2021年読書記録(13タイトル)

※手元のノートにある感想があまりに個人的すぎるため詳細は割愛。

BANANA FISH ANOTHER STORY
吉田秋生著
2021/02/27
・借りたもの。かなり良い。光の庭を読むことで向き合わなければならないものが増える。が、奥村英二の解像度がかなり上がる。

ナイン・ストーリーズ
J.D.サリンジャー著 野崎孝訳
2021/03/12
・サリンジャーを好きになってしまった本。これすごい。

ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒
菊石まれほ著
2021/03/13
・ひさびさのラノベ。かっちょいい。文章がとても丁寧かつクールであんまりラノベっぽくないのが好き。バディものは良き。

フランクル『夜と霧』への旅
河原理子著
2021/03/23
・夜と霧を追いかけた著者のルポみたいな本。小さな本屋の片隅で見つけて、お店のマダムとお話した思い出も相まってかなりお気に入り。人間の影を追いかけ続けてふとそこに光がさす瞬間がたまらない。夜と霧の解像度が上がる。

in our time
アーネスト・ヘミングウェイ著 柴田元幸訳
2021/03/26
・ヘミングウェイ初読。文章が写実的で痺れた。渋い。無駄のない美しさがある。

こころ朗らなれ、誰もみな
アーネスト・ヘミングウェイ著 柴田元幸訳
2021/04/13
・ヘミングウェイ短編集。この時期いかにバナナフィッシュからアメリカ文学に影響されていたかわかる。読んでいて楽しかった思い出。

ライ麦畑でつかまえて
J.D.サリンジャー著 野崎孝訳
2021/06/30
・この小説は本当に好きになった。ホールデンが愛しい。できることならこれを17歳の時に読んで気持ちや価値観をめちゃくちゃに揺さぶられてしまいたかった。最高に好き。

人間失格
太宰治著
2021/07/24
・かつて一度断念し、逆張りもあって長年読もうとしなかった本。絶対に好きにならんと思ってたけど読んでみたらそんなに嫌いじゃなくてめっちゃ切なくなった。滅んでゆくたましいの物語。

桜桃
太宰治著
2021/07/25
・人間失格と一緒に入ってた。これは好きじゃない。

DDD」1巻と2巻
奈須きのこ著
2021/08/28
・型月以外の奈須きのこを読みたくて手を出した。3巻が永遠に出ないやつ。精神疾患がモチーフのお話があったり文章の癖の感じが私の大好きな空の境界を彷彿とさせて大興奮した。3巻待ってる。

村上春樹、河合隼雄に会いにいく
村上春樹、河合隼雄の対談
2021/08/28
・これおもしろい、この2人が喋るんだ?と思ってたけど波長が合うというか、すごい心地よい。2人がまじめに軽やかに人間についてお話をしている。おもしろい。精神分析と村上春樹の親和性は考察の余地がある。

海底二万里」上下巻
ジュール・ヴェルヌ著 村松潔訳
2021/09/17
・fgoのキャプテンネモが大好きなので、原典を読もうという動機で読んだ。海底の大冒険。ヴェルヌらしい品の良さと図鑑みたいに細やかな知識が愛しい。ネモ船長という人が本当に好きになってしまった。どうしてくれる。

海辺のカフカ」上下巻
村上春樹著
2021/12/28
・これ初挑戦が15歳くらいの時なので、かなり久しぶりに再読した。かなりわかるところが増えていてよかった。15歳の時と変わらなかったのは大島さんに惹かれたことだけ。村上春樹の異界概念ってこんなにおもしろいんだって知った。村上作品はいくつか読んだけどこれはイチオシ。読んだあとにめっちゃ満たされた気持ちになった。

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