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米ファイザー社がコロナ飲み薬を承認申請

◉ファイザー社は、バイアグラで有名ですが、結核の特効薬とかコロナ・ウィルスのワクチンとか、人類に大きな貢献をしている会社なんですよね。そこが経口薬──飲み薬を開発して、その日本国内の承認を厚生労働省に申請したと。注射による接種に比較して、これは大きな前進。しかも、発症3日以内の患者で入院・死亡リスクを89%も減らし、5日以内でも88%減らす効果が確認されたとのこと。スゴい利き目です。

【米ファイザー、コロナ飲み薬を厚労省に承認申請…オミクロン株にも「有効の可能性高い」】読売新聞

 米製薬大手ファイザーは14日、新型コロナウイルス感染症の経口薬(飲み薬)「パクスロビド」について、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。審査を迅速化する特例承認を求めている。政府は、承認を前提に200万人分の供給を受けることで基本合意している。

ヘッダーのイラストはnoteのフォトギャラリーより。似た感じの錠剤がなかったので。

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さてさて、これで接種会場に行く手間が省けますし。感染力が異常に高いオミクロン株にも有効というのは、これはとありがたいですね。オミクロン株は思ったほど重症化はしないようですが、感染力が高いと分母が爆発的に増えてしまいますから。そうなると十分な治療を受けられるベッドの数は足りなくなるでしょうし、医療崩壊もありえますからね。お手軽に使用できる経口薬の存在は大きいです。

あとこれは、歴史的な事を色々と調べていると気づくのですが、日本人は基本的に薬が大好きな国民ですから。それはある種の、信仰といってもいいでしょう。現在の内科と外科という分類も、煎じ薬などの内服薬を重視する内科が正当な医術であり、手術をしたり場合によっては人体の一部を切除してしまう外科は外道である、という意識が強いんですよね。これは儒教の影響もあるのでしょうけれど。

なにしろ昭和天皇が病に倒れた時、東京大学の医学部の教授たちが、玉体にメスを入れるのは……と躊躇していて、近代科学の最先端の研究をしている科学者でさえ、そういう部分にとらわれるのだなと、驚いた記憶があります。プロ野球だって、村田兆治さんがアメリカでトミージョン手術を成功させるまで、遊離軟骨──いわゆる関節ネズミの簡単な手術さえ、投手はメスを入れたら選手生命が終わりだと信じられていましたから。

そこの文化の是非は置いておいて、逆に言えばこれほど薬好きの国民性ですから、経口薬が承認されたらワクチン接種をかたくなに拒否している反ワクチン派の人たちも、案外飲むのではないかと思っています。そういう文化的な面でも、この報道は情報だと自分は思っています。もちろんこれに関しても、副作用が〜と文句をいう人は常にいるでしょうけれど。自分は期待したいです。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ