想田和弘監督の非武装無抵抗論
◉朝日新聞だろうが読売新聞だろうが、新聞記者が文学青年崩れのような下手くそな文章を書いたら、議論を情緒で誤魔化そうとしていると見て、90%ぐらいは当たるでしょうね。「ゴルバチョフ大統領の息は白かった」みたいなやつ。朝日新聞石川智也記者も、最初からこれは情緒論ですよと、あらかじめ解かる人には解るように、冒頭から警告してくれてるので、親切ですね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、お花畑の写真です。深い意味はありません。
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■対案が出せない左翼■
この想田和弘監督の論に関しては、いつの間にか復活されていてジョンお姉さんⅢさんの反論が、簡潔にして的確でした。またいつ凍結されるかわかりませんので、急いで転載。noteが良いのは、凍結や削除されたTwitterのアカウントであっても、一度転載しておけば、リンクは途切れても文字の内容は残ることですね。いちいちスクリーンショットを添付する必要がないので。
御本人は無抵抗論ではない抵抗論だと強弁していますが、どうやって抵抗するかの具体論を欠いてる時点で、ただの言い訳ですね。ひょっとしたら、後編で画期的な抵抗論を開陳されるかもと思ったら、手垢のついた解釈憲法批判を延々と。東大憲法学の受売りでしょうか? 非武装抵抗論とか、黒い白馬みたいなもんですね。非武装中立論なんて、昭和の時代にはお花畑平和論がありましたが。
■理想と現実の乖離■
ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻でわかったのは、覚悟を決めた侵略軍に、国際世論なんて無力ということ。日本を侵略したら、国際世論が黙っちゃいない、なんてのは日本の価値を過大評価した、国粋主義者の戯言なんですが。それを、日本を否定的に評価してきた左派が言うのは、別に不思議ではなく。この国は右も左も、日本を過大評価してるのは同じです。
唯一の被爆国とか、唯一の平和憲法を持つ国とか、あれって国粋主義者の「日本は神国」とか言うのと同じなんですよ。ただ、国粋主義者の戯言が幼稚でストレートな愛国心の発露のに対して、左派のそれは被害者ポジションの虚飾で塗り固めて一捻り半を加えてるのに、無自覚なだけで。ロシア連邦軍が戦術核を使えば結付の被爆国ではなくなるし、憲法や条文に何らかの平和条項を持つ国なんて、150カ国以上あります。
■知的怠惰のツケ■
そもそも、憲法9条はかつて、日本共産党でさえ批判してた、問題ありまくりの内容。そういう現実を無視した理想論と、それを称賛してきた左派知識人の知的怠惰を、であった。1954年には福田恆存が『平和論の進め方についての疑問』を中央公論に発表したわけで。ところが、二流のインテリだった進歩的文化人たちは、まともに反論ができず、「福田はロックフェラー財団から金をもらった」とか、陰謀論に逃げたわけで。
陰謀論に逃げるところが、左派の底が見えるのですが。けっきょく、戦争は悲惨だから繰り返してはいけないという、小学生のような努力目標を掲げるだけで、具体的な方法論や筋道を明示し、批判に答え議論を重ねることを拒否してきた結果、ボロボロになってる。そういう知的怠惰を若者に見透かされ、見放されている。いい加減、認めませんか?
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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