『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が日本アカデミー賞優秀アニメ作品賞に

◉うれしいニュースが飛び込んできました。昨年、自分が一番ハマって、年内だけで10回リピートした『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が、第44回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞にノミネートされたとのこと。この優秀作品５本の中から、さらに最優秀賞が選ばれるとのこと。昨年度のアニメ５傑に選ばれただけでも、スゴいことです。深夜アニメからロングランへ。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』日本アカデミー最優秀賞に期待する声「鬼滅だけじゃない」

【『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』日本アカデミー最優秀賞に期待する声「鬼滅だけじゃない」】オリコンニュース

　昨年9月18日より公開中の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が、2019年12月16日から2020年12月31日までに日本で公開された優秀作品を表彰する『第44回日本アカデミー賞』の優秀アニメーション作品賞に選ばれた。ネット上では最優秀賞を期待する声があがり、トレンド入りするなど話題になっている。
　『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、京都アニメーション制作で2018年1月期に放送されたTVアニメの劇場版。昨年9月18日に公開され、コロナ禍にもかかわらず公開から11週連続で興行収入ランキングTOP10に残り続けるロングランヒットとなり、今月14日付で動員145万2331人、興収21億1万4400円を記録している。
（中略）
　『第44回日本アカデミー賞』の優秀アニメーション作品賞には、同作のほか、『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』が選ばれ、最優秀賞は3月19日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われる授賞式で決定する。

エントリーされた他の優秀作品賞は、以下の作品です。
・劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
・ジョゼと虎と魚たち
・STAND BY ME ドラえもん 2
・映画 えんとつ町のプペル
全作品を鑑賞しましたが、これは甲乙付けがたい激戦になるでしょう。

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■ハードルは高いですが■

個人的には、日本の興行記録を塗り替えた『鬼滅の刃　無限列車篇』が、鉄板の本命でしょう。宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の興行記録を数十年ぶりに塗り替えたのは、大きいです。この作品のおかげで、苦境に立った映画館がどれほど助けられたか。作品としても、骨太なキャラクターが縦横無尽に動き回り、大ヒットも納得の内容でした。やはり、ムリに外す意味はないと思います。

個人的には、『ジョゼと虎と魚たち』も、まだnoteで感想を書いていませんが、素晴らしい傑作でした。原作小説自体が名作なので、どういう感じで仕上げてくるのかなと思ったのですが。せつなく読後感が良い青春映画として、トップレベルの出来でした。アニメならではの幻想的表現も素晴らしく、こちらもリピートした傑作です。さらにタイミングを合わせて、複数回観に行く予定です。

『STAND BY ME ドラえもん 2』は、エントリーにしましたので、下記リンクをどうぞ。『映画 えんとつ町のプペル』は、今のタイミングでどうこう書いても、あまり意味がないので。ほとぼりが冷めた頃に、noteにします。絵作りは素晴らしいですし、動きはさすがでしたが、絵本では絵と文で説得力が出た部分を、アニメで具体的に見せる部分が、やや弱かった……ように思います。

■ファンに愛された作品として■

さてさて。個人的には、かなり厳しい戦いだと思いますが。でも、本作は地味ながらロングランに。もし放火事件がなかったら、もしコロナ禍がなかったら、もし鬼滅の刃というメガヒットと公開時期がかぶらなければ……200万人動員に30億円の、深夜アニメ市場に残るヒットになったでしょう。その点は、残念です。でも、この作品がこんなに評価されたことで、充分に素晴らしいです。

2019年に公開された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』は公開館数83館で、しかも当初は３週間の限定公開（後に人気を受け延長）という状況で、興行収入8.31億円という実績でした。それが今回はロングランで動員145万2331人に興収21億1万4400円を記録。興行収入を２倍以上に伸ばし、まだまだロングランは確実でしょう。本当に価値があります。

国に集ることばかり考え、実績を積み重ねて公開館を増やし、興行成績を伸ばし、実力で現在の地位を勝ち取ったアニメを見下し、年間ランキングから外す映画雑誌に公開館にイチャモンを付ける偉才監督様など、日本の邦画はダメな人達が悪目立ちしていますが。2021年もアニメは、引き続きがんばって欲しいですね。才能が競い合っていますので、後は産業構造の問題でしょうから。

アカデミー賞の結果が出たら、またnoteを書きたいですね。