バイク&ライダー 完成
改造部品にハーフヘルメットが欲しくて購入したタミヤの1/12ストリートライダーと、それに合わせて揃えたアオシマの1/12ホンダモンキー完成しました。
タミヤ『1/12 ストリートライダー』
タミヤの人間プラモデルは凄いですね。顔はもちろんのこと、服の皺までリアルに自然に造形されているだけでなく、パーツの接合部が衣服の縫い目と一致するように設計してあります。このおかげで顔とヘルメットの合わせ目消しさえすれば、誰でも簡単にリアルな人型フィギュアを作れてしまいます。
最初は雑にブロンズ一色で銅像風塗装にするつもりでしたが、キットの作りこみに感銘を受けてフル塗装したくなりました。といっても買い揃えたのは説明書の指定色ではなく、今後の使い道を考慮して基本色ですが。
全塗装にあたり、色分けがジャケットは黒、ジーンズは青……と衣服単位だったので、ジャケット作って黒一色、ジーンズ作って青一色と、部位ごとで塗り分けてから組み立てられるのが塗装初心者に優しかったです。
衣服の皺の表現により表面の凹凸が非常に多いので、筆塗りだと筆ムラを無くすどころか均一な塗りも難しいんですが、このキットの場合は塗りムラや色の濃淡が出ても、使い込んだ衣服の色落ちに見えてかえって雰囲気が出ている気がします。
ただ、顔の肌色は美少女フィギュア用のものを使ったために明るさが強すぎて、写実的なモデルに合ってないですね。それに写真だと顔の陰影がつぶれてるので墨入れすればよかった……
ちなみに、塗装の参考にYouTubeでタミヤのプロモデラーのハウトゥー動画を観たら、このライダーを赤白で塗ってサンタクロースにした作例が飾ってありました。作る人の発想次第で色々イメチェンの余地がありそう。
価格は1000円代とお求めやすく、作りやすく塗りやすく、大きさもガンプラの1/144と同程度のお手ごろサイズなので、シリーズ化してもっと色んなバリエーションが出るといいなと思うフィギュアキットでした。
アオシマ『1/12 ホンダ Z50J-1 モンキー』
ライダーを作るならバイクも並べたいと思い、模型店で物色したらアオシマの『ザ・バイク』シリーズのモンキーが1,000円代だったので初めてのバイクプラモに選びました。
他のバイクキットに比べて安いと思ったらパッケージに「昭和50年代の金型を使ったリニューアルキット」と記載があり、なるほど開封してみたらタンクのパーツ表面が裏のダボ穴によるヒケで凹んでいたり、メッキパーツに少々のバリがあります。瞬間接着剤で埋めたりデザインナイフで整えたり少々修正しましたが、普段から接着剤使用キットを作っている人なら大した手間ではないでしょう。
初めてのバイクプラモの制作感想ですが、
・メッキパーツが多いので白いゲート跡をシルバーで部分塗装するか、一度メッキを全部剥がして組み立ててから塗りなおすなど工夫が必要。
・細かいパーツが複雑に入り組んだ構造で、組み立てに細心の注意が必要。全体的にパーツが小さくて細く接着面が狭いので、取り付けたパーツを下手に触ると取れそうで怖い。一つ接着するたびにテープ等で保持してしっかり乾燥を待たないと次の工程に進めない。
・全部組み立ててから細かく塗り分けるのが困難なので、組み立て前にパーツ単位で塗ってから順次取り付けていく。
等々、パーツが少ないわりに手間と時間を要しました。基本的に塗装してから接着するしメッキパーツも多いので、パーツを溶かさない樹脂系接着剤をメインに使いました。
メッキとタイヤ以外は全塗装しましたが、ランプと車体のタンクとフロントフォークに指定されている重ね塗りが厄介でした。シルバーの上にクリアー塗料を塗ってメタリック感を出すのですが、ラッカー塗料で筆塗りしてるのでうっかり下地を溶かしてしまったり、塗料が多すぎてマスキングテープの下に流れ込んではみ出たり、なかなかうまくいかない……重ね塗りはランプのみに留めて、車体側は普通の赤色にしました。
その他、ビニールパイプの取り付けが難しくて断念したり、デカールが一か所剥がれてしまったり、トップコートに艶消し噴いたけどメッキが曇ったので光沢にすれば良かったかもと後悔したり……反省点多し。
けれどもまぁ、作ってて楽しかったし、お世辞にも完成度が高いとはいえないものの苦労した分だけ愛着も湧きました。ひとまず完成させて、失敗は次の制作に生かそう!……生かせられるかなぁ?
最後に へたっぴでも他人に見せてええやろの精神
今回の2作品、ガンプラの素組みや単色塗り等と違って自分の技量の拙さが露骨に出ており、少なくとも自信満々で見せびらかせられるような出来ではないんですが、
「下手くそな初心者モデラーでもインターネットで他人に見せても良いじゃん! むしろ作例を探しても上級者の神作品しか見つからないんじゃ無駄にハードル上がって息苦しくなる!」
と開き直っておきます。趣味なんだから気負わず楽しくやりたい。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。
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