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日韓海底トンネルの空騒ぎ

◉九州と壱岐・対馬を経由して、韓国の加徳島までを結ぶ海底トンネルの話題で、韓国が熱く燃えあがっているそうです。勝手に。日本側としては、地方議会がアドバルーン的に話題にすることはあっても、国のレベルでは一顧だにされていない珍論ですね。そこで得られる経済的なメリットはたいしてなく、輸送などは船で充分。まぁ、妄想に近いのですが、なぜか韓国では日本が熱望してることに……。

【【新・悪韓論】韓国また“妄言” 「日韓海底トンネル」構想 日本側に打診なく…韓国野党が勝手に公約として打ち出す】ZAKZAK

 日韓関係が冷え込んでいる。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、元慰安婦訴訟で日本政府に賠償を命じた韓国ソウル中央地裁の異常判決を放置しているうえ、姜昌一(カン・チャンイル)駐日大使の任命にあたり、日本政府の同意(アグレマン)を得る前に発表するなど、国際法や国家間の合意を次々と反故(ほご)にしているからだ。菅義偉首相や茂木敏充外相は、姜大使との面会日程の調整に着手していない。こうしたなか、韓国内で「日韓海底トンネル」の話題が急浮上している。日本側はほぼ関心ゼロだが、一体どういうことなのか。ジャーナリストの室谷克実氏が考察した。

こういう、バカバカしい論争が起きるのは、韓国の異常に高い自己評価、岩井志麻子先生言うところの「リストカットするブス」という側面を理解しないと、ダメでしょう。日本にとって韓国は魅力的でたまらないはず、という自意識過剰。あと、この話には霊感商法で批判されているカルトの統一教会(世界平和統一家庭連合)の文鮮明こと文龍明教祖の野望が絡んでいますので、繰り返し蒸し返されます。

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■実現の可能性と費用■

対馬海峡全体の幅は約200km、平均水深は約90~100m。松浦半島と壱岐島の距離は約20キロ。壱岐から対馬までが約60km、対馬から釜山までが49.5kmあります。津軽海峡の海底下約100mの地中を通る青函トンネルは全長53.85kmで東洋一の長さ。ゴッタルドベーストンネルが57kmですから、技術的にはできないことはないですが、やる意味はないでしょうね。

青函トンネル自体が5384億円、陸上部のアプローチ等も含めると6890億円かかっていますから、この3倍以上は確実にかかるだろうな、と素人でも解ります。壱岐対馬の陸上部分の鉄道整備も含めれば、2兆円ぐらいは楽勝で突破するでしょう。日本側がそんな莫大な費用の70%を負担とか、妄想が過ぎます。

■鉄道のメリット■

そもそも、輸送手段としては海路・陸路・空路の三態があります。船を使った海路は、時間が掛かりますが大量の物資を効率よく運べます。巨大なマンモスタンカーや原子力空母のスクリューを見れば解りますが、巨体に比して小さなモノです。空路、飛行機による輸送は時間は圧倒的に早いですが、コストが掛かるのと、一度に運べる量が少ないのが難点。鉄道輸送はこの中間で、船よりは速く飛行機よりは多くの物資を運べます。

逆に言えば、飛行機より遅く船より少ない、ということになります。日本と韓国の距離を考えれば、船で充分ですし、飛行機で飛ぶより高速船の方が効率が良い部分もあるでしょう。だいたい、大陸に繋がると言っても、ヨーロッパにアクセスするには、先ず北朝鮮という世襲軍事独裁国家があります。そこを抜けても共産党一党独裁の中華人民共和国があります。そんな危ない国があるのに、莫大な先行投資とか、バカがやることでしょう。

■国内の幹線整備が優先■

そもそも、大陸にアクセスするなら、宗谷岬から樺太を経て、シベリア鉄道にアクセスする方が、確実でしょうね。ロシア共和国も困った国ですが、北朝鮮と中国という二重の障壁よりマシです。ですが、それよりも日本国内には整備すべき幹線は幾らでもあります。渥美半島と鳥羽を繋ぐ海底トンネルの方が、紀伊半島をぐるっと回って和歌山にアクセスするルートの方が、地域活性化とか有効でしょう。

個人的には愛媛と大分を繋ぎ、四国を縦断して和歌山に繋がる、四国縦断新幹線を推したいですし、九州は北九州から大分を経て宮崎市に到る、九州新幹線の新ルートも欲しい。新潟から秋田を経て新青森に到る日本海新幹線も欲しい。これができると東北が環状新幹線になり、日本全国の人の流れが変わるでしょう。日本国内で整備すべき新幹線や海底トンネルが、なんぼでもあります。韓国なんて後回し。

■草の根嫌韓時代を認識すべき■

戦前の計画は、満州国という存在があったからこそ。半島は、キツい言い方をすれば、通り道。韓国の中では漢江の奇跡は韓国人の勤勉がもたらしたと言うことになっているようですが、実際はアメリカの援助、次いで日本の援助が大きかったわけで。現在の繁栄はアメリカ親分の下に付くことで得られた、かりそめの繁栄に過ぎません。日本としては、そこまで魅力的な市場化と言えば、疑問。

むしろ、ゴールポストは動かす、約束は反故にする、あまり関わりたくない面倒臭い国という意識が、どんどん強くなっていますし。山口二郎法政大学教授や、韓国に帰化した保坂教授は、安倍政権が嫌韓を煽っているという、間違った認識を喧伝していますが。安倍政権を支持しない層でも、韓国の言動に不快感を示す割合が安倍政権の内閣支持率より高かったという、草の根嫌韓時代を、もうちょっと自覚すべきでしょう。
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