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私がなぜファーストキャリアに日本のメガベンを選び、今なぜセブ島にいるか、の話

こんにちは、もえやんです。

この時期は当校の生徒さんに大学生さんも多く、「もえやんさんはなんでセブにいるんですか?」と聞かれることが増えたこと、人事のお仕事みたいなこともちょこちょこさせてもらっているなかで、改めて自分のキャリアを振り返ってみたいなぁと思って書いてみます。

思えば、去年コーチングしてもらった際、「過去を振り返ったときに、自らが意思決定した"理由"としているものが、本当にそうだったのかを確認することが必要」ということに気づき、改めて考えてみようと思って早数ヶ月。まだまだ短いキャリアですが、自分のビジネスマン人生を振り返って、改めて見つめ直すことで、自分自身にも、キャリアを悩む人にも届けばいいなと思います。

「かっこいいから」で外資系の金融機関に"ファッション就活"を始め、途中で全部やめた。

もう7年前くらいになります。就活時、「マジで周りみんなアホだな」という謎の自信を持ちながら就活をしていました(笑)。このスタンスは、その自信だけでも買ってくれる企業があって、そういうところは大概尖っているので、これを読んでいるような変な人には結構おすすめです。

私たちの時代、就活解禁は4年生の4月。外資系の企業、マスコミなどはもっと早くに就活解禁をしていて、私は、働いている人のキラキラ(ギラギラ?)さや国籍の多さに惹かれて外資系の金融機関を中心に、3年生の夏休みから就活を徐々に開始していました。

「六本木?丸の内?こんなところで働いている自分マジかっけー」みたいなレベル感で就活していたし、それは今でも悪かったとは思っていませんが、途中で外資系の金融機関は違うんじゃないか、という違和感を感じて途中で全部放棄しました。(聞こえはいいけど、あまり自分について内省する時間もなくバタバタと就活していたので、内定もらえずに終えるところも多数ありました)

違和感を振り返ると、同じ企業の内定を目指す仲間ながら、かなり刺々しい競り方をしていたし、腹の中で何を考えているかがわかりにくい人が多くて、もしこの人達と同期になったりしたらしんどくなるかもな、と思ったのが要因だったのだろうな、と思っています。

ファーストキャリアは、"強くなれそう"と思ってDeNAに決めた

もともと考えていたルートを辞めると決めたのが就活解禁間際。どんな企業がいいだろうか、と研究をすすめる以前に、既に締め切りは過ぎているような企業も多くあり、焦りを覚えます。日系の商社、一部のマスコミ、メーカー。日本にある企業に少し足を運んでいるうちに、「年功序列や勤務年数に関係なく、自分らしさを失わないような、実力でものごとを言える会社がいいな」と思うようになりました。

こう見えて、今でもそうなのですが、私ってやりたいことが明確にはないんですよね。自己分析をどうがんばってもやりたいことがないので、きっと考え抜いてもないなら、ないっていうのが結論なんだろうなと開き直って就活を再スタートしました。

そんなときに、友人と飲んでいるときに「DeNAとか向いてると思う」と教えてくれました。

「DeNAってゲーム会社でしょう?ゲームあんまりやらないしなぁ」
「今DeNAってゲームだけじゃなくて色んな事業やってるから。良いと思うよ、受けてみたら」
「そんなに言うなら、じゃあ」

と乗せられ、内定がもらえなかったとしても、友達が教えてくれたから受けただけという理由づけもできるし(最低だなw)、まぁ受けるのはタダだしな、と思ってDeNAの選考を受けることにしました。

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DeNAの選考は、今思い返しても鮮明に思い出せるくらいに楽しかったです。オンラインテストを受けたのに、会場へ行ったらまた筆記でSPIを受けさせられそのままグループディスカッションに。グループは8名くらいだと認識していて、私以外は全員男性。みんなが「時間たっぷりあるなぁ」と言いながら、グループディスカッション中に話がよく逸れていって、「お題に結論を出さなければいけないのに!みんな考えて…!」という焦りと軌道修正役を買って出た、「コトに向かっていた」姿勢が評価されたような気がします。

1次面接では、自分があまりに前のめりで一人でやってしまう性格なために、サークルの幹部になれなかった話をしました。「それ、一人でやってしまうことが悪いことの原因じゃないと思うよ」と自己の振り返りに対してアドバイスをもらえたのもすごく新鮮でした。

その後、2日間のインターン選考がありました。今の事業に対して、どういうソリューションを提供するか?みたいな、いち学生にも実際のビジネスを一緒に考える時間を取ってくれて、とっても楽しかったです。そのときのメンター(後の上司、役員、今でも一番尊敬しています)にはこのままでは絶対に勝てないなと思いましたし、一緒にご飯に行ってくれた社員さんにも、さらに別のベクトルで強くなれないと勝てないなぁと思って、そんな中で働く未来は単純にワクワクしたし、ビジネスマンとして強くなれそうだな、と思うようになりました。

DeNAの最終面接も絶対に忘れられないのですが、「私、自己分析してもやりたいことがなかったので、たぶん今、本当にやりたいことってないんですよね」と面接官にお伝えしたら「ないよね。俺もDeNAに12年間くらいいるけど、ないんだよねw」と言われて意気投合。ありのままの自分を受け止めてくれる企業なんて、他にはないだろうなと考えて、DeNAに入社を決めました。

今でもファーストキャリアにDeNAを選んだことは大正解だと思っていますし、もう一度就活し直してもDeNAを選びたいです。人も、それを支えるカルチャーも、本当に素晴らしい会社です。

それから、就活中に本当によくしてくださった企業の方が多くて、内定をお断りしたり、内定をもらえなかったけれど、今でも仲良くしてくださる方も多くいます。こればっかりは本当にご縁だなぁと思うので、就活をこれから控えている方は、ぜひそのご縁を大切に、楽しく就活してもらえるといいのかなと思います。

(DeNA愛が強すぎて長くなりました)

「好きで、辞める理由がないからって、留まる理由にもならないだろ」

新卒のダメダメな頃からずっと育ててくれた部署に3年と少し勤務している中で、事業部でも頼られるようになったり、いろんな仕事を任せてもらえるようになりました。少しずつ成果としても結果を残せるようになって、一緒に働いている人も頭が良く、楽しく仕事をしていました。

一方で、DeNAにはあまりに強い人が多くいます。どこを切り取っても、「これって自分の強みだと言えるのか?他にも得意なひとはいるし…」と自問する機会が増え、私がDeNAにいる理由ってなんなんだろうなと思うようになりました。考えるうちに、ビジネスマンとしての市場価値を高めるために、"海外で働ける"や"英語を使って働ける"という掛け算項目(ビジネスマンタグと呼んでいます)を強くしていくことは、自分の得意なこと、そして周りと差別化するという観点からしても不可欠なように思えました。図らずもそのタイミングで海外のマーケットを閉じることをDeNAが決め、自分のキャリアを考えてチャレンジしたい事が、DeNAではできないかもしれない、と思うようになりました。

そんなモヤモヤしているなか、DeNAは"強くなれそう"という理由で選んだ会社で、それが満たされている状況下において、それを手放すことも惜しく思えたのも事実でした。先にDeNAを卒業した同期に、「DeNAっておそらくどの会社よりも優秀な人が多いと思うし、そういう人と働けなくなった気分ってどう?」と聞いてみたのですが、「自分も同じように思っていたけれど、そういう、DeNAが好きで辞める理由がないからって、留まる理由にもならないだろ。自分がやりたいとその時思うことをやるのが良いと思うよ」とアドバイスをくれ、たしかにな、と思って辞める最終決意をしました。

「海外で働く、海外と接点を持って働けないなら辞めます」と上司に伝えるのはとてもつらかったし、今思い出しても胸が痛みます。事前にそんな相談なしに辞めることを伝えたので、上司はとっても驚いて、何度か一緒にキャリアを考える時間を作ってくれました。結局辞めることになろうとも、あのときに組み手をして思考を深められたから今はセブ島で楽しく働けていると思います。昇進するタイミングでそんなことがあって、おそらくバタバタ忙しかっただろうに、今でも頭が上がらないです。

最終営業日まで働いて、みんなに送り出され、翌日の朝の便でセブに飛ぶという自分らしいハードなスケジュールでDeNAを退職しました。

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↑大人数の飲み会が嫌いなことはわかっていても、送り出したい人が多いからと設定してくれた最後の飲み会。

セブ島の教育ベンチャーで働くことにしたのは「たまたま」

海外や英語というビジネスマンタグだけを切り取っても、いろんなやり方があるというのが前職の上司と話していて思ったことでした。話している中で因数分解してみると、以下の4つに分類されました。

 ①英語を使って働ける
 ②多国籍のなかで働ける
 ③海外と接点を持って働ける
 ④海外に身をおいて働ける
(これは海外に飛び出したい人の思考フレームワークにも使えると思うのでぜひ)

上司と話しているときに「これのどれなの?」と聞かれましたが、当時の私は「ぐぬぬ、わからん…」みたいな感じで結局結論が出ませんでした(笑)。わからないなら全部体験できるところに身をおいてみて、どの要素が大事なのかを自ら体験してみて明らかにすることに決めました。ゆえ、今は④みたいな生き方をしています。ちなみに④を選ぶと①と③は同時にクリアになるわけなのですが、②がクリアされないようにも想像されます。しかし、こっちにきて思うのは、外国人の私が働くことを許される企業はそもそも多国籍化を受け入れていて、だいだい②も満たしていることが多いです。

Wantedlyで「海外×マーケ」みたいな掛け算でお仕事を探し、現在勤めているNexSeedともう一社内定をもらいました。そのときはDeNAを辞めることは考えていなかったので、なんとなく目についたところの面接を進めていって、最終的に結論としては以下を重視して、NexSeedを選びました。

 - やっているサービス意義を理解・共感できる
 - 自分の成長が会社の成長につながる組織フェーズである

「なんでセブなんですか?」と言われますが、一個人の意見として、国や場所を基準に仕事を選ぶというのがそもそもナンセンスだなと思います。(前述の通りそこまで多くの企業の選考を受けずに結論出したお前が言うな!は甘んじて受け入れます)

そのときのタイミングと、やっていた内容と、出会った人と、組織フェーズと。すべての掛け算が「たまたま」あったところがNexSeedだったんですよね。そのNexSeedがあったのがセブ島というだけで(私、夏と海嫌いですし)。なのでセブ島を選んだ理由は、NexSeedがあったからです。でも、ちゃんと来る前に選ぶ理由を明確にしたからこそ、こちらでのワクワク度合いには人生の生きがいを感じるし、緊張感や悩みも適度に持っては成長しているし、何より目的や目指す先を同じくする予期しない素敵な出会いに刺激を感じています。人生は辛いことのほうが多いけど、最高です

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↑日本人フィリピン人ともに良い友達に恵まれました

自分が選んだ道を、正解にしていけばいい

いろんな人のキャリアの相談に乗ってみて、みんな答えを求めすぎだなと思います。きっと私がDeNAではなく東芝に行っていたら世界を違うように切り取っていたと思うし、NexSeedではなくゴールドマン・サックス・ジャパンに行っていたらまた違う回答があったと思います。

それでも、私が自分のキャリアのあり方を言葉にして伝えたいと思ったのは、私自身の、自分が選んだ道を正解にする"努力のパス(path)"を知ってほしかったから。人生なんて自分が幸せになるのが目的なんだから、人のアドバイスはビビッと来るところだけ血肉にしていったらいいし、聞いたことを咀嚼して、考えて、時には直感に頼って、そうやって決めた道を正解にできる、そうしたいと思う理由をちゃんと作ることが一番大事だと思います。

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↑去年会社で賞ももらったよ。

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特に学生さんで、キャリアを悩んでいることがあったら、ぜひ気軽に話しましょう!TwitterのDMから気軽にメッセージください。


以上、もえやんでした。Peace!


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