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バングラデシュの石炭発電援助を停止

◉バングラデシュでの石炭火力発電計画への援助を中止する、とのこと。もう、外務省がアホというか。ろくな交渉力もない外務省は、昨年のコーンウォールG7サミットでは、石炭火力発電に対する政府の新規支援を停止にしてしまいましたが、その時点では対象外だったバングラデシュの案件を停止、と。日本の優秀な石炭火力発電酒を国際社会にアピールできて、バングラディシュなどの途上国の有力な発電技術になるはずだったのに。残念です。

【バングラの石炭発電援助を停止 外務省発表】産経新聞

 外務省の小野日子(ひかりこ)外務報道官は22日の記者会見で、バングラデシュの石炭火力発電計画に対する援助を中止すると発表した。同計画は先進7カ国首脳会議(G7サミット)で合意した石炭火力発電に対する新規支援停止の対象外となっていたが、バングラデシュ政府との交渉で中止に合意した。
 停止されるのは「マタバリ超々臨界圧石炭火力発電計画フェーズ2」に対する円借款。バングラデシュ南東部に出力約1200メガワットの発電所を建設する計画だった。小野氏は「マタバリ地域の開発を含むバングラデシュの経済社会開発に対して今後も協力していく」と述べた。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、石炭の写真がなかったので、蒸気機関車の燃焼ようの石炭投入口のイラストを。

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■コンバインドサイクル発電■

日本の石炭火力発電所は、コンバインドサイクル発電という、ガスタービン発電とスチームタービン発電を組み合わせて、より高効率化を実現した発電方式なのですが……。中国の石炭火力発電所を日本のそれに変えるだけで。大幅な二酸化炭素兵出漁低下も可能。欧州はそういう科学的・技術的な情報がアップデートされておらず、とにかく石炭火力発電が二酸化炭素増加の諸悪の根源だという思い込みを、変えようとはしません。そして、それに迎合する外務省、と。バカバカしいですね。

ロシア連邦軍のウクライナ侵攻によって、石油・天然ガス・石炭などの国際的な産出国であるロシア産の各種化石燃料が入ってこざう、割と世界はパニックになった部分があるわけで。というか、ドイツのメルケル首相とか脱炭素社会とか掲げて、フランスから原子力発電所由来の電力を買って、ロシアからの天然ガスに依存して、偽善的なことを言ってたわけですし。ドイツのロシア連邦依存を見て、プーチン大統領は侵略に踏み切った部分もあるわけですし。

■石炭の可能性はまだある■

日本がなぜ、勝てないと事前シミュレーションと出ていた体外戦争に踏み切ったか? アメリカの石油禁輸で追い込まれたわけで。エネルギーの安全保障は、一国を亡国に追い込むぐらい、大きいわけです。石油は産出地が偏っていますし、石炭はその点で、埋蔵量もまだまだ豊富ですし。やれ風量発電だ太陽光発電だと、ベース電源になりもしない不安定な発電方法に拘って、国土を荒廃させるよりも、実績のある枯れた技術のさらなる改良のほうが、地味ながらも効果は高いわけで。

また、安全性が高い第四世代原子炉の、高温ガス炉ではその高温を利用しての石炭液化の可能性もあります。石炭というのは、無煙炭から泥炭まで、品質にバラつきはありますが、まだまだ可能性がある化石燃料のひとつなんですよね。また、高温ガス炉は原子力製鉄や水素生成なども期待される技術です。新しい技術に夢をはせるなら、こちらに金をかけるべきでしょうに。無能な方の菅元総理のおかげで、大洗のHTTRは10年も止まってしまい、その間に中国の商用実証炉は昨年、臨界に達しました。

■外務省の無能さは筋金入り■

何なんでしょうね、外務省は。本来は難関大学に合格し、とても優秀なはずなんですが。日本国内の試験で合格するタイプは、日本国内向けの人物評価で優秀なのであって、世界には通用しないということでしょうね。それは、日本の戦後政治の保守本流とされる吉田茂にしても、本来は主流派からは外れていた人物だったわけで。でも、国際通だったから、配線という大きな価値観の転換の時世――乱世と言ってもいいぐらいの混乱の時代に、頭角を現してきた部分があります。

山田五郎さんが、この国で出世できないのは〝平家・海軍・国際派〟と評されていましたが。山田五郎さんの御尊父も、海外勤務経験が長く、でもそういう語学に堪能なタイプは「翻訳屋」と呼ばれ、ただ語学が堪能なだけだと馬鹿にされるわけです。業績を挙げても、あいつは英語ができるから、みたいな感じで認めない。語学さえできれば、自分のほうがもっと優秀な結果を残せると、無意識に思ってるわけです。で、国内の本社の人間は世界を知らないのに、どんどん出世していくわけです。

■語学はむしろ専門家を育てよ■

そのくせ、英語コンプレックスがあるから、小学生から英語を学ばせようという、アホなことを始めるわけです。そもそも、英語の発音はもっと幼いうちからやらないと身につかないし、逆に小学生というのは、思考の基礎になる日本語をきっちり学ばないといけない時期なのに。こういう、腐った促成栽培主義を英才教育と勘違いしているのは、スポーツ界と同じ。小学生の家から技術偏重で指導するので、年齢が上がるに連れて国際社会で通用しなくなる傾向が、野球とか顕著です。

自分などは、ドナルド・キーン氏とか日本語の発音はそれほど上手いとは思いませんが、その語る内容は日本文学科出身の自分ですら、足元にも及ばない深さがあるわけで。語学と言っても、会話能力とか同時通訳の能力と、翻訳者や研究者に求められる能力は、また違う才能だと想うんですよね。プロレスの力道山とか、息子たちが死後に教えられるまで半島出身だったと気づかないほど、きれいな発音をしていましたからね。そういうのは音楽と同じで、耳の良さと喉や舌のコントロール能力の才能が必要。

本当にどうにかしてほしいです。それこそ、語学語学言うなら、文系の高専として語学高専みたいなものを使って、英語だけでなくフランス・スペイン・ドイツ・ロシア・ポルトガル・中国語などなど、多様な言語で人材を育てれば良いわけで。医者は全国に32万人以上いますが、語学でも英検一級とか通訳のレベルで、そういう人材を万単位で育てるほうがぢ児で、旅行で片言喋れる日本人全体に、広く薄く教える意味は漢字ません。この国の癌は外務省と文科省と経産省。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ



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