「家守綺譚」

梨木香歩著
2020/11/04

初めてこの本に書かれた文章に出会ってから数年経って、再び古本屋にて再会したので頭からきちんと読んでみることにした。景色、音、匂い、全て文章から湧き立つ。原風景を揺さぶられ、わからないものをわからないものとして受け入れる心意気のある世界観と、精神を養おうとする綿貫のあり方に脱帽した。こんなに素晴らしい本にこの年齢で出会えてよかった。若輩者にはとてもありがたく、なんていうか、視界を拓いてくれるような作品だった。誰にでも手放しでお勧めできる本。

※2017年の大学の授業課題がきっかけ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?