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Appleが日産自動車と交渉

◉おおお……Apple Carは日産自動車から! という単純な話ではないのですが。Apple謹製自動車の可能性は、幻ではなかったのですね。タイタン・プロジェクトと呼ばれたApple Carの噂ですが、イーロン・マスク氏がAppleはうちで使い物にならない人間ばかり引き抜いていると揶揄し、Appleも撤退したと一時は言われていたのですが。製造販売ではなく、委託製造ならありでしょうね。

【Apple、最近数カ月以内に日産自動車と交渉していた】iPhone Mania

日産自動車は、Appleから最近数カ月以内に自動車製造について接触を受けて交渉を行なったものの、役員レベルでの交渉には進展せず、現時点では交渉を行っていない模様です。

Appleと日産、交渉はあったが進展せず
先日、日産自動車の内田誠最高経営責任者(CEO)が決算発表会で、Appleから接触を受けているかとの質問に対し、可能性を匂わせる発言をしたことが注目を集めました。

Appleがテスラ・モーターズのように、高級電気自動車を作るかと言えば、設備投資も含めてリスクが大きいですが。でも、コンセプトを造って、デザインをして、AI関係の設計とコントロール系を主導するなら、面白いマシンが生まれそうですけどね。NISSANに声をかけたのは、以前からの協力関係ゆえでしょうが、ひょっとしてAppleにもGT-RオーナーやZファンがいるとか?

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■老舗メーカーの下請化■

日産自動車としては、Appleの下請になるのはイヤだという、ある種のプライドだと思うのですが。たぶん、自動運転とかのAI開発には、自動車メーカーの財力やマンパワーではムリでしょうね。そこは餅は餅屋で、GoogleやApple、IBMなどの方が強いでしょうし、流通の雄・Amazonも配送の簡易化の必然性ゆえ、参入してくるかもしれません。自動車メーカーの下請化は必然。

だって、携帯電話メーカーだって、今ではAndroidプラットフォームなしでは立ち行きません。腕時計だって、歴史と伝統に関しては自動車メーカーよりも長いところがありますが、スマートウォッチという形で、一気に覇権を握られましたから。もちろん、高級腕時計メーカーのような選択肢だって、ありますけれど。日産やTOYOTAが断っても、現代自動車や引き受けるところは幾らでもあるでしょう。

■窮鼠は先駆者たれ■

時代を読むなら、どうせ下請化を避けられないなら、先陣を切るのもありでしょう。そこでノウハウを吸収して、Appleよりも素晴らしい自動車を造れば良いと思うんですけどねぇ。どうも、Appleが目指すのは自動運転車でもなく、電気自動車でもなさそうなんですが。それを下請けしたとして、他のガソリン車が売れなくなるわけでもありますまいに。日産の思惑は解りませんが。

パソコンではもう失地回復不可能な差を付けられたAppleが、スマートフォンで起死回生の妙手を打ったように。同じく、写真植字では10%のシェアしかなかったモリサワがDTPとフォントに進出して大逆転に成功したように。そこでAppleからの話に乗れない日産自動車には、TOYOTAのような王道邁進の会社にもホンダのような手強い異端の会社にも成れない、本質があるような気がします。知らんけど。

■もしジョブズ健在ならば…■

ただ、このような話を聞くたびに、自分自身も自動車好きであったスティーブ・ジョブズが存命なら、果たしてどんなコンセプトカーを世に問うたか、気になりますねぇ。ジョブズは、モーターショーで見たワクワクするコンセプトカーが、数年後に発売される頃には、無難で平凡な市販車になるのを嘆いていましたが。その結果生まれたのが、Apple復活の狼煙となったiMacでした。

iMacをジョブズが打ち出したとき、現場の技術者はできない理由を30個以上並べて、反対したとか。でもジョブズは、オレが社長でキミらは社員だと突っぱねて、ボンダイブルーの初代iMacを世に送り出したわけで。あれから、トランスルーセントのパソコンが、どれだけ出てきたことか。ジョブズならば、コンセプトカーをコンセプトカーのままで世に出してくれたでしょうに。残念です。
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