見出し画像

毎日新聞の世論調査でも軍事費増加76%が肯定

◉百日の説法屁ひとつ、という言葉があります。お坊さんによるありがたい説法を、100日続けても、最後にオナラをひとつしただけで、ありがたみが全部吹っ飛んでしまう……というような意味です。日本にあれほどあった軍事への拒否感が、ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻によって、あっさり覆ってしまったのですから、大衆というのは現金なものですね。自分もまた、その身勝手な大衆の一人ではありますが……。

【防衛費、8割弱が「増やすべき」 毎日新聞世論調査】毎日新聞

毎日新聞と社会調査研究センターが21日に実施した全国世論調査では、防衛力強化についても質問した。自民党が、GDP(国内総生産)の2%を念頭に増額を政府に求めている防衛費については、「大幅に増やすべきだ」との回答が26%、「ある程度は増やすべきだ」は50%で、合わせて8割弱が増やすべきだと答えた。「増やす必要はない」は17%にとどまり、「減らすべきだ」は6%だった。防衛費は現在、GDP比1%程度。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、防衛力の増強を求める声が高まっているようだ。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、戦艦日向に自動着色したモノだそうです。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■軍事の理想と現実■

日本国憲法が1946年(昭和21年)11月3日に公布され、1947年(昭和22年)5月3日に施行されてから75年。理想を掲げるのは決して否定しませんが、現実と乖離した理想はかえって害悪。残念ながら、人類はまだ信頼と正義を紐帯として、武力を放棄する段階には達していません。だって「憲法9条を我が国も採用して武力を放棄する」って国は、まだ出現していませんから。

逆に世の中には、他国の13歳の少女らを拉致し、民間航空機を爆破するテロを仕掛け、覚醒剤を密造して外貨を荒稼ぎしたり、ドル札を作ってばらまいたり、核兵器を開発し大陸間弾道ミサイルを開発して、政治的な駆け引きに利用する軍事独裁国家、しかも共産主義国でありながら権力を世襲するという異常な国家さえ、存在しますから。

■敵国だらけの日本の地勢■

諸外国の事例を見ますと、軍事費は大体2%から3%ぐらいが相場という感じです。永世中立国のスイスなどでさえ、国民皆兵の徴兵制度があり、重武装国家ですからね。日本のように国境を接するロシア連邦・中華人民共和国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のような核保有国があり、2%どころか3%が妥当ではありますが。

いちおう、アメリカとの三角同盟関係にあるとはいえ、反日が国是の韓国という、微妙な隣国あります。盧武鉉大統領時代には、島根の自衛隊施設に攻撃をする寸前だったのを、ワシントンポスト紙が報じています。そしてこれも忘れられがちですが、台湾(中華民国)とは、政治上は国交断絶状態です。つまり、北朝鮮と同じ扱い。日本は国境を接する国はあとひとつ、フィリピンがありますが。微妙な関係が多いです。

■日本版CIAの必要性■

さて。個人的には、軍事費増強となったとき、武器とかハコモノに金をかけるには、ちょっと疑問です。いや、もちろんF-35Bとか、それを載せる強襲揚陸艦とか、ミサイルの飽和攻撃に対する迎撃システムとか、敵の戦車部隊に対抗できる戦車部隊とか、世界第6位の排他的経済水域を持つ島国ゆえの潜水艦と対潜哨戒の装備とかは、必須なんですが……。

これは山田五郎さんも『荒川強啓デイキャッチ』でも言及されていましたが、そういうハコモノよりも日本版CIAとでも言うべき、諜報組織が必要だろうと。現実問題、日本は情報戦に弱すぎますから、4000億円とか1兆円かけて、諜報機関を創るべき。孫子の兵法でも、最古の竹簡孫子では最後に用間篇、つまり間者(スパイ)をどう使うかを説いていますから。それだけ重要。

■まずは教育から始める■

もちろん、お笑いトンデモ映画『新聞記者』で、内調(内閣調査室)がSNSで工作してるなんて、薄っペラで曖昧な知識が、まかり通っていますから。日本は第二次大戦の手痛い敗北の反動で、すっかり軍事音痴になってしまいました。日露戦争の頃は、もうちょっと情報戦にも強かったんですけどねぇ。もともと、国際政治音痴でその時時の超大国と戦争する、困ったクセがあるのですが。

唐・モンゴル帝国・明朝・大英帝国・清朝・帝政ロシア・ドイツ帝国・アメリカ……。戦後はアメリカ一辺倒で、妙な英語信仰がありますが。現実には、ロシア語や中国語、朝鮮語に堪能な人間や、中東やアフリカではアラビヤ語やスワヒリ語など、重要な言語はなんぼでもあるのですが。日本は英語偏重で、ドイツ語やフランス語はまだしも、その他の言語の軽視が激しいので。言語の方は、語学高専みたいな教育機関も、必要でしょう。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ