☆ぼくたちのリメイク☆反省会会場

 最近はエジプトに生息する青眼の究極竜を駆逐することに全力を注いでいます、BKRM野郎です。いつもは大型大会終了後に何かを書いてるんですが、今回は台風でニート日ができてしまったため、早々ですが何かを書いていこうと思います。ちなみに9/19現在の戦績はこんな感じです。

博多・・・優勝 3-0
広島・・・優勝 4-0
京都・・・優勝 5-0

なぜ?


※記事内容は使用した《シェアハウスきたやま》についてです。その他のデッキ分類についてはあんまり分からないので書いていません。



1.リメイク前に

 ぼくリメというタイトルは、ゴールが見えないと言われることがあります。要は、目指すべき盤面が分らないため、何をどう組んだらいいかがはっきりしない、ということですね。確かに、デッキの方向性を決めるような派手な効果を持ったカードは少なく、高火力アタッカーも運用上どこかに難があるカードが多いため、地味な戦いになりやすいです。ただし、デッキにならないかと言われればそうではなく、意外とデッキ基盤はしっかりしています。《ぜってえ、なんとかする!!》とかいうペテン師さえ何とかすれば、なんとかなります。


2.ぜってえ、なんとかする!!

 (恐らく)本タイトルの目玉枠(笑)。《ぜってえ、なんとかする!!》+別種Reバースの組み合わせで、各キャラごとに様々な追加効果が得られます。一見すると (^ω^)o0〇(超かっこいい///恭也さんしゅきぃ///) となる枠なのですが、見れば見るほど欠陥が見つかります。

 まず、このカードゲームをプレイしたことがある方なら分かると思うのですが、欲しいタイミングで複数種の指定されたReバースを同時に集めることが非常に難しいです。恭也にはそのためのサポートカードが多めに設計されていますが、それらのカードは防御と攻撃の両性能がとても低いです。そのため、Reバースを揃える前にリタイア差をつけられてしまうことが多くなります。また、Reコンボの発動に成功したとしても、追加される能力はかな~り地味です。どこかのラインハルトみたいにゲームエンドに持っていける能力ならいいのですが、Reコンボ発動の難易度とリターンが全く合っていません。使ってあげたい気持ちもありますが、タイトルカップという連戦を想定すると、この再現性の低すぎる動きをベースにするには無理があります。せめてこれくらいは欲しかった。

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3.シェアハウスきたやまのリメイク


①シェアハウスきたやまとは何なのか

 カード番号が早いので、(恐らく)このタイトルのメイン属性です(Maybe)。カードプールを見てみると、ドロー効果を持ったキャラがかなり多く存在します。特に、《小暮 奈々子》一族は、Reコンボ対応札がドローであったり、オシリスの天空竜が存在したりと、ドローとの相性がとても良いキャラ設計になっています。また、3コストエネブ界隈最強カードの《お座り 恭也》やアキロゼのリメイク《シーンの質問 亜貴》もおり、引いた高コストキャラを中盤以降にエントリーに置く、ということも得意です。攻撃面では、PA連打、ブロック不可、連パンといった要素を全て持っており、実は能力だけを見れば高性能です。防御面でも、属性指定の除去やブロッカーを所持し、D8が7種、D9も1種いるなど、別段悪くありません。皆が思っているほど、弱くはないのです(フォントサイズ2022)。

※オシリスの天空竜

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②各Reコンボから考えるシェアハウスきたやまの部屋割り

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【強い点】
・D9
・Reコンボの中身は最強

【弱い点】
・スパークが有効に使えるタイミングがほぼ存在しない
・素のアタックが低いため、2コストをワンパンできないケースが多い
・本領発揮が重すぎる
・対応札と属性の相性が△
・意味のないぜってえ、なんとかする!!

 対応札はパートナースタンドです。この属性では、PA権を放棄してまで展開することは殆どなく、あって相手からの一掃を受けた後ぐらいです。そのため、希少なReバース枠を有効に扱えない試合が多く発生します。本領発揮や本体のコストも大きいため、Reコンボも成立しづらく、エアReコンボとなってしまいがちです。


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【強い点】
・手出し可能なコスト帯
・恭也復帰枠
・4-4-8のスタッツは非常に安定感がある

【弱い点】
・一掃後の復帰は本領発揮が足りなくなりがち
・控えにあるのは回収したいReバースやブロッカー
・エネルギーを増やしすぎてもどうするの問題
・対応札が属性との相性△
・素のアタックが低いため、2コストをワンパンできないケースが多い
・アタック6ではもう一枚強化札が必要

 対応札はエネブです。Reコンボと合わせて使うと、エネルギーが増えすぎました問題が発生します。起動にも3コスト掛かるので、手札からエントリーに置いたターンには使いづらい能力です。わざわざReコンボ枠を割いてまで使う能力かと言われると、非常に厳しいものがあります。


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【強い点】
・とにかくスタッツが安定
・メンバー再スタンドは何も考えなくてもとりあえず強い
・対応札が属性との相性◎

【弱い点】
・本体が重い(デリカシーのない発言)
・アタックを伸ばしにくい
・エントリー能力はせめて3コストにしてくれ
・なんとかなりそうで、ぜってえ、なんとかならない!!

 対応札は控え回収です。ドロー基盤の強いこの属性とは非常に相性が良く、本体の硬さも相まってデッキの耐久力が大きく上がる組み合わせです。スタートカードがキャンセルであることが、なぜか有効に生かすことができます。


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【強い点】
・手出し可能なコスト帯
・恭也復帰枠
・なぜか1ドローが付いている
・ブロッカーがメイン防御手段になりやすいぼくリメに強いぼくリメ
・対応札が属性との相性◎

【弱い点】
・素のアタックが低いため、2コストをワンパンできないケースが多い
・D7なため、相手の奈々子に弱い
・一掃後の復帰は本領発揮が足りなくなりがち
・D8をワンパンするには、もう1枚強化札が必要

 対応札はドローです。デッキ全体をドローに寄せてブロッカーで守る構築が基本になるので、同じ方向性を持つこの対応札は相性◎です。また、中盤から使えるコスト帯や本領発揮レベルであることが強く、1試合に複数回使用することも可能です。ここがPA連射亜貴との大きな違いとなります。

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良さそうなことは書いてあるけど、ぼくリメ相手にすることではない枠。男に用はない。


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【強い点】
・とにかくスタッツが安定
・とりあえずアタック7は確保できる
・捲ることに長けたデッキがほぼいないため、一掃は相性上不利は取らない
・終盤には現実的な最大火力

【弱い点】
・複数枚抱えられたブロッカーに対応できる能力ではない
・とりあえず感覚でエネブや回収が入るため、一掃が刺さるかは半々

 対応札は一掃です。刺さるか刺さらないかはかなり微妙なラインです。ナチュラルに復帰手段を確保できるタイトルなので、逆にドローやエネブを促進させてしまうケースもあります。それでも一掃は強い。ただ3種類の奈々子がとにかく強いので、その枠を奪えるかは難しいところです。


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【強い点】
・Reコンボに本領発揮レベルがない
・属性指定もない
・なぜか1ドローが付いている
・エネブできていると、中盤から手出しできる

【弱い点】
・素のアタックが低いため、2コストをワンパンできないケースが多い
・アタック6ではもう一枚強化札が必要

 対応札を指定しないので、何も考えずに突っ込むことが可能です。とにかくドローを進めたいこの属性とは相性が良く、適当に投げてるだけでも強いです。ただし、3枚抜きをするにはもう一工夫が必要です。


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なんでもいいからとりあえずなんとかしてくれ

③安定感を目指すReバース札の部屋割り

 各Reコンボ札を考察した結果、《シェアハウスきたやま》の戦い方に最もマッチしているのは、奈々子+奈々子+奈々子であると判断しました。全ての行動基盤をドローに揃えることができるため、ブロッカーによる防御が安定します。ただ、ここで考えなければならない問題が出てきます。Reバース札を4-4で採用するのが正解なのかどうかです。私個人的には、回収Reバースを4枚採用するのは、スタートキャラとのReコンボが発生する場合を除き最適解ではないと考えています。理由は、控えにキャラがいない状態で出てきても、テキストのないカードになってしまうためです。そのため、回収Reバースである《可能性》は、枚数を操作することのできる枠であると考えました。また、ドローである《はじめまして、N@NA》も、スパークしても確定で防御できる札ではない、他にもドローが多くある属性である、ことから、4枚必須枠なのかどうかを検討する必要がありました。特に《可能性》の枚数を減らす場合は、3-3-2もしくは4-2-2のReバース配分になるため、《はじめまして、N@NA》を4枚にする場合は、残りのもう1種が2枚で機能するかというのも重要になってきます。
 ここでネックになるのが、《ぜってえ、なんとかする!!》と《映像作品制作》の一掃札2種を使う人がどれくらいいるか、です。特にタイカプ初期では、ネオスタンに存在しないタイトルはデッキレシピがどこにもなく、世間一般の人がどんなカードを採用しているかが全く読めないのが恐怖スポットです。そのため、夢と希望に満ち溢れた人が《ぜってえ、なんとかする!!》を使う、単純に使いやすい対応なうえにTD改で参加する人は《映像作品制作》を使う、といったことを想定しておかなければなりません。故に、万が一捲りゲーに発展した場合に有効に作用するヒールが3種目の候補となりました。その場合、ヒールは極力枚数を増やしてスパークできるようにする必要があるため、4-2-2よりも3-3-2のほうが理に適っていると判断しました。

④キャラ選択のリメイク

【2コスト以下枠】

 ブロッカー+ブロッカー+除去の3種類は確定します。私は2コスト以下は基本的に16枚を目安にするスタイルなので、問題は残りの1種です。ここで、今までの考察を纏めた結果、ぼくリメには安定した高火力を出力する手段が乏しいことが分かります。すると、2コストに素晴らしいキャラがいることに気が付きました。

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 任意のタイミングでアタックを2も伸ばしてくれる、ぼくリメ界の英雄です。座ってる男は強い⇒《お座り 恭也》。

【3コスト枠】

 恭也ネームであり終盤の手出しや復帰との相性◎の最強カードである《お座り 恭也》と、ドローの《歌の練習 奈々子》がフル投入で確定です。それ以上は高コストが少なくなってデッキの防御力が不安になります。だから川越京一さんはいかんのですよ。

【4コスト】

 Reコンボ持ちフィニッシャーの《届け、この想い 奈々子》と、スタッツの安定する強力なエネブ要因の《シーンの質問 亜貴》は確定としました。また、中盤に手出しできる、高打点を保持しやすい、との理由から、オシリスの天空竜こと《コンビニバイト 奈々子》も採用しました。ただし採用枚数は、防御気味に動くデッキなため、優先度をD8>D7確定2枚抜き>D7高火力、としました。5コスト以上がフル投入なため、36+3+2枚の調整はこのコスト帯のD7キャラで行いました。

【5コスト帯以上】

 Reコンボ奈々子軍団をフル投入です。常にエントリーにいてほしい。


4.シェアハウスきたきゅうしゅう

 こうなりました。

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 使用感も良かったので、初回からほぼ完成形となりました。


5.シェアハウスひろしま

 こうなりました。

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 Reコンボの組み合わせを変えて調整しましたが、何回やってもこの形を超える手ごたえが得られませんでしたので、中身を全く変えずに乗り込みました。


6.シェアハウスきょうと

 こうなりました。

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 3回続けて同じデッキだと思ったそこのあなた。そんなはずはありません(レアリティには触れるな)。環境を読み構築を変えることがカードゲームの醍醐味です。前提として、全く同じデッキが連続して優勝したことから、デッキ基盤をほぼコピーしたデッキが増えると予想しました。
 まず、過去2回で一掃の使用者が少なかったことから、ヒールの有用性が下がります。また、デッキ内の2コスト以下のキャラにD6のキャラが少ないと予想できるため、A5のキャラの有用性が上がります。さらに、D9の採用率が高くないため、A8を作れば十分と判断できます。そのため、Reバースの選択がヒール<<+2/+3となりました。この強化Reバースの弱点は、一掃や除去連打によってメンバーが揃わずに高打点を生かせないこと、自ターンに捲れても防御や復帰には全く使えないことですが、ぼくリメは除去札の採用枚数が少ないのも追い風です。相手より早い攻撃速度を出すことでリタイア差をつけ、ブロッカーで逃げ切ることを今回のコンセプトとしました。ただし、キャラの配分に関しては、やっぱり何回調整しても変えることができませんでした。
 ちなみに、当日は初戦から一掃を踏み、その後の試合でも順調に一掃を踏みましたが、《可能性》が来てくれたからなんとかなりました。やはり回収とエネブが使いやすいタイトルは一掃に強いです。《制作として》は、全試合で有効に使用したと思います。2枚抜き以上できるターンを安定して用意できたのが今回のポイントだったと思います。


7.終わりにリメイク

 ぼくたちのリメイクって、どこにもデッキサンプルが存在しないので、本当に魔境だったんですよね。今でこそ《シェアハウスきたやま》が一番安定して強いと信じることができていますが、最初はどんなデッキが多いかなんかは完全に未知数でした。特に、《ぜってえ、なんとかする!!》のせいで、余計なことを多く考えた気がします。一掃対策とかね。ただ、キャラによる除去が少ないから防御手段がブロッカーによるだろう、とか、お互いにA8を用意するのが難しいからブロッカーを切らしたほうが負けだろう、という予想は合っていたので、その結果が付いてきてくれたのかなとは思います。流石に3回続けてキャラ構成を全く変えずに優勝するとは思ってもいませんでしたけど・・・。次回の札幌はお休みする予定です。東京も怪しいので、順当にいけば次回の参加は大阪になるかなとは思います。それまでに2デッキ分の優勝レシピが出るので、そこを見てまた考えたいと思います。


※追伸
 今日は京都でのトリオの予定だったため、有休です。貴重な有休をぼくリメの記事に割いてるなんて、確実に人生を損しています。みなさんも気を付けましょう。

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