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ECMを聴く Terje Rypdal/Waves

ECMの音に触れる以前は、レーベルから連想するイメージといえば、リヴァーブ(残響)がやたらと効いていて、アブストラクトで掴み所がなく、平坦な音楽といった印象があった。たいして聴いてもいないのに何故そういったイメージが植え付けられたんだろう?

聴き進めて行くうちに、思っていたよりもいわゆるジャズらしい演奏も多いことに気づき、中にはメロディアスなものや、やたらと盛り上げるような演奏もある。

テリエ・リピダルのアルバムはもともと僕が持っていたECMのイメージと重複する事が多い。初期のアルバムはエッジーなギターソロが多く含まれていて、ジャズロックとまではいかないものの、かなりロックっぽい演奏が繰り広げられていた。

70年代後半以降のアルバムではシンセサイザーを使用していたりするので、アンビエントやニューエイジな雰囲気がある。

「ウェイヴス」の印象はジャケットのイメージ通り、霧がかった音像の中からトランペットやモヤっとした音のギターが響く。

一曲目から高速なパッセージのリズムマシンが走りながら、負けじとヨン・クリステンセンのドラムが絡む。

三曲目の「Stenskoven」では、サムシングエニシングの頃のトッド・ラングレンがやりそうな曲調というのも面白い。

Drums, Percussion – Jon Christensen
Electric Bass [6 & 4 String] – Sveinung Hovensjø
Electric Guitar, Keyboards [Rmi Keyboard Computer], Synthesizer [Arp] – Terje Rypdal
Engineer – Jan Erik Kongshaug
Layout – B. Wojirsch*
Photography By [Cover] – Klaus Knaup (2)
Producer – Manfred Eicher
Trumpet, Flugelhorn, Piano [Tac Piano], Keyboards [Rmi Keyboard Computer], Electronics [Ringmodulator] – Palle Mikkelborg
ECM1110
https://www.discogs.com/ja/Terje-Rypdal-Waves/release/1684002

https://itunes.apple.com/jp/album/waves/1157221967

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