◉毎週末の台風接近もあり、女心に例えられる秋のお天気も、どうなるかと心配したのですが、清々しい秋晴れとなり。安倍晋三元内閣総理大臣の国葬儀が、静かに終わりました。自分は粛々と仕事をしながら、個人的な追悼を胸の内で。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、日本武道館の写真です。
◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉
■民の声はどちらか?■
取り巻きの親学・江戸しぐさ・EM菌のトンデモぶりや、旧統一教会との関係は何年も是々非々で批判してきましたが。プラスマイナスで言えば、大幅なプラスだったと。それは、外交にしても経済にしても、です。特に外交は、ムラ社会の論理を勝手に世界に当てはめようとしてキレ散らかす、外交音痴がこの国の伝統ですから。それは聖徳太子の昔から、少なくとも白村江の戦いで大敗を喫した天智天皇の昔から、変わりませんでした。
拡声器でのガナリ声に、澎湃としてわき起きる帰れコール。どちらが、大衆の側でしょうか? 一般人の献花は、四ツ谷駅を超えてなお、長大なものであったようです。Twitterのトレンドにも〝サイレントマジョリティ〟がランクインしましたが。マスコミという拡声器を使って散々喧伝してきた国葬儀反対というのは、恣意的に増幅されたものでしかなかったということでしょう。
■サイレントマジョリティ■
悔し紛れに「サイレントマジョリティとは今、仕事をしてる人たち」という金太郎飴ツイートが散見されましたが。なるほど、武道館まで行かず粛々と仕事をしながら安倍晋三元総理を追悼していた自分などは、典型的なサイレントマジョリティってことになるんでしょうかね? この人たちは、サイレントマジョリティとは安倍晋三元総理を追悼しない人達という、勝手な思い込みで語っているようですが。
サイレントマジョリティの一部が献花に行き、ラウドマイノリティも一部が国葬妨害に行ってるんですよね。でなきゃ、衆院選も参院選も共闘した野党が負けた理由、説明できないでしょ? 立川志の輔師匠が数学者の秋山仁先生に、なぜ選挙速報はあんなに早く当確が出るのか、疑問をぶつけた時。あなたは味噌汁の味見をするために鍋を全部飲むんですか、と聞かれたとか。それが統計学というもの。
■エコーチェンバー現象■
わざわざ武道館に行く人だけが、国葬儀に賛成している人のはずもなく。行かなかった人たちの中にも賛成から反対まで、かなりのグラデーションがあるでしょう。ちなみに反対派のデモは、実際に見た人だと100人とか500人とか、多くても1000人ぐらいの見積もりのようですが。主催者側発表では15000人と、盛りに盛っているようです。そんなことやって惨めにならないんでしょうかね? 一般の参列者は、そんな盛ることなく数千人は楽勝で超えているようですが。しかしTwitterで、こんなリプライをいただきました。
この人も、サイレントマジョリティは仕事してる人と、悔し紛れの金太郎飴の方々と同じ誤謬をしていますね。同じ間違いをしていますね。選挙に行っていない人=野党支持者 ではありません。ついでに言えば、自民党支持者でもない。でもその人たちを無理やり投票させても、与野党の得票率はそう変わらないでしょうね。よくて野党微増。下手したら、どうせ自民党が勝つからいいやと思っている自民党支持層を掘り起こし、与党の投票率が上がる可能性さえあります。
■そして、祭りのあと■
ある意味で、60年安保や70年安保に反対した全学連や全共闘の老人世代の、これが最後のおまつりになってしまうのでしょうね。彼らは岸信介による日米安保改定を、阻止できなかったことをずっと引きずってきたわけで。それどころか、学生運動の熱狂が去ってしまって冷静に考えられるようになった国民は、日米安保ってやっぱり必要だよねという認識に、80年代になるともう達してしまいました。学生たちが反対した自衛隊も、皇室も、国旗や国歌も、大衆は容認するように。
そしてロシア連邦軍によるウクライナ侵攻によって、それでもまだお花畑に浸っていた国民が「憲法9条は侵略への盾にはならない。非武装中立って、ロシアがウクライナに求めたことじゃないか」と気づいてしまった。エネルギー供給力を盾に、暴挙に至ったプーチン大統領を見て、原子炉夢発電所の再稼働され容認派が過半数になるほど。そう、左翼が主張してきたことがここにきてことごとく国民から否定、あるいは疑問を呈される状態になってしまいました。左翼とそれを持ち上げてきたマスコミの、敗北は決定的です。
■万機公論に決すべし■
それを認めたくなくて、とにかく国葬儀を邪魔してやろう妨害してやろうと、躍起になったのですが。反対デモにも大して人は集まらず。粛々と終わってしまった今となっては、明日から彼らが注力するものはもうないでしょう。急性アノミーに陥るだけ。安倍ロスは右派より左派が深刻でしょう。この状況を、天国の安倍元総理はどう思っているかは分かりませんが。左翼が遠慮会釈なく剥き出しの憎悪をぶつけられる最後の大物だった、ということで。
もちろん「安倍晋三なんて小物だ!」と言い募るのは勝手ですが。あなた達はそんな小物に全力で立ち向かい、ついにモリカケさくらで起訴をすることすら叶わなかったわけですね? けっきょく反対のデモに加わるような極左は、国葬に反対左翼全体の中でも、ごく一部だったというのが可視化されてしまいました。ついでに、マスコミの影響力低下も。集団ヒステリーのような昭和のオールド左翼ではなく、令和の世にはちゃんと政策で議論できる左派の出現を願います。万機公論に決すべし
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ