見出し画像

オープンレター問題、司法の場へ

◉オープンレター問題が、司法の場で争われることになりました。遅かれ早かれこうなることは、わかっていたでしょうね。だってあのオープンレター、1300人以上の署名を集めながら、弁護士で署名した人が一人しかいないという指摘もあります。自分も探してみましたが、数が多すぎて全部を精査できませんでしたが。確かに弁護士という肩書きを見かけたのは一人でした。専門家である弁護士から見たらこれは危険だ、という代物だったわけで。

【ベストセラー『応仁の乱』呉座勇一さんを名古屋大教授らが提訴 「オープンレターを削除する義務ない」】弁護士ドットコムニュース

ベストセラー『応仁の乱』の著者で、歴史学者の呉座勇一さんから求められている損害賠償100万円を支払う義務はないとして、名古屋大教授の隠岐さや香さんら12人が2月25日、債務不存在の確認を求める訴訟を東京地裁に起こした。
(中略)
神原弁護士は「オープンレターは、呉座氏の問題の背景にある女性差別文化をなくそうという趣旨の文書だった」と説明。「オープンレターの公表後、呉座氏は北村氏との和解が成立しているにもかかわらず、名誉毀損を主張して100万円を請求してきました。これは女性差別撤廃に対するバックラッシュ(反動)ととらえて、法的な手段で対抗せざるを得ないということで、提訴に至りました」と話した。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■減り続ける同志たち■

そもそもこのオープンレター、署名した覚えのない人の名前が使われているというのが、早くから指摘されています。実際に、削除を求めている人も何人も出ていますが、それがすぐ反映される人と反映されない人、バラバラです。つまり、こんなデタラメな運営の代物で、責任の所在も不明なものを晒されて、文中に十何箇所も〝呉座勇一〟の名前を連呼しているのですから。主観的にはどうあれ、狙い撃ちにしていたと読んだ人に思われても、仕方がないでしょう?

名誉毀損が成立するか否かは、専門家の意見も割れていますし、裁判所が判断することでしょう。しかしこれが、これ以上公開されること自体に、問題があるというのは常識的な LINE ではないでしょうか? 削除要請すらまともに反応できていないのに。一旦公開を停止するのが、常識的な態度だと思うのですが……。当初は18人いた賛同者も、櫛の歯が抜けるように減って、今回は11人。津田大介芸術監督は一体どうしてしまったのでしょうか?

■記者会見への疑義■

あくまでも個人的な感想ですが、このオープンレターは死体蹴り、すでに謝罪して和解した人物に過剰な攻撃を加え、ござ先生の周辺にいた人間を威嚇するための陰湿な文章に、自分には見えました。個人の主観です。ですが、安部譲二先生が言うところの「小学生のイジメのやり口」に近いものを感じたのも、事実です。今回の記者会見に関しても、平祐介弁護士が疑義を呈しています。資料的な価値もあるので、全部転載しておきます。

オープンレターの件で、積極的に発言されている隠岐さやか女史のツイートも、なんと言うか無駄に攻撃的な文面で、法律の素人の自分さえ疑問に思いました。実際、疑義を呈している人間は複数いらっしゃいますね。なのに弁護士ドットコムニュースの記事を書いた方、オープンレター側の弁護士の言い分のみを記述し、呉座先生の弁護士から内容の問題を指摘され、追記する始末。このnoteでも以前に、弁護士ドットコムニュースの問題点は指摘しましたが。相変わらずですね。

■もうひとつの訴訟■

最初に Twitter でこのニュースを目にした時、転送したのは11人でその中に名前を出すのが憚られる某坊先生の名前が残ったのですが。この報道ではご本人を含む12人になっており、ちょっと混乱しました。当事者である某坊先生は、さすがにメンバーに加われなかったのであろうと、分析されている方もいらしたので。ところが別件で謎が解けました。某坊先生、雁琳氏を別途、訴えていたんですね。11人+1人で、合計12人。

雁琳氏の言葉遣いにも、上品とは言えない部分もありますが。これが名誉毀損になるのであれば、自由な言論はありえないでしょ。安倍晋三元総理大臣などは「戦犯の孫」などと、事実無根の批判をジャーナリストと名乗る人物などから浴びせかけられてましたが。政治家の場合はある程度の批判に対する受忍の限度というのがあるわけで。それは大学の准教授で、多数の著書を出しベストセラーにもうなっている人間も同じでしょう。程度の差はあれ。

■個人的な雑感として■

加えて、某坊先生の場合は、弁護士を使って同業の弁護士や、雁琳氏の仕事先の大学に内容証明を送るなど、他の弁護士や法学部教授などからも、疑問を呈されるような行いをすでにやっているのですから。Open Letter は、開かれた議論が云々と言いながら、ちっとも開かれた議論ではないような気がします。青識亜論氏をオープンレターから弾いたのが誰かさえ、オープンにしてないではないですか。

本来はこういう問題も、オープンな場で議論して、議論を重ねていくべきだとは思いますが。もうこうなってしまっては、司法の場で争うしかないような気がします。鍵付きのアカウントで発言した内容を、スクリーンショットで告げ口するという行為自体が、少なくとも自分にはろくでもない行為には思います。自宅でスターリンや毛沢東の悪口を友人に話したら、それを本人にご注進するのが正義ですか? 

少なくともその件に関して謝る必要はなかったと、自分は思いますが。呉座先生は謝って、和解も成立した。なのに、死体蹴りをしたのはオープンレターの側でしょ? だから自分の主観ではこれは、陰湿ないじめと映りました。呉座先生も雁琳氏も、最高裁まで争っ覚悟で、徹底的にやったらいいでしょう。その結果はどうあれ、某坊先生とその周辺の方々の評価は、ある程度固まっていると思いますので。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ