カンブリア紀の怪物はタコス?
◉ユニークですねぇ。古生物と言うと、恐竜で止まってしまう人も多いですが。そこからモササウルス首長竜、ギョリュウなどに関心がいき、サメなどの進化にも興味が出てくるとダンクルオステウスのかっこよさに惹かれ。気が付くとカンブリア紀の奇妙な生物まで興味が湧いたりします。進化の実験場と言えるカンブリア紀ですが、これがユニークな生物を、カンブリア・モンスターと呼びます。怪物と言うには、可愛い生物が多いですが。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、地層の写真です。
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さてさて、カンブリア紀には「カンブリア爆発」と呼ばれる、生命進化の大爆発が起きたとされます。この時代に目を持つ生物が生まれたり、我々人類の祖先になる原始的な生物も多数生まれています。興味深いのは、カンブリア時代の代表的な生物であるアノマロカリスとか、確かにユニークな見た目をしているのですが。よく見ると機能的にはイカやタコの頭足類に似ているんですよね。触腕があって、根本に口があって、胴体が円錐形で、サイドにヒレがある。
このチュゾイアも、亀とかアルマジロとか、構造的には似ていますよね? 防御力を高めようとすると結果的に、甲羅や装甲板みたいなものがつくのは、進化の必然なのかもしれませんね。見ようによっては現生するカブトガニなどとも、似たような部分がありますよね。まぁ、カブトガニ類はカンブリア紀の次のオルドビス紀で既に出現していますから、カブトガニの方が似ていると言った方が正確なのですが。自分は、タコスというよりも道明寺にも似てるなと思いました。
進化には、収斂進化と呼ばれるものがあります。硬骨魚のマグロと軟骨魚のサメと魚竜のイクチオステガと哺乳類のイルカが、とてもよく似ていたり。あるいは蟻を食べる生物が、オオアリクイもコアリクイもアルマジロセンザンコウもツチブタもフクロアリクイも、アリを絡め取る長い舌と、その舌が収納される細長い頭部、アリ塚を掘り崩すための鋭いツメ、蟻の動きを聞き取る優れた聴覚などが、似てしまうように。
こういう新川の試行錯誤は本当に面白くて、現在の生物の進化のルーツとして考えると、まるで推理小説やパズルを解くような面白さがあります。もちろん自分は古生物学者でも何でもないのですが、そこは研究者の人が必死になって解き明かした謎を、楽しむ読者みたいなものですから。まだまだこの進化の謎は楽しませてくれそうです。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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