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責任転嫁するロックンローラー

◉ロックバンド黒夢などのヴォーカルだった清春氏が、薄っぺらい知識と浅い思考と狭い思考で、笑われています。ミュージシャンが政治を語れない? キミが語れないだけなのを、日本の文化に責任転嫁してるだけでしょ(キッパリ)。

【清春キッパリ「こんなの日本だけ」 ミュージシャンが政治を〝語れない〟根本的な要因】東スポWeb

ミュージシャンが政治を語るのが「NO」なのは日本だけ?

 アーティストの清春(52)が先日、都内で行われたトーク番組「MUSIC&TALK ジョー横溝チャンネル」(ニコニコ生放送)にゲスト出演した。

 同番組はアーティストを招き、様々な視点からトークする番組。今回はタイトル「ROCK NEVER DIE?」と題した内容で、清春は「ロック」をキーワードに武蔵大学社会学部教授の南田勝也氏、ホストMCで音楽ライターのジョー横溝氏と対談した。

あ〜はいはい、武蔵大学の教授が主催ですか。『表現の不自由展』で暗躍した元NHKプロデューサーの永田浩三教授や、上野千鶴子御大の弟子の千田有紀教授のいる大学です。いかにもなテンプレート発言に、呆れます。

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■歴史に無知な音楽ライター■

左派としては「言いたいことも言えない社会で苦しむボクちゃんたち」という、被抑圧者・被害者ポジションが取りたいだけですよね? 悲劇のヒーロー・ヒロインポジションに、自己陶酔したいだけ。現実には、主要マスコミでは左派の方が発言の量も機会も、圧倒的に上でしょ。清治氏も、そのうち荻上“一夫二妻”チキ氏のラジオ番組で取り上げられるか、ゲストに招かれるでしょうね。

 ロックについての思いを聞かれると、清春は「その時にあるものに寄り添っていたらダメ、美しくない」「主流なものはロックではない。僕は反対側にいたい」と思いを吐露。日本社会に「音楽に政治を持ち込むな」という意見があふれていることに対しては、「いまだにこういう声があるんですね。日本だけだと思います」と話した。

反体制気取るなら、他人様が何を言おうとも、我が道を往けば良いでしょうに。日本だけだと思います? いやいや、アメリカでもトランプ前大統領への支持を表明したミュージシャンが批判されまくっていましたが、屈しませんでしたからね。みんながトランプ批判してるから自分も安心いて、なんて多数派に加わるのがロックなんかいと。多数派だろうが少数派だろうが、自分の信念に従うべきでしょ?

なぜ日本ではミュージシャンが政治的発言をすると嫌がられるのか?
 ジョー氏は「そもそも歴史的にそういう土壌が日本にありませんでした」と解説する。

バッカじゃねぇの、でございますね。薄っぺらい知識で日本の文化や歴史を語ってるんじゃねぇよ、でございます。日本最古の物語である『竹取物語』に登場する5人の求婚者の内、最も卑劣な人物として描かれる車持皇子とは、当時の最高実力者である藤原不比等がモデルとされます。竹取物語の成立は、遅くとも10世紀半ばまでに成立したと考えられています。1000年以上、政道批判は普通にあったわけで。

■大衆は体制に従順という幻想■

それは、建武新政を批判した二条河原落書にしてもそう。コレだって、匿名の批判とは言え、反骨の人は常にいたわけで。リズムのある名文中の名文、元祖ラップですわ。政治的には敗れた南朝側の功臣を美化した『太平記』と太平記読みという文化は、まさに反体制音楽の間接的なルーツ。江戸時代には御政道批判の川柳や狂歌、落書なんてわんさか残っています。音楽ライター氏は、授業中居眠りでもしてたのかな?

「世の中に蚊ほど五月蠅きものはなし」とか「白河の清きに魚の住みかねて」とか、覚えてないんですかね。こういう政治批判は庶民も命懸けでしたが、例えば田沼意知の暗殺に喝采を送るアホな庶民とは別に、オランダ商館長イサーク・ティチングは「鉢植えて 梅か桜か咲く花を 誰れたきつけて 佐野に斬らせた」という落首を書き残しています。政権抗争の裏のドロドロを見抜いた慧眼の士もいた訳で。

■オッペケペー節以下の政治性■

明治になると、川上音二郎のオッペケペー節が生まれて、政治批判は普通に歌舞音曲に乗せて行われます。音二郎は政治批判で入獄すること十数回を数えています。でも大衆は彼を支持しています。さらに昭和の時代になれば、新聞詠み河内音頭のような政治風刺の音曲も生まれます。「そもそも歴史的にそういう土壌が日本にありませんでした」とか、よく言えますね。勉強不足も甚だしい。

この程度の認識の清治氏や音楽ライター氏が、政治の深いところを語れるとは、とても思えませんね。せいぜいが左派マスコミの受け売り金太郎飴、ウーマンラッシュアワー村本大輔氏のレベルが関の山でしょうね。反体制ポーズをやりやすい環境がないから発言できないとか、どんだけ甘えん坊だっての。自分は音楽には全然詳しくないですが、コレぐらいのことは知っていますよ?

■事務所の言いなりのアイドルロッカー?■

今どきこんなことを言ってるって、音楽ライターって政治史だけでなく、音楽の歴史に詳しくなくても、なれるんですねぇ(苦笑)。ビートルズ以前のフォークの時代ですら、反体制やら反戦やら歌ってたわけで。その政治性を嫌った吉田拓郎とか、商業主義と批判されたのですが。政治的メッセージ性ばかりで音楽性が弱いミュージシャンは消え、商業主義と批判された吉田拓郎の音楽が残ってるのが現実です。

「日本のロックの発展は『ビートルズ』の影響からスタートしたが、その時代のビートルズは、まだ『アイドル』。よって、そこをまねた日本のロックがアイドル的な要素が色濃くなった。それに加えて、欧米は個人事務所が多いですが、日本は大手事務所、レコード会社に所属してないと、メディアに出ることができず売れるチャンスすらない時代だった。よって、メディアでの面倒を避けるために、自分の意見を持つアーティストは避けられる傾向にあったと思います」(ジョー氏)。

バカ丸出し。むしろ、仕事をくれるメディアに媚びて、左寄りの発言してるタレントとか、TBSラジオ長谷川プロデューサー人脈とか、普通にいますよね。小田嶋隆氏や町山智浩氏など。荻上“一夫二妻”チキ氏の番組などで取り上げられ、ゲストに呼ばれる可能性大と、しつこく書いておきますよ。こんな鉄板の予測なら、楽ですが。商用ロックとサブカルのについては、コチラの論考も、参考にどうぞ。

■左派マスコミの手駒として貴重■

この音楽ライター氏、日本はフランス革命のような下からの革命が出来なかったからダメだ論とか、無自覚に信じていそうですね。フランス革命だって、知識人やマルキ・ド・サドら貴族階級が煽って、乗せられた大衆が暴走して、ナポレオンの出現などの混乱でフランス国民200万人が死んでいます。下級武士が成し遂げ遙かに少ない犠牲者で成し遂げた明治維新が下とか、思ってそうですが。奇兵隊とかも知らなさそう。

 だが、現在ではSNSやユーチューブなどのメディアも増えている。それでも「受け取る側も、アーティストが発言することに慣れてないので、まだ、時間がかかるとは思います。そういう中で、自分の意見を発言する清春さんのようなアーティストは貴重だと思います」とジョー氏。

こんな薄っぺらいことを言うミュージシャンは、別の意味で貴重かも。むしろどんどんマヌケな発言を繰り返し、底の浅さを露呈して欲しいです。その方が首都圏反原連や広義のしばき隊界隈のように、解体が進むでしょうし。例えば、震災直後で反原発報道一色の頃、こういう楽曲をリリースした槇原敬之氏の方が、よほどロックしてます。荻上“一夫二妻”チキ氏の番組には、呼ばれないでしょうけれど。

自分は忌野清志郎氏の主張も槇原敬之氏の主張も、賛成はしませんが。FM東京という大手メディアの検閲に噛みついた姿勢は、表現者としては筋が通っている。ロックです。逆に、こんなこと言ってる清治氏は、菊池桃子さんのラ・ムーほどのロック精神もなさそうです。この無知で勉強不足の音楽ライター氏ともども、荻上“一夫二妻”チキ氏の番組に出演決定でしょうね。しつこく書いておきます。

 アーティストと政治の関係性はまだ発展途上のようだ。

発展途上なのは、いい歳こいてこの程度のことしか書けない東スポの記者です。泉下の児玉誉士夫オーナーも、呆れてるかも知れませんね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ