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鹿児島茶が静岡茶を抜く

◉夏も近づく八十八夜♪ 小ネタですが、鹿児島県がお茶処の静岡県を抜いて、茶産出額で全国一位に。なんだかんだで、農業と畜産が盛んな我が故郷、お茶の生産も盛んです。お茶と言えば、仏教の禅宗といっしょに喫茶の風習も入ってきたため、京都の宇治が古くから有名。近世以降は生産量で静岡がトップブランドだったのですが。茶くれジジイが多い鹿児島県、悲願の首位奪取です。

【鹿児島、茶産出額全国1位に 19年252億円、初めて静岡抜く】南日本新聞

 鹿児島県の2019年の茶の産出額が252億円となり、初めて静岡県の251億円を抜いて全国1位になったことが15日までに分かった。産出額は需要停滞などにより全国的に減少傾向で、鹿児島は前年比13.1%減だったものの、静岡が18.5%減らしたため、わずかに上回った。農林水産省が公表した農業産出額などの統計で明らかになった。

 茶産出額は県産の荒茶の総販売額に相当する。そのうち栽培農家の手取りに当たる分を「生葉」の産出額、荒茶加工によって生まれた残りの付加価値分を「荒茶」の産出額として算出している。

 鹿児島の内訳は生葉163億円、荒茶89億円だった。静岡は生葉147億円、荒茶104億円。生葉の産出額で、鹿児島は初めて全国トップに立った。

静岡県は栃木県との餃子戦争にかまけている隙に、表看板のお茶で、足下を掬われましたね、うんうん。まぁ、浜松市と宇都宮市の戦いなんですが。静かな岡という県名と、なだらかな丘陵部の静岡の茶畑は、富士山と並んで静岡県のアイコンでした。とはいえ、生葉と荒茶の産出の総合では静岡県は251億円で、荒茶の生産量は依然としてトップ。鹿児島県は1億円上回っただけ。

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■茶の木は熱帯・亜熱帯原産■

福岡や神奈川、東京、千葉と移り住んだ身からすると、鹿児島県民は、お茶好きですねぇ。人が来たと言っては茶を出し、休憩と言っては茶を飲み。鹿児島市はともかく、ちょっと田舎には当たり前のように茶園場があり、小学校などに茶の生け垣があり。自分の母校は、茶摘みの時期には摘み取って、それを業者に売って、運営資金の一部にしていましたね。生け垣が、敷地内にけっこうありましたから。

お茶の木自体は、元々が南方の樹木ですからね。熱帯や亜熱帯で育つ。アッサムやセイロンなどは紅茶の名産地。温暖で、火山灰土で酸性土壌の鹿児島には、ピッタリです。そのせいか、同じツバキ科の椿や山茶花なども、けっこう植えてありました。これらの木は、地元でホジョと呼ぶ毛虫の大群が発生して、小学生にはけっこう気持ち悪いんですけどね。正式名称はチャドクガ。その名の通り、ツバキ科の樹木に集団でたかってて、気持ち悪いです。

■静岡県の苦境■

静岡は、49年連続首位の座をついにストップされたわけで。ちなみに、静岡と言えば浜名湖のウナギ養殖も盛んですが。こちらも、鹿児島に敗れています。ウナギも元々、暖かい海を好みます。ウナギの産卵場所は、マリアナ海溝付近ですからね。別種のオオウナギとか、体長2mクラスがイッシーの池田湖や奄美大島とかいますので。なにしろ鹿児島の珍名字として、鰻さんもいます。ウナカンヌシという体長7mの怪魚伝説も。

餃子は、栃木に勝ったり負けたりですが。近年は、名物のワサビも長野県と岩手県に負けています。信州蕎麦と岩手椀子蕎麦の両地域に敗れてるのは、何かの因縁でしょうか。ちなみに、鹿児島は水がイマイチなので、ワサビはほとんど生産されていないですね。阿蘇山の伏流水で、水清き熊本県は美味しいワサビがありますが。九州は大分と宮崎の生産が盛んですね。でも、全部たしても静岡には遠く及びませんが。

■茶のある風景■

鹿児島では雪は滅多に降りませんが。意外と寒いので、霜注意報が朝晩の天気予報に出ます。桜島の、火山灰の予報は有名ですが。で、茶園場には大型の扇風機が設置されていて、霜が降りてくるのを、風で飛ばすんですね。これは、鹿児島の、ちょっと山間部の茶園場ではよく見ます。上京してからは、見たことないので、お茶処ならではの風景なんでしょう。鹿児島県民の、原風景でしょうね。

まぁ、サッカーでも遠く及びませんし、鹿児島のような農業県は、こういう部分で全国一にならないと、他にないですからね。今年の茶の生産量はどうなるか解りませんが。静岡が首位奪還を目指してきそうです。自分は珈琲や紅茶、烏龍茶より緑茶が好きなので。いつか、台湾の本場の煎茶も飲みに行きたいもんです。あ、たいの甘い緑茶も、あんがい美味しいもんで、あれもまた飲みたいですね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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