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「血液型で病気リスクがこんなに違う」O型に比べ脳卒中1.83倍、認知症1.82倍…

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)記事から。

月刊誌プレジデントは入社した頃、部署内回覧で回ってきて読み流していた。
日経ビジネスの方が興味深い記事が多かったように思う。
何時の頃からかそんな慣行もなくなり、ネットで時々眺める程度。

バッタを倒しにアフリカへ』を読むとPRESIDENT Onlineの連載が、砂漠でバッタの研究をしていた著者を精神的に励ましたらしい。


バッタを倒しにアフリカへ』は、読書感想文でご紹介。

前置きはそれくらいにして…
以下、記事の引用。
詳しく知りたい方はリンク先へ。

怪我での死亡率と病気のなりやすさも血液型でわかる?

2009年にアメリカ国立がん研究所が発表した論文では、B型の人は最もリスクの低かったO型の人に比べて、膵臓がんのリスクが1.72倍高いと報告されました。

Wolpin BM, et al. ABO blood group and the risk of pancreatic cancer. J Natl Cancer Inst. 2009;101:424-431.

2014年に発表されたアメリカの研究では、AB型の人は最もリスクの低かったO型の人と比べて、脳卒中のリスクが1.83倍高いそうです。

Zakai NA, et al. ABO blood type and stroke risk: the REasons for Geographic And Racial Differences in Stroke Study. J Thromb Haemost. 2014;12:564-570.

AB型の人は、認知症になる可能性がO型の人に比べ約1.82倍といわれています。

Alexander KS, et al. ABO blood type, factor VIII, and incident cognitive impairment in the REGARDS cohort. Neurology. 2014;83(14):1271-1276.

O型の人は、大量出血するような大怪我をした場合、死亡率が他の血液型の倍以上です。重症外傷の患者さん901人の分析から、O型の患者さんの死亡率が28%、そのほかの血液型は11%であることがわかりました。
理由はO型の人は健常者であっても、血を止めるための大切な因子の一部が他の血液型に比べて25〜30%しかないことがわかっており、止血能力や血液を凝固させる能力がO型の人は弱いためです。

Takayama W, et al. The impact of blood type O on mortality of severe trauma patients: a retrospective observational study. Crit Care. 2018;22(1):100.


雑感

最後の引用(O型の人は血液が固まりにくい)以外は米国の統計なので、日本人にそのまま当てはまるかどうかは分からない。
食生活を含め生活習慣が大きく異なるため、そちらの影響の方が大きいのではないか?

自分の身の回りの友人・知人を見る限り、ガンの発病は遺伝的要因が大きいように思う。
学生時代、既にガンで父親を亡くしていた友人は50代前半で亡くなり、父親が60代後半にガンで亡くなった会社の先輩は再雇用期間中に亡くなった。
高校時代の友人の父親は70才頃ガンで亡くなり、友人本人は1年ほど前にガンになったが、発見して直ぐ大きな手術(2回)が成功し、今のところ元気に働いている。
彼と会ったときのことは記事にした。


PRESIDENT Online記事は、ある母集団の係数。
私の身の回りであったことは、たまたまの例。

どちらも「参考」程度に留めたい。

MOH