告知with🐯ズ

ご無沙汰しております。
当初は近況を箇条書きで簡単に書くつもりだったんだけど、そのうち1つが激オモ超長文になってしまったので、今日はそれだけ…。
近況はまた別の記事でお伝えします。色々あるんですけど元気です。

本題ですが、久々にライブに出演します。

6/16（日）14:00〜
@西荻窪ミントンハウス

チャージ ¥2,500（1D込み）

ミントンハウス · 4.4★(27) · ライブ会場

Crescent Honey Babesの月例ライブに出ます。半年ぶりです。

この日、我々のライブの裏では早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブのOB会（ニューオリ祭）があり、どうしても集客がばらけそうです。
そういう訳なので、この場で改めてCHBの紹介と、自分の今回のライブのテーマを記して「やっぱ西荻行こうかな」と少しでも思ってもらえるようにあがいてみます。

CHBというバンド、発足して5年目になります。
結成した当初はただ音楽がしたいという気持ちだけでしたが、ある程度継続したことでバンドの存在意義がじわじわ出てきているのではないかと思ってます。
あくまで僕が思う存在意義ですが、それは以下の2点になるのかなと。

・若手ニューオリンズジャズバンドとして

フロント3管とリズム4人編成のニューオリンズジャズバンドって案外少ないです。ニューオリのOBバンドでも実は片手くらいしかないんじゃないか。
CHBはこれに加え、メンバーの年齢的に最終的には50年,60年と活動を継続できるポテンシャルを持っています。
メンバー全員他に職を持っているから収入的な心配が薄いとか、学生からの仲だし（たぶん）決裂とか起こらないんじゃないかなという意味でも、長く続けられそうな期待値は高いです。

個人的に長く続いた結果として楽しみなのは、50,60年の足跡をイチから細かく辿ることができる唯一に近いバンドになるんじゃないかということです。
ライブ初回からほぼ全て演奏の録音は残っているし、演奏動画も定期的にyoutubeに上げられてきています。
これが数十年と積み重なっていったらとてつもなく壮大なことになるなとワクワクしませんか。僕は実はこれがめちゃくちゃ楽しみです。
CHBのライブを観に行くということは歴史の生き証人になれるということでもあるのです。

・「トラ制度」によるニューオリンズジャズ界隈の活性化

これからくだりを半年休んでる自分が書いてるのを読んだメンバーからは「どの面下げて」と言われそうですが気にしません（許して）

CHB、レギュラーメンバーの他に結構エキストラ（以下🐯）の方々にもお世話になってます。
ここでトラとして出てくれる方は、「バンドは組んでないけど、まだ演奏が好きでたまにはステージに乗りたい」という方が多いです。
恐らく🐯の方を含めれば30人くらいの方がはCHBのメンバーとしてステージに立ってるんじゃないかと思うんですが、これって凄く大切なことだと思ってます。

「音楽をやる」というのはどうしても0or100になっちゃいがちな宿命を孕んでいるんですが、どっちに転んだとしても歪みが産まれやすいという点でかーなり厄介な趣味だなと思ってます。

たまーにしかやらないとクオリティが低くなったり、そもそもメンバー集まらなかったり。
それを防ぐべく活動頻度や熱量を上げようもんなら、メンバーとのギスギス感も増しやすくなるし、音楽以外にやりたいことの時間も侵食されて気が滅入っちゃうこともあると思うのです。

「たまに🐯で出る」っていうのはそういう問題点を一気に解決することができる妙案だと思ってます。それは🐯で出る側もそうだし、代わってもらう側も根を詰めすぎなくて良くなるという。

さらに副次的な効果として、同じメンバーで毎月演奏することのマンネリ防止だったり、🐯の方が久々に演奏するということでお客を連れてきてくれたりというのもあります。
いやー書いてて利点しか思い浮かばない。

ニューオリンズジャズはこうした🐯制度との親和性が高い音楽だと思います。
ある程度コードが分かったり、フレーズのストックがあったりさえすれば、大してリハに入らなくてもステージに立てる。

CHBはこのシステムを今のところかなりうまく使いこなせているのかなと思っています。
レギュラーメンバーが若いから🐯も若め。🐯が連れてくるお客も必然的に若くなります。5,60年演奏を続けても、聴いてくれるお客がいないと意味がないですが、🐯に上手いこと頼っていけばお客側のコミュニティも耕していけるのではないかと。
それを続けていたら、自分がジジイになってもニューオリンズジャズのコミュニティはなんとか延命できているのではないか。そういう希望を持ちたい。

余談ですが、僕が空けたトロンボーンの穴は、この2ヶ月ニューオリ現役生のレギュラーバンドの方に埋めてもらいました。めちゃくちゃ上手くて座を取られかねないという危機感を抱いたのも今回乗る理由の1つです。お世辞じゃなく割とマジです。

🐯で乗ってくれたことへの感謝とその方へのライバル意識は共存していいし、むしろそういう意識は持った方が切磋琢磨できるやろ？という考えって大人気ないんですかね？？大人気ないと言われてもやめられないだろうな。

なお今回のライブはバンジョーが🐯です。是非ともレギュラーのバンジョーが縮みあがるくらいカマしてほしいなと密かに思ってます。

🐯のくだりがあまりにも長くなってしまったので、最後に今回どういうテーマを持って演奏するのかを簡単に。

ニューオリ祭の告知メールをもらった時に、出演者のラインナップにトロンボーンプレイヤーの名前は1人も載ってませんでした。
まあ、書いてある名前は全員プロ（ここでは音楽メインで生計を立てる人の意）で、確かにニューオリOBOGで国内でプロやってるトロンボーン奏者は現状いないはずなんですが、じゃノンプロならいるのかっていえば、やっぱりほとんどいないんです。

それは本当に絶対数が少ないというのもあるけど、トロンボーンがいらないと思われているから、需要相応の供給しかない…というのは思い過ごしではないはずなのです。
メロディーはトランペットが吹くし、ニューオリンズジャズのアイコン的な楽器って管ならクラだけど、トロンボーンは…なんでいるんだっけ？になってしまってるのでは。

そこにフォーカスを置いた上での
トロンボーンってなんで要るの？を分かってもらうための演奏をします。
ソリストとして目立つという意味ではなく、アンサンブルの1人としてのトロンボーンの仕事を全うするぞというニュアンスです。

というと、大それたことを言った感あるんですが、去年までCHBで取り組んできたこととなんら変わりません。
半年ぶりだけどいつも通りに、楽しいけどちょっと心にグッとくるような温度の高いプレイをお聴きいただければと思ってます。

ここまで読んでくれた優しい方ならきっと来てくれるんだろうな〜、そうだよね？
大丈夫です、たのしいです。きなさい。