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元総理5人が反原発声明

◉小泉純一郎・細川護熙・菅直人・鳩山由紀夫・村山富市の各氏が、原発はグリーンな発電と認定したEUの欧州委員会に、原発推進は未来を脅かす「亡国の政策」だと批判し、方針撤回を求める連名の書簡をフォンデアライエン欧州委員長に送ったそうです。5人中4人が非自民党系の内閣総理大臣で、唯一の自民党形の小泉氏は、一人は再生可能エネルギー関係で利権が指摘される御仁。いずれも総理在任中はもちろん、その座を退いた後も悪政や失政で批判されている方々ばかりですね。

【日本の元首相5人がEUに書簡 原発「グリーン」に認定反対】共同通信社

欧州連合(EU)欧州委員会が今月、発電時に二酸化炭素を出さない原発を地球温暖化対策に資する“グリーン”な投資先として認定する方針を示したことに対し、小泉純一郎氏ら日本の首相経験者5人は29日までに、原発推進は未来を脅かす「亡国の政策」だと批判し、方針撤回を求める連名の書簡をフォンデアライエン欧州委員長に送った。

ヘッダーの写真はnoteのフォトギャラリーより、おなじみの発電所の煙突です。

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■愚かな五宰相■

ローマ帝国では、五賢帝という名称がありますが。こちらは愚かな5人。日本は議院内閣制ですから、昔の言葉で言えば宰相。五愚相とでも言うべきでしょうか? 個人的には、この中で最低最悪が菅直人元総理大臣で、僅差で鳩山由紀夫元総理大臣が続きます。この二人がぶっちぎりで無能。その次が、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件という未曾有の事態に、後手後手に回ってしまった村山富市元総理大臣。阪神淡路大震災の対応はそこまで悪くなかったという擁護論もありますが。自分は同意できません。

細川護熙元総理は、単なるお飾りでしたから、短命政権に終わり。悪いことはあまりしていませんでしたが、良いこともあまりしていませんでした。肥後熊本細川家の直系で、自殺しなければ A 級戦犯として死刑もありえた近衛文麿の孫と言う血筋の良さ(皮肉)。北朝鮮に融和的で外国人参政権に積極的だった、その上に反原発派というだけでも、長期政権でなかったことが幸いとしか言えません。小泉純一郎元総理に関して言えば、大衆人気に乗った劇場型政治で、拉致問題などではリーダーシップを発揮しましたが、経済政策では疑問な部分が。

■声明の問題点■

この声明がまずいのは、細野豪志議員のこの指摘部分でしょうね。要するに、科学的な事実に基づかない、風評被害を日本の活生の内閣総理大臣5人が、お墨付きを与え推進しかねないという部分でしょう。言うまでもなく、甲状腺癌というのは発症しても、死に至る事はあまりいない癌のひとつです。それが、過剰検診によって発見され、悪性でもないのに過剰に手術されているというのが、多少なりとも勉強すれば見えてくるはずです。

逆に、反原発派はこの甲状腺がんの数が増えたことを思って、原子力発電所と放射性物質の危険性を、喧伝しているのですが。これこそまさにマッチポンプ。過剰診断によって、本来は発見されなかった甲状腺癌が多く発見されているだけで。検査も手術も無駄な部分が大きいと言えます。全く意味がないかと言えばそうでもないのが厄介なところで、反原発派はその点を巧妙に利用して、宣伝に利用しているのですが。個人的には、だからこそより悪質だと思います。

■衆愚政治家たち■

この5人は、昨年も下記にリンクした記事のように、一致団結して反原発活動を繰り返しています。ただ、影響力がすっかり落ちている面はありますね。小泉純一郎元総理大臣は、相変わらず一定の人気はあるでしょうけれど。地盤を引き継いだ息子が、本当に〇〇だとばれてしまったので。小泉劇場も、氏の話芸と勢いで押し切られてしまった部分がありましたが。冷静になってみると、あれはなんだったんだという感じにはなっていますね。

【元首相5人が脱原発宣言 小泉純一郎氏「ゼロでも脱炭素は可能」】毎日新聞

 東日本大震災から10年となる11日、東京都千代田区の憲政記念館を会場にオンライン世界会議「原発ゼロ・自然エネルギー100~福島原発事故から10年~」(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟主催)が開かれ、元首相5人の脱原発宣言が発表された。細川護熙、村山富市、小泉純一郎、鳩山由紀夫、菅直人の5氏がそれぞれ個別に書いた宣言に署名し、公表した。このうち小泉、鳩山、菅の3氏が登壇し、握手を交…
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確かに大衆は愚かかもしれませんが、メディアの一方的な発信を鵜呑みにする人間は、どんどん減っています。もちろん、お笑い芸人の雑でデタラメなYouTube動画を見て鵜呑みにしてしまう人間も一定数いますが、それは極端な意見に流れる10%の層でしかありません。大衆の80%は、多量の意見や情報を俯瞰して、無難で妥当な情報に信頼を寄せているのが、ここ数年の調査で明らかです。それは若年層ほど顕著ですしね。この5人の発言力も、数年の内に雲散霧消すると、期待しています。

■たかが電気ではない■

ロシアとウクライナの危機に関して、ドイツがウクライナからの援助要請に、ヘルメット5000個送ったというのが、現代の笑い話になりつつありますが。理念先行で脱原発や脱酸素社会などを唱えてメルケル政権が暴走した結果、エネルギーの輸入でロシアに生命線を握られ、こんな間抜けな対応しかできなくなってしまった現実。日本が無謀な日米開戦に踏み切ってしまったのも、石油と言う生命線をアメリカに握られていたからですしね。

エネルギー問題は「たかが電気」などと、安易に言えるものではありません。坂本龍一氏や、朝日新聞の編集委員の都市インフラ背乗りアフロおばさんなどは、現代文明がいかに電気の恩恵を受けているか、想像力が欠如してしまった人がいるようですが。それがあまりにも当たり前にありすぎるので、ありがたさの実感や自覚がないのでしょうね。脱原発を言うなら、科学的な情報や知識を学び、第4世代原子炉の開発を進め、脱第3世代原子炉が重要ではないかと。

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