(2017年)
ワイン生産量:2,712万hℓ(2017年)

・ワイナリー数は4800超え、アメリカの総生産量の約80%を占める

・ワインの輸出金額は15億ドル、アメリカの輸出全体の90%を占める

・高品質ワイナリーが集中するノース・コースト、セントラル・コーストは年産5,000ケース以下の小規模生産者が多い

・セントラル・ヴァレーでは世界的巨大ワインブランドの多くが生産される

・温暖な地中海性気候の産地で生まれるカベルネ・ソーヴィニョンが象徴だったが、近年は冷涼産地のピノ・ノワールやシャルドネの評価も高まる

・太平洋岸を北から南に流れるカリフォルニア海流(寒流)の影響で海に近いほど冷涼。太平洋岸にある海岸山脈(1200m級)、内陸部にあるシェラネヴァダ山脈(3000~4000m級)が気候に大きく影響。内陸に行くほど熱く乾燥した気候

海岸山脈シェラネヴァダ山脈の間にあるセントラル・ヴァレーは、非常に乾燥し夏は40℃に達する。日中温まった空気は上昇するため、底部に真空地帯ができる。そこへ、太平洋上で夜間に発生した霧や冷たい空気が引っ張られて流れ込む。海からの影響の大小により多様な微気候(マイクロ・クライメット)が生まれる

・年間降水量は400~600mmで、ブドウ生育期にはほとんど降らないため、理想的な成熟をしたブドウを収穫することができる

〇主なブドウ品種

■白ブドウ
1位:シャルドネ (全体で1位)
2位:フレンチ・コロンバード=コロンバール(仏・コニャック地方)
3位:ピノ・グリ
4位:ソーヴィニヨン・ブラン
5位:シュナン・ブラン

■黒ブドウ
1位:カベルネ・ソーヴィニョン (全体で2位)
2位:ピノ・ノワール
3位:ジンファンデル=プリミティーヴォ(イタリア・プーリア州)
4位:メルロ
5位:シラー

・フレンチ・コロンバードは主に大量生産型の白ワインとスパークリングワインの原料となる
ジンファンデルのルーツはクロアチアの土着品種
Petite Sirah プティ・シラープティット・シラー)はアメリカおよび南米で色が濃くタンニンの強いワインを造るブドウ。カリフォルニアでは昔からポートタイプの酒精強化ワインに使用されてきた。近年はジンファンデルにブレンドされることが多い。単一品種で優良なワインをつくる生産者もいる
・プティ・シラーは以前は南フランス原産のデュリフとされていたが、DNA官邸の結果、プティ・シラーとされる畑の中には初期移民による混植の名残で、デュリフの他、シラー、プルサン、プルサンとデュリフの交配品種も含まれていることが分かった

〇地区名と特徴

【North Coast ノース・コースト】(A.V.A)
・サンフランシスコ湾より北の太平洋岸のナパ、ソノマ、メンドシーノ等のカウンティを内包する広域のA.V.A

【Central Coast セントラル・コースト】(A.V.A)
・サンフランシスコ・カウンティ南部からロサンゼルスに近いサンタ・バーバラ・カウンティまでの南北約400km、東西約40kmの広い地いい
・10のカウンティを包括、高級ワインを多数生産

【Sierra Foothills シエラ・フットヒルズ】(A.V.A)
・シェラネヴァダ山脈西側の山麓の産地
・8つのカウンティを包括
・ゴールドラッシュの舞台となったエリア
・ジンファンデルが代表品種

【Central Valley セントラル・ヴァレー】
・海岸山脈とシェラネヴァダ山脈の間にある肥沃で広大な農業地帯
・日常消費用大型ブランドワインの大産地
・Lodi ローダイA.V.Aなど(ジンファンデル)

【South Coast サウス・コースト】(A.V.A)
・州南部ロサンゼルス・カウンティから南に広がる産地
・一部を除き非常に暑く乾燥している
・Temecula Valley テメキュラ・ヴァレーA.V.Aなど

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