見出し画像

「二度と戦場に教え子を送るな」の他人事感

◉Twitterを見ていたら、こんなツイートが流れてきました。この「二度と教え子を戦場に送るな」ってフレーズ、卒業後に自衛隊に入ろうとする生徒を、寄ってたかって翻意させようとする『3年B組金八先生』のスペシャル回でも、赤木春恵さん演じる校長先生が、口走るのですが。日本の左派に典型的な、〝当事者意識の欠如〟が滲む言葉ですよね。

自分が戦場に行きたくない、ではなく。自分が戦場に行くとは、最初から・微塵も・思っていないんですよ。彼らが主張するような徴兵制度が復活するなら、普通に35歳以下の教員は徴兵される可能性はあるわけで。なのに、「ワタシ送り出す人、アナタ送り出される人」って意識なんですよ。左派のこういう、当事者意識の欠如って昔からですし、それは他の分野でもそう。

「日本は●●に謝罪しろ!」←自分も謝罪する立場の日本人だと思っていない。
「日本は●●に補償しろ!」←自分の税金からその補償金が出るとは思っていない。
「政府は血のにじむような外交努力を!」←自分が対案を出そうと思っていない。

自分は意識の高い上級国民で、そうやって糾弾し批判することで、そこら編の馬鹿な大衆と違って名誉日本人にしてもらって、謝罪や補償や批判から免罪されるとでも思ってるのでしょう。しかも無意識・無自覚に。ここらへん、作家や表現者なのに、表現規制に賛成してる方にも、同じ腐臭を感じます。自分の表現は弾圧されるとは思っていない。上級国民の他人事感、当事者意識の欠如。出羽守にも多いですけどね。

被害者であることと加害者であることは、両立し得るんですよね。慰安婦少女像を建てまくり被害者を喧伝する韓国が、ライダイハン問題では加害者であるように。芸術と猥褻が両立し得るように。ところが、左派には、それが全くの別物と思ってる人が多いですね。あるいは、被害者カードを手に入れれば、全てが免罪され、特別な立場に立てると思ってるフシがある。

これのバリエーションが「正義は暴走しても正義」ってアレです。そんな訳はないのに。正義のつもりで悪をなし、悪のつもりで正義をなすのが人間。正義も悪も、そもそも相対的な価値でしかないのに。自分は無謬だと想う。この思想のルーツには、神が皆殺しにしろと命じたので女子供どころかエリコやアイの街の家畜まで皆殺しにした、ヨシュア記の記述に行き当たります。善悪二元論というのは、自分を100%の善と思い込む思想です。

日本が攻め込まれ、戦場になる可能さえも考慮に入れていない。そんなお花畑平和論が、何十年も大手を振ってまかり通り、それどころかテレビ・ラジオ・新聞で称賛されてきたわけで。ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻で、ようやってそれが穴だらけの馬鹿な意見だと、一般にもバレ始めました。今夏の参院選で、トドメを刺されるかもしれませんね。それでも、一部は生き残るでしょう。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ