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自分のための書くグリーフケア

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私自身のグリーフケアとして「書くこと」をしています。オチもストーリーも気の利いた言葉もないです。誰かの心にさざなみを立ててしまうかもしれません。
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記事一覧

穴の空いた傘を差している

聞いてほしいことがある。今年の誕生日は、すごく誇らしい気持ちで迎えられたんだよ。もう家族…

野里和花
1年前
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大切な人を失って過ごしたこの1年を振り返って。

今年のM−1は、とろサーモンが優勝したらしいね。   去年のM−1を、わたしは1か月前から住…

野里和花
6年前
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わたしの友達がいい奴なので紹介させてください。

(2016,12,6) 友達でありながら、彼はお父さんのような、お兄ちゃんのような、お母さんのよ…

野里和花
6年前
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彼がくれたのはたった一通の手紙だった。

(2016,12,09) 彼がわたしに望んでいたのは、なんだったんだろうか? 突然の死を受け入れ…

野里和花
6年前
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悲しみはひとりで克服することはできないと知った。だから誰かと生きることをやめられ…

   「ねえ、一緒に私と鹿児島へ、ともだちに手を合わせに行かない?」   元彼氏に送ったLIN…

野里和花
6年前
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誕生日 嫌い

これは持病だ。当たり前のことだ、だからいつもどおりうずくまってやり過ごしさえすればいい。…

野里和花
5年前
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2019年3月31日 LINEのトーク履歴が全部消えた。

携帯代金とWi-Fiルーターの契約料金が毎月1万円を超えていて、新サービスに敏感な友人にその話をするたびに鼻で笑われ続けても、重い腰がなかなかあがらなかったのは、iPhone6sとともに過ごした3年ちょっとの時間にしがみつきたかったからだと思う。 「格安SIMっていろいろあってわかんないんだもーん」というのも本音であったが、それよりなにより、万が一、いまの携帯電話に残った思い出の残骸たちが消えてしまったらどうしよう、という恐怖のほうが大きかった。 携帯電話は半年くらい前か

宮野真生子先生の訃報によせて

※こちらのnoteは事前に堀之内出版 小林えみ様を介して、ご遺族の掲載許可をいただいておりま…

野里和花
4年前
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いくつものちいさな死の先で

  これは、7月22日の日本哲学者・宮野真生子先生の訃報に直面して書いた「宮野真生子先生の訃…

野里和花
4年前
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5年間毎日彼のことを考えたけれど、「会いたい」以外の言葉がない。

親友を失くして、5年が経った。 毎日、彼がわたしの名前を呼ぶ声を思い出して、安心している。…

野里和花
2年前
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自分のための書くグリーフケア(1)誰にも言えない

毎年、友人の命日が来るたびに、彼を思って文章を書いた。1年間365日「会いたい」と思って、で…

野里和花
1年前
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