もうプロットはいらない? WEB小説執筆スタイルのトレンドを分析してみた

1.はじめに

 どうも、もぐらです。
 初回投稿ということもあり、軽く自己紹介をさせて頂ければと思います。

 私は会社員をしながら小説家を目指しているしがない小説家希望で、現在はWEBで小説の連載をさせていただいております。

 もちろん今後「もぐらの名をとどろかせていくぞ」というパッションや、「自分の作品は最高に面白い」という自信はありますが、決してWEBでランキングに入るとか、それこそ書籍化したことがあるとかは全くございません。

 あくまでもWEB小説を通じて小説家になりたいと思っている大勢の中の一人だと思っていただければ幸いです。

 ツイッターでも活動させて頂いており、様々なWEB作家の皆様とつながることが出来たということもあり、「実際WEB作家の皆様はどのように小説を書いているのか?」という件についてアンケートを取りましたので、備忘として本記事で報告させて頂きます。

(以下アカウントと連載中の小説です、ぜひ応援お願いします)
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2.もうプロットを書くのは古い?

 アンケートは2020年の4月22日から25日の間にツイッター経由でとらせて頂きました。合計で1032票頂き、197ものリツイートを頂きました。

 ご協力頂いた物書きの皆様、お忙しい中ご協力頂きありがとうございました。

 ツイッターのアンケート結果は以下の通りです。
 ただし、集計に当たって短編長編の区別、ジャンルの区別はしておりませんので、「WEB小説一般的にどうか?」という視点で見て頂ければと思います。

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 結論として、「プロットも書き溜めもせずに随時書いたものを投稿する」という人が最も多いという結論に至りました。

 その中でもいち早く読者の方々に執筆した物語を読んでほしい、プロットに時間を割くのであれば本編を下記進めていきたいという意見が多くいらっしゃいました。
 プロットや設定などを深く作りこむよりも、本編を仕上げてしまい、投稿後に必要に応じて推敲していくという執筆モデルがWEB小説で可能になったということでしょう。

 実際WEB作家のコミュニティ内、もしくはWEB小説上でも誤字報告の機能が存在しており、よりクイックに公開し、指摘の都度修正するという極めてアジャイルな執筆スタイルが広まりつつあると考えられるのではないでしょうか。 

 加えてWEB小説の性質上、連載という形をとると一話一話で何かしらの区切りをつけたほうが読者を取り込みやすいということもあり、ショートショートを積み重ねているイメージで執筆できるということも、プロットなしでの執筆に繋がったのかもしれません。

3.プロットは書くべきではないのか?

 WEB小説全体として、プロットを書かない人が多数いるとはいえ、プロットの必要性が薄まってしまったとは考えておりません。

 上記アンケートの結果でも、書き溜めの度合いはあれど、プロットを書き終えてから投稿する人々のほうがまだ割合としては多く(60.9%)、やはり全体像を固めてから執筆する方々のほうが割合としては多いのは事実です。

 最初と山場と最後のシーンしか考えていない、事細かにプロットや設定を書いているなどのレベル感はあると思われるものの、物語のゴールを明確にする作業の必要性は残り続けるでしょう。

 特に伏線回収が発生するストーリーの執筆者は全体を見ながら、「どこにどのような伏線を張るか」を検討する形で執筆している場合があり、どうしてもその場その場での執筆で対応することが難しくなってしまいます。

 公開後に大事な伏線を追記した場合、読者にストーリー展開を理解させるには、再読してもらう必要があるため、あくまでも読者への配慮として、後戻りが発生しないためにプロットを作成しているということなのでしょう。

4.どういう人がプロットを書くべきなのか?

 執筆スタイルは人それぞれであり、変にプロットを考え込むよりもキャラに自由に動いてもらったほうがいいものが書けるという人もいることは事実です。
 究極的に言ってしまえば、プロットの有無問わず、あくまでもその人に合った執筆スタイルで執筆を楽しんでいただくのが最善の方法だと考えております。

 ただし、自分の執筆スタイルが確立しておらず、迷子になっている人へ向けてお話をすると、プロットは物語の筋となる部分であるため、書いて損するものではないという前提を理解する必要があります。

 短編だろうが、長編だろうが、コメディだろうが、ミステリーだろうが、あるストーリーの本筋があり、それを小説の中で表現することになりますので、余裕があるのであればプロットを書いてから本編の執筆を開始したほうが良いでしょう。

 それでも迷っているという人がいれば、執筆する物語の内容によってプロットの有無を検討しても良いかもしれません。

 最後にどんでん返しが発生し、巧妙な伏線をストーリーの中に配置する必要があるのであれば、プロットを作成してから執筆をする。

 一話一話で山場を迎えるショートショートを書く予定であれば、プロットなしでキャラに自由に動いてもらう、という分け方で執筆スタイルを模索しても良いのではないかと思います。

 とはいえ、上段でも言いましたが、執筆スタイルは人それぞれです。自分が最も楽しく執筆できる方法で作品を仕上げてみてください。

5.でさ、ぶっちゃけもぐらはどう思ってんの?

 まー、もぐらとしては超びっくりしたよね。

 もぐらはプロット書く派なんすよ。
 それがある意味当たり前だと思ってた節もあったし。

「あー、マジかーこんなに書かない人いるんだ、すげえな」

 っていうのが率直な感想だよね。
 プロットって、マラソンでいうコースマップみたいなもんだからさ。
 コースわからずに走れるってすげえなって思う。
 無事にゴールつけんのかなって、不安になる。

 あとね、エタるのがね、マジで怖い。
 読者さんついたのに、エタったりしたらいやじゃん。
 せっかく読んでくれてるのに、なんか裏切った気持ちになるじゃん。

「WEB小説なんだからエタるとか書き手の勝手だろ? うぜえ、くたばれ」

 って言われたらそれまでなんだけどさ。
 まあ、WEBでも向こう側は人だし、読んでくれてんだからさ。
 信頼裏切らないように動きたいなーていうね。個人的な思いよ。

 だからねー、ちゃんと〆たいんだよね、個人的には。
 そうなると必然的にプロット書かざるを得なかったわ。
 思いつきでエンドレスに山場書くっていうスタイルが不可能になった。
 何かしらの形で終わらせないといけないから。

「偉そうなこと言ってるんなら、結果出せよ、おうら、おうら!」

 ま、ですよねー。
 どうせ底辺の戯言ですから。いつかビッグになってやるかんな。

 待ってろよ、マジで。

 ……もぐらを応援してね!!

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