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3隻目の中華空母が公開か

◉数日前の記事ですが、アップするのをすっかり忘れていました。中国の空母3隻目が、音楽公開かという読売新聞の内容。中国としては周辺諸国に、経済力を背景とした軍事力を誇示したいのでしょうけれど、ロシア海軍の船が次々と沈没させられたニュースが届いているので、ちょっと微妙といえば微妙ですが。それでも3隻目というのはかなり重要です。

【中国の空母、3隻目が近く公開か…就役で打撃群が常時運用可能に】読売新聞

 【北京=大木聖馬】中国軍が建造を進めている3隻目の空母が、近く公開されるとの観測が高まっている。艦載機を甲板から射出し、短時間での発艦を可能とするカタパルトなど、最新の装置が搭載されるとみられる。就役までにはさらに時間を要する見通しだが、空母打撃群の常時運用に必要な3隻態勢の実現に着々と近づいている。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーから、横須賀のアメリカ海軍の正規空母。

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■空母の3隻ローテ■

空母というのは、アメリカのように10隻以上を所有し運営している国は稀で、とにかく金食い虫ですから。フランスのように旗艦のシャルル・ド・ゴールが1隻なんて国も。しかもまともに運用しようと思ったら、実は3隻は必要なんですよね。1隻を運用し、もう1隻は訓練用にし、そして3隻目をメンテナンスに回すという形で、運用するのが理想的なんだそうで。

多くの海軍で〇〇級とか〇〇型という形で、同じタイプの鑑定を複数製造し運用するのは、その方が効率が良かったり建造費が安くつくという実技的なメリットもありますが。複数の鑑定を運用することによって、戦力に余裕を持たせることが大事。大和型戦艦も、一番艦の大和に二番艦の武蔵、三番艦の信濃とありましたからね。

■日本の対抗策■

中国が3隻目の空母を急ピッチで建造したのも、3隻をローテーションさせる実用的な運用を行うためと、そのノウハウを手に入れたいという部分が大きいのでしょうけれど。でもそれって、空母である必要がどこまであるかは分かりません。日本の場合は全通甲板の艦艇として、おおすみ型・ひゅうが型・いずも型と段階を踏んでいますが。

もし次に建造するとしたら出雲型の3番艦や4番艦か、あるいはアメリカの強襲揚陸艦をモデルにした4万トンクラスの強襲揚陸艦ではないでしょうか。強襲揚陸艦がさらに2隻加わることで、いずも型と合わせて、F-35Bの運用もさらに可能になり、中華空母とも戦えるでしょう。もっとも、アメリカの空母が横須賀や佐世保にいて、攻撃はしづらいでしょうけれど。

■張り子の虎か軍事大国か■

ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻によって、ロシア陸軍が誇る戦車部隊が意外にジャベリンなど最新対戦車兵器にもろいこと、ロシア空軍の戦闘機が最新鋭のステルス戦闘機を投入しても華々しい戦果があげられないこと、ロシア海軍の艦艇がウクライナ軍に沈められてしまっていることなどなど。ソビエト連邦時代からの軍事大国のイメージが崩れ始めているのは事実です。

中華空母も、元はウクライナで建造されたソビエト連邦時代の希望ですからね。アメリカ海軍の性能とは比べるべくもなく。そもそも古い機種であるはずの F 15イーグル自体が、実は未だに公的には撃墜された機体はゼロ。もしロシアや中国と日本が戦争になったとしても、F-15やF-16でも十分に勝ててしまうかもしれませんね。

とはいえ中国は、数を頼んで増強していますから。日本も他国と連帯を深めつつ、出来る備えは全てやっておかないと。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ