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エネルギー問題のアレコレ

◉もうすぐ3.11、東日本大震災の10周年がきますが。あっという間ですね。あの当時の狂騒に比べれば、ずいぶんと大衆の知識も増えたように思います。しかしマスコミ……特に朝日新聞などの左派マスコミは、放射能な記者が悪目立ちし、ますます科学から遠ざかっています。思えば二次大戦も、石油禁輸というエネルギー問題が要因。エネルギー問題は常に古くて新しい問題です。

【宇宙でエネルギーを集める太陽光パネル、将来は地球各地に電力供給か】CNN

(CNN) 米国防総省の研究チームがこのほど、宇宙空間でピザの箱ほどの大きさの太陽光パネルの試験に成功した。宇宙から地球のあらゆる地点に電気を送る将来のシステムを見据え、試作機として設計されたものだ。
「太陽光発電高周波アンテナモジュール(PRAM)」と呼ばれるパネルが最初に打ち上げられたのは2020年5月。太陽光を活用して電力に変換するため、国防総省の無人機「X37B」に取り付けられた。X37Bは地球を90分で1周している。

昔は、マイクロウェーブで宇宙から送電、なんてアイデアも。こういう研究は、今すぐには役に立たないかもしれませんし、打ち上げ費用の高さから費用対効果が疑問とか、現時点ではあるでしょうけれど。個人的には、100年後や200年後にブレイクスルーがくるかもしれませんから。逆に、風力発電や太陽光発電は、現時点では日本で代替エネルギーーになり得ない、という現実を踏まえて、エネルギー問題の記事を幾つか集めてみました。

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■「世界は脱原発」は事実か?■

まずは、原子力発電。かのグレタさんも、二酸化炭素排出量を押さえるには原発は有効と、発言していますね。日本は広島と長崎への原爆投下、第五福竜丸のビキニ環礁水爆実験の被爆などもあって、極端な核エネルギーに対する拒否反応があります。名著『はだしのゲン』の悲惨な描写も、かなり影響を与えたでしょう。

【【特集2】「世界は脱原発」は本当か 気候変動対策で高まる存在感
新増設を促す市場の設計や資金調達の枠組みが必要に】エネルギーフォーラム


国際エネルギー機関(IEA)は原子力発電が温暖化防止で大きな役割を果たすと指摘している。
では、諸外国はどう原子力をCO2排出削減に活用していくのか―。
欧米などの例を紹介しよう。

しかし、世界はそういう核アレルギーはありませんから。技術は日進月歩で、メルトダウンを起こしづらい構造の第四世代の原子炉の、商用実験炉が中国で稼働し、2030年前後には各国でも実用化されそうな勢い。高温ガス炉は冷却材に水を使いませんから、建築のロケーションを選びませんし、コンパクト。高熱を利用しての原子力製鉄や水素生成、石炭液化などにも期待が広がりますから。

■核融合発電の世界と日本■

核融合に関しては、ずっと永遠の30年で、自分がガキの頃から「あと30年ぐらいで実用化」と言われ続けてきたのですが。あれから40年ほど経っても、まだ30年。ここら辺は、石油があと○年で枯渇する」と「東海地震があと○年でくる」といっしょ。来るのは間違いないんですが。研究状況は、どうも欧米と日本とでは、やはり核アレルギーの有無が、影響を与えているようです。

【次世代技術「核融合」、欧米と日本でこんなに違う扱い】日経ビジネス

米グーグルのほか、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが出資するのが、次世代原発の1つの形態である核融合炉開発だ。従来型の原発に比べて安全性は非常に高く、廃棄物も出ないが、日本ではこの技術を手掛けるベンチャー企業の境遇は厳しい。欧米と違って投資家の動きが鈍いからだ。

温度的にも、時間的にも、自分らがガキの頃に言われてた課題はクリアできているのですが、課題をクリアすると次の課題が生まれる状況。実際に核融合発電が実用化されたら、エネルギー問題は一気に解決するでしょう。ただ、そうなったら世界でジャカスカ電気が使われて、それはそれで次の環境負荷問題になりそうです。GoogleやMicrosoft社などの、民間企業の出資によって、研究推進を期待したいです。

■水素の可能性■

続いては、水素の可能性について。昔から有望視されている水素ですが、貯蔵や運用が難しい部分はありますからね。なので、マグネシウム系の号合金に吸収させたり、アンモニアやエタノールにして安全性や貯蔵能力を高める方法が研究されてきたのですが。ここにきて、他の分野──燃料電池やアンモニア発電や高温ガス炉など──との、共同歩調が重要になりつつあるようです。

【【特集3】座談会 エネルギー大転換時代の息吹 需要拡大で水素化の道開く】エネルギーフォーラム

エネファーム、燃料電池自動車などから始まった水素利用。最近では火力発電利用、電力系統への需給調整、再エネ由来の水素製造などあらゆるドメインで本格利用・製造する動きが進む。各界のキーマンが展望を語り合った。

個人劇には、第四世代原子炉の超高温ガス炉・水素生成・アンモニア発電・燃料電池・石炭液化は、相互に影響を与えながら、補完的に研究される分野だろうなと、そう思います。燃料電池の分野は、意外にパソコンやスマートフォンの需要から発展して、研究が進んでいますし。ここら辺は、AppleもAmazonも参入してきて、面白いことになりそうです。巨大企業の商業主義は、マイナス面もプラス面もある、ということで。

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