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HondaJetが累計200機達成

◉ついに、HondaJetが累計納品200機を達成したそうです。生産ではなく納品、つまりオーナーから注文されて、それを完成させて治めたということですから。まだ消化できていない注文はかなりの数に上り、本田は嬉しい悲鳴状態。とはいえ飛行機は、研究開発費が莫大にかかりますから。いわんやホンダにとって、初めての商用飛行機。赤字から黒字への分岐点など、興味深い情報が詰まった記事があったのでご紹介m(_ _)m

【天翔けるホンダの翼が累計200機達成! ホンダジェットの凄さとビジネスとしての着地点を探る!!】ベストカーWeb

 ホンダの航空機事業子会社が販売している小型ジェット機「ホンダジェット」の躍進が止まらない。
 小型ジェットは開発や認証等で多額のコストがかかる。市販化寸前で開発を凍結した企業も存在することからも、この事業がビジネスとして難しいことは容易に想像がつく。
 そんななか、ホンダジェットは2021年、累計200機目となる機体を納め、小型ジェット機部門売り上げで5年連続世界ナンバーワンとなった。

ヘッダーの写真は Wikipedia より、HondaJet の最初のカラーリングの施された機体写真です。

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■2025年のHondaJet■

詳しくは、上記リンク先の記事を読んでいただくとして。やはり赤字から黒字への損益分岐点は、まだまだ先のようです。500機作ってようやく黒字に。世界は一昨年から、新型コロナウイルスのせいで経済的にも、停滞気味ですし。しかし2025年頃には、黒字に転換するというのは心強いですね。初期の投資金額が莫大なぶん、そこを上手く償却できれば、元々の単価が高いから儲けも莫大のようで。

ホンダも、機械の改良に意欲的で、航続距離を伸ばし乗客数も11人に増やすことができれば。それこそ、アメリカ横断が可能になると、需要ももっと高まるでしょうし。離島の多い島国日本においては、短距離の航空便としての需要も、高まりそうですね。別に日本人だからといって国産旅客機にこだわる必要はないですが、 HondaJet はコストパフォーマンスも高く、導入する価値がある機種のようですから。

■国内需要に期待■

我が故郷の鹿児島県とか、種子島や屋久島、奄美諸島などなど離島が多いですし。船だと何時間もかかるのですが、飛行機だとほんとあっというまですからね。鹿児島県から福岡県など、30分もかからずに着いてしまうぐらい、飛行機は早いです。さらに沖縄など、九州自体がとても離島が多いですからね。何十人ものお客はいないけれど、10人以下のレベルであれば、需要は結構あると思うんですよね。

日本の飛行機は零戦の昔から、燃費の良さを追求する部分がありますし。これは自動車などもそうですが。そもそもホンダジェットって、カワセミのように美しい機体デザインで、一度乗ってみたいという気にさせませんか? 自分は是非乗ってみたいです。この HondaJet をベースに、20人乗りか30人乗りと、大型化を進めていけば。その先にはリージョナルジェットも視野に入ってくるでしょう。

■三菱との差■

リージョナルジェットといえば、三菱がもうボロボロ状態ですが。こういうのを見ると、石原慎太郎氏が現在のF-2戦闘機の開発に絡んで、アメリカの横槍が入って純国産で作る事が出来なくなったと、90年代の初めに批判していましたが。残念ながら日本とアメリカの、能力差は石原慎太郎氏などが考えるよりもはるかに大きかったということが、令和の世にはっきりと見えてしまいましたね。

でもそれは当然で、アメリカとは国防費予算が桁違いです。加えて航空産業の伝統が段違いで、ノーベル賞級の科学者の数に至っては桁が一個違います。石原慎太郎氏あたりに、間違った情報を吹き込んだのは航空自衛隊や、三菱周辺の人達だったのではないかと、自分は疑っていますけれどね。明治の頃から、三菱という会社は政商として政府と深く関わってきて、世界最大級のコングロマリットに成長した会社ですから。

■ホンダの現実路線■

本田はそのような夜郎自大に陥ることなく。ゼネラルエレクトリックという、エジソンの会社にルーツを持つ老舗と提携して、最も審査が厳しいエンジン部分を共同開発でクリアし、世界で最も厳しいアメリカ航空局の認証を得たわけですから。ホンダの戦略勝ち。良くも悪くもGEからエンジン開発技術を学び、Honda からはをデザインや素材研究、内装などでお返しすることで、win-win の関係になれればいいのですから。

ホンダはジャンボジェットのような超大型機種を開発する日は、残念ながら自分が生きてるうちには実現できないかもしれませんが。ホンダの創業者である本田宗一郎氏も、HondaJet が空を飛ぶ姿を生きているうちに見ることはできませんでした。だからといって、千里の道に第一歩を踏み出すことを、躊躇してもしょうがないんですよね。ホンダジェットの今後に、これからも期待したいです。

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