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第四世代原子炉の安全性

◉日本政府は核融合発電に、かなり力を入れ始めていますが。現実的には水力発電火力発電、電子力発電といった従来の発電方法は、たとえ核融合発電が実現してもお払い箱になることはなく。現実的には、核分裂炉による原子力発電の重要性は、まだまだ数十年は失われないでしょう。安全性が高いとされる第4世代原子炉の研究で、日立GEが興味深いタイプの原子炉開発に着手しているようです。

【日立GEの小型原子炉、「煙突」構造でポンプなしに冷却】日経新聞

原子力発電の新たな選択肢として、小型モジュール炉(SMR)に注目が集まっている。日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社、米GE日立ニュークリア・エナジーと日本の日立GEニュークリア・エナジー(茨城県日立市)が共同開発する「BWRX-300」は、いくつかあるSMRの中でも、実用化が近い原子炉の1つだ。6年後の2028年にも、カナダのオンタリオ州営電力会社が運転開始を予定している。

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC026SL0S2A101C2000000/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、福島第一原発のイラストだそうです。

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■どれだけ小型?■

小型モジュール炉(Small Modular Reactor=SMR)は、その名の通り小型で、しかも製造するときに各機能をモジュール化、つまりいくつかの部品的機能を集め、機能を持った部品のごとに開発し、現地で組み立てて短期間で建築できることを目指しています。パソコンで言えば、メインプロセッサーとコプロセッサーみたいなもので、そこ自体を入れ替えることで、全体の性能アップができるのですが。そうすることで、建設費用を抑えられるわけです。

ちなみに、どれぐらい小型にできるかというと、サッカーコートと同程度の敷地内に主要建屋が収まるレベルなんだそうで。第3世代までの原子炉は、鉄筋とコンクリートの塊のような、巨大な建築物で。反原発派は記憶改変を行っていますが、震度6や震度7クラスの地震では損傷がほとんど出ないぐらい、頑強な建物ですからね。福島第一発電所の事故はあくまでも、津波による外部電源の喪失で、原子炉冷却できなかったのが大きな原因ですから。

■より安全な構造■

BWRX-300は、実用化済みの大型軽水炉の構造や部品を流用するので、ある意味で枯れた技術をうまく使って、開発費を軽減させてるようですね。スティーブ・ジョブズがMacの部品に、枯れたテクノロジーの部品を採用し、その代わりにOSとハードを同時に開発する強みを生かして、MacBook Airを開発したときのようですね。で、独自の技術として、細長い圧力容器を用意して、軽水が自然循環する構造のようで。これが煙突構造という部分ですね。

例え福島第一原子炉夢発電所のように、外部電源が喪失してしまったとしても、自然に停止するような設計になっています。冷却用の水がなくても問題ないですし、。古くて固くて安定している岩盤も必要ない。それこそ沖積平野である関東平野にも、原発を建築することが可能です。関連施設も含めて、国立競技場ぐらいの敷地面積があれば、なんとかなるのですから。反原発派の夢が実現しますね(皮肉)。

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