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選挙雑感:維新勝利は小西洋之議員の責任?

◉統一地方選挙、県知事選などダブル選挙になった地域も多かったのですが。ハッキリ言えば、日本維新の会の勝利・立憲民主党&共産党の敗北という図式です。大阪では府知事と市長のダブル選を維新の会が制し、奈良県知事選挙は自民党が分裂して勝利し、兵庫県議選でも神戸市内をはじめ4年前の2倍以上の21議席を獲得し大躍進。そして、沖縄と並ぶ左派の牙城の北海道では、立憲民主党の敗北。まぁ、当然の結果といえば結果ですが。自分はこの選挙、〝国会議員のひろゆき〟こと小西洋之議員が果たした役割が、意外に大きいと思っています。

【【統一地方選】地盤ある知事選で野党明暗…維新は大阪ダブル選勝利&奈良も、立憲は北海道で敗北】日刊スポーツ

野党は9日、立憲民主党と日本維新の会で明暗が分かれた。

立民は比較的地盤の固い北海道の知事選で新人を推薦し、与党推薦の現職に挑んだが敗北。一方、大阪府知事と大阪市長の「ダブル選」は維新系候補が他を寄せ付けなかった。維新は奈良県知事選も制し、大阪府外で初となる公認候補の首長ポストを獲得した。

https://www.nikkansports.com/general/news/202304090002107.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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■サル発言よりも問題は■

立憲民主党の大串博志選挙対策委員長は、小西洋之参院議員が憲法審査会の毎週開催を「サルがやること」などと発言した問題に関しては「直接の影響を大きく受けている感じは私は受けなかった」と言っていますが。ポイントはそこじゃないんですよね。無能の方の菅元総理が、維新の支持層を「低所得者層の人達が共鳴し、支持を広げたとの分析が有力」と暴言を吐いたが。冨田宏治関西学院大学教授の論文では、支持者を勝ち組・中堅サラリーマン層と分析されています。そう、維新の会の支持者って、きちんと税金を収めているからこそ、一般社団法人Colabo的なデタラメ会計に怒ったわけです。

だから、維新の会と立憲民主党の共闘を、苦々しく思っていたわけで。ところが、ひろゆき議員のサル発言とその後の見苦しい態度に、立憲民主党との共闘を棚上げでき、こうなると維新の明への投票を躊躇していた層が、安心して投票できる。大阪自民党など、関西の自民党は利権団体や組織とズブズブで腐ってる部分があって、そこが維新の躍進につながったのに。立憲民主党と組んでは同じことの繰り返し、いや革新系の公金チューチュー団体も加わって、ひどいことになると危惧してたでしょうから。ひろゆき議員の暴言は、そういう意味でも大きかったのです。

早い段階で、辞任させるなり除名するなり、患部として切り捨てるべきでしたが。本人も、辞任して国会議員の不逮捕特権が亡くなったら、持ち出し禁止の総務省の書類を所持していると公言しましたので、東京地検特捜部から逮捕される可能性さえあります。だからできない。執行部の指導力のなさも露呈してしまい、立憲民主党の敗北に寄与したと。自分は、そう思いますよ? ひろゆき議員や福山哲郎前幹事長など、獅子身中の虫を泉代表は排除できないどころか、主導権を握られているように見えます。個人的には30議席ぐらい減らすと思っていあので、まだ踏みとどまった方でしょうけれど。地方議会でも野党第一党の地位が危うくなってきて、第二の社会党になる日も近そう……。

■野党より自民党左派?■

自民党が前回2019年の1158議席は下回ったものの、半数を超える1153議席を獲得しました。まぁ、追加公認などでどのみち、維持か微減か微増というのは、2021年の衆議院選挙と同じです。立憲民主党は185議席で、改選前の200議席に届かなかったわけで。ほか起動知事選の結果も含めて、敗北でしょう。公明党は169議席で、改選前から8議席増加でこちらも勝利ですね。日本維新の会は、大阪維新の会を含め124人が当選、改選前の57人から倍増と大勝利。さらに奈良県知事選挙に勝利し、一般社団法人Colaboの仁藤夢乃代表やシンパが落選運動をした神奈川でも、6議席を得るなど関東にも支持者を増やした格好。

【「裏切り者」今井瑠々氏、中傷の選挙戦 「仕事したい」貫き初当選】毎日新聞

 今年1月に立憲民主党から自民党に移籍し、岐阜県議選多治見市選挙区(定数2)に臨んだ無所属新人、今井瑠々氏(27)=自民推薦=が9日、初当選を果たした。「もうやめよう」。県議選出馬を発表した直後から続いた誹謗(ひぼう)中傷を見かねた父は提案したが、娘が見せた強い決意に腹をくくったという。

https://mainichi.jp/articles/20230409/k00/00m/010/202000c

数字には現れませんが、これもまた立憲民主党の敗北と呼んでいいでしょうね。ジェンダーだ反原発だと騒ぐフェミニストに乗っ取られた立憲民主党よりも、自民党のほうが改革ができるんですから。山田太郎議員や赤松件議員を口汚く罵る前に、本来ならば立憲民主党から立候補して然るべき人材が自由民主党に流れている現状について、自ら省みて反省すべきでは? 野党は立憲も共産も社民もれいわ新選組も、為にする反対ばかりで建設的な提案がない、そのくせ党派性と同調圧力だけが強く、真っ当な内部からの提案も、異論を唱えたこと自体を問題視し、吊し上げ排除し、全体主義体制的です。

本多議員排除とか、まさにいじめのような内部での、陰湿な追放激でした。そりゃあ、野党に期待せずに自民党左派に期待するのは、必然でしょう。今井瑠々議員のような、20代の議員に見限られるのは、若い人ほど立憲共産社民れ新の支持が低く、高齢者ほど高いというどこの新聞社が調査しても出る傾向と、一致しています。若者に見放されたら、未来はありません。若者に迎合しろと言ってるのではありません。かつて若者だった全学連・全共闘世代は、年齢とともに支持を減らしていったように、若者だって浅はかな考えを持ち、暴走老人に成り果てるのですから。でも、双方向性のあるネット時代に、左派に説得力のあるロジックがないのは致命的です。

■Colaboで共産党も敗北■

ちなみに日本共産党は75議席で、改選前に比べて24議席もの議席減に。これでは、立憲民主党以上の敗北です。さらに5つの県で県議がゼロの状態に。地方によっては、参政党にさえ負けたと。一般社団法人Colaboとの連帯を打ち出したことが、裏目に出たかは判りませんが。国民民主党は3議席減っての31議席。個人的には、日本維新の明はあまり支持できませんので、政策本位にシフトした国民民主党にはもっと伸びてほしいのですが、選挙が下手ですね。マスコミ受けが悪いのでしょうけれど、そこはもうちょっとアピール不足を解消してほしいですから。

志位和夫委員長のこの突然の一般社団法人Colabo擁護、このnoteを書いている時点で765.2万閲覧で2303イイネ。イイネ率0.03009%で、もう完全な炎上状態です。そして、暇空茜氏が『ネオ支える会』と命名した、東京都へのバスカフェ休止抗議デモに参加した、大量の共産党系議員たち。暇空茜氏のフレーズ「共産党と強い繋がりがある仁藤夢乃さん」が、事実だったと裏書きしてしまいましたしね。赤旗の売上は激減し、安価な労働力も高齢化して、ジリ貧なのは理解できますが、一般社団法人Colaboと仁藤夢乃代表支持は、判断を誤りましたね。凋落が加速するでしょう。24議席もの議席減と5県での共産党県議ゼロは、軽くないです。

ひろゆき議員は2021年10月6日に、Dappiアカウントに対し東京地裁に名誉毀損による損害賠償などで訴訟を提起したのですが。これは、2021年10月31日投票日の第49回衆議院総選挙を睨んでの、仕掛けだったのは明らか。そして、総務省の文書を持ち出しての高市早苗大臣攻撃は、今回の統一地方選挙を睨んだ仕掛けでしょう。高市早苗大臣は、昨年9月に奈良県連会長に就任しており、県知事選での保守分裂の混乱もあり、一石二鳥。しかし……策士策に溺れる、クイズ王策に溺れる。

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