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立憲民主党がAV弾圧に加担

◉この問題、最初は成人年齢が18歳に引き下げられたら、高校生とかが無理やり契約させられる云々という話だったんですよね、最初は。それが、ツイフェミ(ラディカル・フェミニズム)界隈がどんどんゴールポストを動かして、もう訳がわからんことになってしまっています。今は、本番AVがダメ、という方向で、立憲民主党も意味不明のことを言っています。まぁ、正確にはある目的と売春禁止法の絡みから、こういうことを言い出しているんですけどね。

【性行為伴うAV禁止の法制定を別途検討 立憲民主党が方針】神奈川新聞

 与野党超党派議員による「アダルトビデオ(AV)出演被害防止・救済法案」についての審議が25日の衆院内閣委員会で行われ、立憲民主党は性行為を伴うAVを禁止する法律の制定を別途、検討していく方針を示した。
(中略)
 堤氏は「テレビや映画の殺人シーンで実際に人は殺さない」とした上で、「性行為の撮影や動画の売買を認めることは個人の尊厳を傷付け性的搾取を許すことだ。党としてさらなる対策を検討し進めていきたい」と表明した。(有吉 敏)

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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■なぜゴールポストを動かすのか?■

AV新報に対してツイフェミが、突然攻撃を加え始め、ゴールポストを動かす。売春禁止法では本番行為が禁止されていて、ここらへんは実際のソープランドとかもグレーゾーンではあるんですけれどね。立憲民主党や共産党に、ラディカル・フェミニズムとその背後にキリスト教系宗教団体の存在がちらつくのですが。AVでの本番行為を合法化されると、売春禁止法の建前である本番行為の有無の部分で、。こういう指摘をTwitter上で見かけました。

なるほど。コッチ方面には疎かったので、こういう部分に拘って、AV新報に攻撃を加え、立憲民主党まで動かいたんですね。その背後にあるのは、リスト強敵倫理観。ツイフェミの中で、当初はアナルセックスを嫌悪するような言動をしていたのに、別の意味でゴールポストを動かした方がいましたが。たぶん、LGBT系からこのままではゲイの権利を侵害するとお叱りを受けて、軌道修正したのでしょう。これはその内、ラディカル・フェミニズム内部でも分裂が起きそう。

なお、AVの本番行為は法的にも売春禁止法違反にはなりません。

■セックスワークの非犯罪化こそ潮流■

実際、石川優実さんは途中から、AV新法反対から距離を置き出し、ついには運動から離れてしまいました。この主張を推し進めると、女性の性の開放どころか、仕事を奪ってしまいますからね。日頃は欧米では~億連では~と叫ぶ出羽守のラディカル・フェミニズムの方々が、ひとつ無視している動きがあります。それは、アムネスティ・インターナショナルはセックスワーカーの世界各国での調査を元に、非犯罪化を支持すると声明を出しているんですよね。

【アムネスティがセックスワーカーの権利保護に関する方針と調査結果を公表】アムネスティ・インターナショナル

5月26日、アムネスティ・インターナショナルは、人権侵害と虐待からセックスワーカーを守るための方針を公表する。そしてこの問題に関する、パプアニューギニア、香港、ノルウェー、アルゼンチンにおける調査報告書を、同時に公開する。
セックスワーカーは、強かん、暴力、ゆすり、差別などあらゆる種類の人権侵害を受ける危険がきわめて高い。そして法の保護や救済策はほとんどあるいはまったく受けられないことが、あまりにも多い。
アムネスティの方針は、セックスワークに携わる人びとを人権侵害から守るために、各国政府が今後なすべきことの要点を記している。また調査報告書は、セックスワーカーたちの証言や彼らが日々直面している問題を明らかにしている。

そう。日本のラディカル・フェミニズムの目指しているところは、日頃は権威として引用するアムネスティ・インターナショナルと真向からぶつかるんですね。セックスワーカーさえ非犯罪化するなら、擬似的な行為であるAVに何の問題があるのか? 日頃は疑問のある主張も散見されるアムネスティですが、セックスワークの非犯罪化こそ人権保障のために必要という、よほどラディカルな主張をしています。自分はこちらの方に、賛成します。

■そもそも適正AV界は健全化を推進■

では、肝心要のAV業界はどうかというと。この件に関しては、桐蔭横浜大学教授・副学長で、AV人権倫理機構理事の河合幹雄氏のこの記事が、すべてでしょう。業界自体は、完璧とは言いませんが、かなりのレベルで法的にも運営的にも健全化を進めていて、でもラディカル・フェミニズムも立憲民主党も、昭和の時代のアダルトビデオのイメージで、実態をちゃんと見ずに思い込みで物を言ってるわけです。人権を口にしながら、職業差別を言うラディカル・フェミニズムという、バラモン左翼。

【「AV出演強要」は存在するのか? 多くの人が見落としている「本当の実態」】現代ビジネス

2022年4月からの成人年齢の引き下げに伴い、18歳、19歳、現役高校生までが、AVに意に反して出演させられる恐れがあると運動団体が立憲民主党と連携してキャンペーンをはじめた。
私が理事を務めるAV人権倫理機構は、早くから検討を進め「AVに出演を希望する女性に対する面談、契約、登録、撮影は、20歳に達してからとすることを強く推奨する」との通達を3月に出した。
別稿(論座「成年年齢引き下げに際し、AV出演年齢の自主規制をする意義とジレンマ」)で述べたように、2017年に結成された全ての大手業者が加入する適正AVグループ内では、18歳、19歳の出演は、そもそもニーズもないし起きないと予測される。

もう、この議論のラディカル・フェミニズム側の言い分は、AV上には発達障害がいて契約を結んでしまってるとか、姉妹には女性の自己決定権まで否定して、でも適正AV側の当事者の声は聞こうとしない。かなりの論客もいて、ラディカル・フェミニズム側の無知や思い込みをバシバシ指摘されるので、厳しいのでしょう。

■宗教的価値観の押し付けはダメ■

こうなるともう、〝「姦淫するなかれ」と云へることあるを汝等きけり。されど我は汝らに告ぐ、すべて色情を懷きて女を見るものは、既に心のうち姦淫したるなり。〟という宗教的信念の押し付け。思想信条の自由への挑戦です。言論の自由を軽んじるはずですね。多少、一般人よりは歴史が好きで知識もある人間から言わせると。日本の、というかアジアの倫理観はユダヤ教やその分派にキリスト教が生まれた地域とは、だいぶ違います。中等や欧州は環境が厳しく、多産は良きことであると同時に、滅びへの一里塚。

故に、七つの大罪の内に貪食や淫蕩が入るわけです。でも、東洋はインドの仏教が、喜捨や布施で生活が成り立つ程度には、温暖で食い物も豊富。だいたい、江戸時代には結婚資金を稼ぐために、吉原で突き出し女郎で働く人間がいたわけで。戦国時代に人に来た宣教師は、日本は男性も女性も処女をありがたがらないと驚いています。いや、あなた達の文化が特殊って視点はないのかなぁ……。

■神の千年王国は出現しない■

フリー編集者になった当初、デザイン関係の仕事で千葉の性風俗店の広告の冊子を作ったことがあります。お店からのアピール欄に「うちにはイジメはないよ」とか「借金返済の相談任せて」とかありました。それは本来、弁護士であったり民生委員に相談するべきことなんですが……。性風俗店がある種の駆け込み寺になってる部分はあって。でも、魚から水を奪えば、肺呼吸を始めるわけもなく。AV業界を叩けば素晴らしい神の王国が出現するわけではありません。それは、漫画やアニメの表現叩きも同じ。

【セックスワーク規制でセックスワーカーの死が続出。社会問題になったという話。#AV新法】Togetter

AV禁止を主張するフェミニストの背後には、廃娼運動を推進してきたキリスト教婦人矯風会や、反ポルノ運動のラディカルフェミニズムの影がありました。

セックスワークの非犯罪化こそ、鍵になるのですが。矯風会とか、公娼制度の復活とすぐ結びつけて、反対しているフシがありますね。これらの問題には、
 ・根本治療として貧困の解決(行政マター)
 ・対処療法で業界の健全化(立法マター)
 ・緊急治療として個人の法律相談や窓口の充実(行政・司法マター)

があるはずなのに。ラディカル・フェミニズムの方々は、道徳マターにしちゃってる。もう、宗教ですから理屈を解いてもダメでしょう。今夏の参院選で、あなた達は少数派と示すしかないでしょうね。

あなたたちの中で
罪を犯したことのない者が
この女に、まず石を投げなさい

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ