18・19歳をAV出演強要から守れ?
◉こういうのって痴漢冤罪と同じで、出演を強要されたと言われれば、何となくそう思ったりしがちですが。それは多分に、アダルトビデオメーカーは女性を騙して、時には脅して出演を共用しているのでは……という、漠然としたイメージが、自分たちにあるので。結果、こういう法整備はなんとなく良きことのように思うのですが。現実問題、老舗のメーカーがそういうリスクを犯す必然性が、どれほどあるのか?
【18・19歳をAV出演強要から守れ 「契約解消権」議員立法検討】毎日新聞
4月から成人年齢が18歳に引き下げられることに伴い、18歳や19歳がアダルトビデオ(AV)への出演強要被害を受けた場合、特例的に未成年として契約を取り消すことを認める議員立法を目指す緊急集会が23日、国会内で開かれた。自民、立憲民主、公明、共産の与野党議員有志が出席。超党派による議員立法を検討する見通しとなった。
集会で、AV出演強要の被害者を支援するNPO法人「ヒューマンライツ・ナウ」の伊藤和子弁護士は「タレントやモデルへの夢に近づけると思わせて、『違約金がかかる』などと契約を断れない状況を作る。人権侵害であり、自殺した依頼人もいる」と指摘。若年者の被害拡大を防止する対応を求めた。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、登録しておいた自前の写真ですけどね。
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■無自覚の差別意識はないか?■
これは、表現規制の問題とも絡んでくるのですが……。多くの人々が「女性がそのような賤業に喜んで出演するはずはない」という、無意識に差別意識があるように思います。それはツイフェミによる、エロい絵画などに対する批判も同じで。実際は女性が書いた絵であるにも関わらず、男による性的搾取だなどと言い出して赤っ恥をかくことが、度々あるわけです。実際はそんなこともなく。
現在はすでに漫画家やイラストレーターの7割ぐらいが女性で、男性向けのはずのエロ漫画であっても、女性漫画家が30%を占めているという話もあります。男性的なペンネームをつけて、性別を公表していない女性のエロ漫画家も結構いますから、実態はもっと多いかもしれません。DMM などのエロいコンテンツを購入するのは、30%が女性であるというデータとも、一致しますしね。
■取り締まるべきは表の業界か?■
女性にだって普通に、性欲はあるわけで。アダルトビデオに限らず、漫画やアニメなどでも性的なコンテンツを楽しむのは普通にあります。何やら、古臭ぁ〜い宗教的な女性観で物を言っていないかという気がします。アダルトビデオへの出演に関しても、単純にお金として割り切って出演する人もいますし、そこに適性を感じた人もいるでしょう。AV業界の現場に関しては、以下の連続ツイートが正鵠かと。
荒井氏の、店舗型風俗店を締め上げた結果、無店舗型風俗店が増えてかえって女性の身を危険にしたという指摘と、同じですね。それは、映画の世界でも出演した女優に性行為を強要する監督がいるのですから、AV業界が100%健全だなんて、極論は言いません。でも、イメージで決めつけるのは危険。マルキ・ド・サドやD.H.ローレンスの小説の昔から、エロ表現は言論の自由の戦いの場なので。
■エロを焼く者は言論も焼く■
そもそも強要というのは、それが18歳だろうが50歳だろうがやっちゃいけないことですからね。それをこうやってことさらに騒ぐのは、成人年齢の引き下げという旬の話題に乗っかった、一種のパフォーマンスに思える人もいるでしょう。ヒューマンライツ・ナウに関しては、表現規制に関しては信用ならない団体である、というのは一部で共有されているのではないでしょうか。上で触れられてるリンクを、別途リンクしておきますね。
例えば、オランダのような公娼制度を導入した方が、よほどそこで働く人の安全性や性病のコントロール、裏社会との関係が裁てて、税収も増えるるというデータがあっても、そういう人たちは賛成しないでしょう。法律の問題のようなこれが集中しておきながら、その実態はどうにも個人的な好悪の感情論や、もっと言えば宗教的信念を感じるので。議論はどこまで行っても平行線でしょう。
ただ、ウクライナに侵攻したロシアでも、言論弾圧はまずエロ表現の規制から始まる、というのは覚えておいて損はない教訓でしょう。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ