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F-3戦闘機の共同開発は茨の道?

◉次期戦闘機のF-3ですが。個人的には、テンペストをベースにして、エンジンは国産でも英国産でも換装ができる、みたいな機種が理想ですかね。そういう意味では、機体のガワのデザインはイギリスに任せ、日本は機体の素材やらレーダーやら、得意分野で貢献し、ウェポンベイとか汎用性を高める知恵を出し合う感じですかね。これは、アメリカ以外と組むということが大事ですし、双発機でマルチロール機で航続距離の長いステルス機という、コンセプトが大事でしょう。

【「日英共同開発の次期戦闘機」日本にとっては茨の道? 英国との「圧倒的経験の差」は埋まるのか】乗りものニュース

当初は米ロッキード・マーチンとタッグ予定が一変
 航空自衛隊がF-2の後継として2035年頃から使おうとしている「次期戦闘機」について、イギリスと共同開発する方向で最終調整に入ったことが相次いで報じられています。日本がアメリカ以外の国と戦闘機を一緒に開発をするのは初めてのことです。
 この次期戦闘機は当初、アメリカの航空機メーカー、ロッキード・マーチンから支援を受ける予定でいました。しかし、アメリカが求める次世代戦闘機の開発と時期がずれることなどから、調整が難航したと推測されています。

https://trafficnews.jp/post/121611

ヘッダーは防衛庁が公開した次期戦闘機のイメージ図より、テンペストのほうがカッチョ良えですね。

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■日本に必要なのはF-35Bではない■

F-2戦闘機自体が、国産で造れば素晴らしいものができたのにアメリカの横やりで……なんて話を、石原慎太郎氏あたりが広めましたが。残念ながら、日本とアメリカでは、予算も歴史も経験値も開発能力も、桁が違いすぎます。ここらへん、ゼロ戦幻想ゆえの夜郎自大、国粋主義なんでしょうけれど。三菱のMRJの失敗とか見れば、日本の現在の実力は明らか。残念ながら、現状ではイギリスやフランス、ロシアや中国にも負けています。ポテンシャルはともかくとして。

アメリカのF-35は傑作機になるのは確実ですが、やはりアメリカのような軍事超大国と、それ以外では守備範囲が違いますからね。実際、正規空母用の艦載機であるF-35Cは、アメリカ以外では運用できないです。日本やイギリスは、F-35Bが精一杯。でも、できればF-35よりは性能は低くて安価で、自国の防衛に見合った機種がほしい。特に、島国で海岸線が長く、投手部も多く、排他的経済水域が世界屈指の海洋大国日本としては、もっと自国の状況にあったものがほしい。

■アメリカ意外の国が欲しい機種■

それこそ、パイロットからしたら墜落したら海で死ぬので、他に問題があっても双発エンジンがほしい。ゼロ戦がパイロットに愛されたのも、やはりその航続距離の長さで、当時としても並外れていましたし。何のことはない、パワーには劣るけれどマラソンや持久系が得意で、小回りの効く機動性や器用さで勝負する、日本人の国民性にあった機種があってるんでしょう。そして、アメリカほど潤沢な予算はないから、戦闘機も攻撃機も爆撃機も偵察機も兼ねられるような、マルチロール機がほしい。要は、双発でステルス機のF-16が欲しい。

イギリスとはその点で、島国で似ていますし、軽空母が限度の運用。できればシーハリアー2のような、小型の艦載機がほしいでしょうしね。いずも級にはF-35Bを搭載しても、ひゅうが型にも搭載できる機体があれば違うでしょうし。でも、アメリカにはその重要はあまりない。アメリカ級強襲揚陸艦ですら、日本とイギリスの軽空母以上の規模で、F-35Bがバンバン離着陸できますしね。それを11隻も建造予定。であるならば、F-35を購入して稼がせるから、中堅機種の開発は日英独伊などにも回してほしいというのが、子分としては切実な願い。

■令和の日英同盟への楔に■

そういう機種なら、アメリカの脅威にはならず、でも日英独伊などはユーロタイフーンの後継機として自国でも生産し、他国に売るような機種がほしいですしね。自国で生産でき、いざとなればパーツは他国から調達でき、でもエンジンなどの自国の産業に貢献する部分は自前でも造れて、航空産業がない・弱い国には輸出できる。理想的ですね。でも、あくまでも昔で言うところの支援戦闘機。この絶妙な落とし所に、たぶん安倍晋三元総理が乗った結果が、日英共同開発。実際はイタリアやスウェーデンも加わっていますし。

安倍晋三元総理について、エリザベス女王陛下から弔意が皇室に届いたのも、この日英共同開発の部分はあるでしょう。というか、日本が先の大戦で大敗したのも、日英同盟を切り、陸軍と朝日新聞が推す日独伊三国軍事同盟に傾斜したから。島国で海洋国家の日本は、やはり海洋国家と連帯すべき。その点でイギリスは、アメリカとの関係も深く、日本がアメリカベッタリから多国間連帯に移行するステップとしては、ベストの選択。次期戦闘機の開発は、そういう政治的な重みもあります。

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