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ヒーロー、My Chemical Romance


本当に本当に本当に、帰って来てくれた。
心から全力で、おかえりなさい。
10代の頃からの私のヒーローが、もう二度と見ることができないんだとあんなに落胆した日が嘘みたいに、この日本の、同じ空間に存在した。
先日、何年かぶりに復活したPUNKSPRING 2023に参戦してきました。


1週間経った今も、浮かれた心は収まらず…
そりゃそうなんです、My Chemical Romanceの復活に、収まるわけがないんです!!

コロナ禍が訪れる直前、MCRの公式から突然発表された再結成の情報。
早々に日本での単独ライブが決まったものの、ウイルスの猛威に負けて中止に。

3年近くかかってようやくの来日!

単独ライブが良かったなぁという気持ちもあったものの、なんと90分ステージらしいと聞き、それはほぼ単独じゃないかという事で、参戦を決意!

大阪会場にて!


当日は結局のところ、Simple PlanとBad Religionも楽しめたので大満足しました。

Simple Planも高校時代よく聴いてたので、懐かしすぎてエモかった。あんなイケオジになってもなお爽やかボイスは健在でとても気持ちよかった…。Sk8er Boiのカバーも、予想外で興奮しました。

Bad Religionはほぼ前知識がなかったんだけども、ノンストップで曲を演り続ける迫力とレジェンド感にかっけーなぁ!!となりました(小並感)

そして待ちに待ったMCR…
スクリーンに写し出されたMCRからのコメントは、あまりにも彼ららしさが滲み出されていて、あぁ〜大好きだったあの人達のままだ…可愛い…尊い…と崩れ落ちました。

なんて優しいのか!?!


そんなコメントとは打って変わって、アンブレラアカデミーのSeason2で登場する万物をひっくり返す力のある謎の物体のような、オレンジの光が写し出されて、本能的恐怖を煽るようなノイズがSEとしてひたすらに流れる。

geeが創り出す演劇的なショーの始まりに、
らしさをまた感じて、鳥肌が止まらなかった。

再結成後の新曲Foundation Of Decayのイントロが聴こえた時、客席がゾワゾワっと沸き立ってMCRの影が視界に写し出された。

めちゃくちゃ泣いた(笑)
それはもう子供がぐしぐし泣くみたいに泣いた。
泣くというより、泣きじゃくるという感じ。

いい歳になってこんなに興奮と感動と切なさとエモさを全身で感じることって中々ないので、周りの目とか一切気にならなかった(怖)

Fodがリリースされた時にも思ったけど、確実に年月は経ったのに、MCRらしさは色褪せることなく、だけど時代にはフィットしてて、ショーの一曲めを堂々と飾れる楽曲を、一度解散したバンドがまた書けるって、めちゃくちゃすごいと思う。4人の絆と、確立されたMCRの像があってこそなんだろうな…。

そんなことを考えながら、13年ぶり位のMCRの音を全身に浴びて、ぼろぼろ泣いていたら、まさかの2曲目がNa Na Na!!!

0.05秒くらいで涙ひっこんだ。笑

賛否両論あるけど、洋楽のライブでは割とカラオケが名物だったりする。アーティストの歌を聴きたいからやめて欲しい人がいるのも分かっているけれど、私は会場が一体となってシンガロングするのは、好きな音楽を共有できてる気がしてより楽しくなるので肯定派である。

海外からのファンの方も多く、みんな各々歌いまくっていたので、恥ずかしげもなく私もフルボリュームで歌わせて頂いた。

全身が喜ぶってこういう事を言うんだね…って位楽しいという感情しかなかった。

前半は割とSweet Revengeからの楽曲が多く、またこれも私の厨二心をくすぐった。笑


白目カラコンもブッ刺さりました


Thank You For The Venomは最高すぎるし、I'm Not Okayはアンセムすぎて泣けてくるし(本当に声出しできるようになって良かった)、Ghost Of Youの旋律とスマホのライトは美しすぎたし、Bury Me In BlackもDeathwishも続けてくるもんだから、勿論翌日首は盛大に筋肉痛でした。

あと、Prisonへの繋ぎ方まーーじでやばかった。Prison大好き芸人なので、geeの衣裳や仕草、声色相まって、最高のPrisonが聴けて黄色い声で叫んじゃいました。

途中で挟んだBoy Divisionに関しては、やっと生で聴けて感無量でした。Weaponシリーズの曲は他にもいつか聴きたいな…make room‼︎、とか…

歴史に残る名曲オブ名曲、Welcome To The Black Paradeのイントロのピアノ、神すぎるよね?天才でしかないよね?そりゃ皆歌うよね?
エモすぎてまた泣きました。笑

後半はThe Black Parade祭り。
言わずもがな名曲のオンパレードでどの曲の事を書いても延々と長くなってしまいます(忘れた頃にThe World Is AglyとかHellとかHelenaぶち込んできたので心臓がウッとなりましたが…)。

やっぱりMamaとTeenagersの時は気が狂ったように暴れてしまいましたね…みんなそうよね…。なんせティーンの時にTeenagersを聴いて登校し、"Darken Your Clothes"は今でも結局うっかり着てしまったりする。

The Black Paradeはひと一人の人格形成に関与するには充分、いや強烈すぎる名作だったのですから。

そしてその人々の辛い時を支えたであろう最高のアンセム、Famous Last Words。geeが歌うからこそ、また力を増してファンの心に刺さる。

胸が熱くなって、全力でMCRに励まされた後、まさかまさかのsleepのイントロのgeeの音声テープが静かな会場に響き渡った。

前日、自身のTwitterでsleepやってくれないかな…と呟いていた私は、え、やってくれるの?!しかもFLWで燃え尽きた後に?!終わりじゃないの?!(この時はsleepがまさかの本編ラストとは思わなかった)

最後にgeeがwake up!とシャウトする所が大好物なんですが、今回のsleep、CDよりはっきりとgeeが「just sleep.」と呟くのが印象的でした。
考察が捗っちゃいますよね…。
ドラマティックでラストにふさわしすぎたけれど、終わらないで欲しかった。
寝ないでー!!起きて!!!笑

geeかっこよすぎるんよ…

アンコールは1stからのVampires一曲のみ。
前日東京ではThe Kids From Yesterdayで締め括られたとの事だったので、期待してただけに少し残念でした…。結婚式で流した程、大好きな曲だったので…。

ドラムセットにgeeによって書かれた「The Endless Night」。それがこの先もMCRが続いていくという意味であることを願っている。

また、1週間経っても忘れられない夜であることもその言葉に通じているのかもしれない。

今回で、MCRの音楽がいかに自分の「核」となっているのかを思い知らされた。
解散による空白の数年があって、その間にMCRもファンも、誰もが進み続けていたからこそ、再び集まってその偉大さに気づけたんだろう。

解散のインフォメーションがあった時は、私はまだギリ10代で大泣きしたけれど、当時geeが「MCRは死なない、MCRはアイデアだから」と言っていたのを思い出し、時を経て解散があって良かったんだな、それすらもシナリオだったんだな、と思える体験が出来たので上等だ。

MCRの第n章を、これからも期待しつつ、自分の人生の第n章もMCRと共に進めていきたい。

I am not afraid to keep on living.
I am not afraid to walk this world alone.
Famous Last Wordsの歌詞より
次は単独おねしゃす!!

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