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3Dプリンターで角膜を製造

◉ここ数年の話題で、AIとドローンと3Dプリンターは多いのですが。AIとドローンはだいぶ下火になってきたのですが、3Dプリンターは継続的に話題が出てきますね。それこそ、故人で導入している人もいますから。しかし、角膜を3Dプリンターでとなると、驚きますね。

【3Dプリンターで人間の角膜を作り出すことに成功、短時間かつ安価に作成可能で世界的な角膜不足に光】GIGAZINE

世界中で約1000万人の人々が、トラコーマなどの目の疾患によって失明してしまいます。この病気を防ぐためには、角膜移植を行う必要がありますが、移植に利用できる角膜には限りがあり、全ての人を救うためには角膜が足りないという問題があります。ニューカッスル大学で遺伝医学の教授を務めるチェ・コノン氏らの研究チームは角膜を作り出すための溶液を開発し、3Dバイオプリンターを使用することで人工角膜を作り出すことに成功したとのことです。
3D bioprinting of a corneal stroma equivalent. - PubMed - NCBI
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29772228#

First 3D-printed human corneas
https://medicalxpress.com/news/2018-05-3d-printed-human-corneas.html

個人的には、角膜というと子供の頃はテレビドラマや小説、漫画の難病物とかでもよく出てきたものです。すがやみつる先生の作品や、梶原一騎先生の作品でも見た記憶が。しかし、それが安価に、短時間で、3Dプリンターで。隔世の感ですね。

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目に関しては、iPS細胞関係でも、目覚ましい研究が出ていて、角膜上皮細胞シート移植や網膜移植などに成功しています。昔はもう失明を覚悟しなければいけないような難病が、光明が見え始めていますからね。人間は、情報の80%を視覚から得ているという研究もありますから、やはり視力を失うのは大きな問題ですから。自分も、目を酷使する商売ですから、こういう話題は敏感にならざるを得ません。しかし、3Dプリンターで角膜とは。

極端な話、最終的にはiPS細胞などで作った角膜を移植するにしても、安価に手軽に3Dプリンターで製造できるなら、発展途上国にこのプリンターを輸出できれば、まだまだiPS細胞系の研究設備がまだまだ充分でないところでも、かなり対応できるでしょう。角膜の移植手術自体は、専門医であればこなせますからね。これは大きいです。全く見えないと、そこそこ見えるだけでもずいぶん違いますし、この角膜はそれ以上のレベルが期待できそう。

患者の眼球の形状に合わせて形成できるってのは、逆に3Dプリンターのアドバンテージですよね。やはり、人間は個々人でだいぶ、形状やら大きさやら、違うでしょうから。整体間の移植よりは、イロイロとハードルがありそうです。知らんけど。しかし、iPS細胞の研究が進んでいるとはいえ、眼球全体の再生医療はまだまだでしょうから、こういう技術には本当に期待したいです。昔だったら失明する白内障も、今は日帰りで手術できる、科学の力はありがたいです。

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