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次期戦闘機F-3のミサイル開発

◉次期戦闘機、たぶんF-3という名称になるのでしょうけれども、アメリカとの共同開発から、急転直下イギリスとの共同開発になったわけですが。やはり、アメリカの規格押しつけって、他国にとっても負担なんでしょうね。F-35のウェポンベイは、いろいろと制限がありますから。できれば、兵器はアメリカ製よりも、国産兵器が供給や産業維持の面からも、必要ですから。アメリカ製ばかりでは、アメリカから供給を止められたら、戦争できなくなりますしね。それは安全保障上もマズいですから。

【自衛隊の「次期戦闘機」開発本格化 搭載ミサイル開発へ 職員も大募集!】乗りものニュース

次期戦闘機の開発プロジェクトに携わる職員募集も
 防衛省は、次期戦闘機の開発を本格化させます。2023年8月31日(木)に公表した2024年度予算の概算要求で、次期戦闘機の開発費用などを計上。さらに防衛装備庁は9月4日(月)、次期戦闘機の開発プロジェクトに携わる職員を募集すると発表しました。

https://trafficnews.jp/post/127950

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、F-16の写真です。以前も使いましたが。

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■あくまで支援戦闘機■

どうも、次期戦闘機に関して、過剰な期待をする人が多いですが。あくまでも、現行のF-2戦闘機の後継機です。F-2はマルチロール戦闘機に分類されますが、昔だったら支援戦闘機。アメリカのハイ・ローミックス戦略で、効果だが高性能のF-15戦闘機と、比較的安価でそこそこ以上の性能のF-16の組み合わせで、数と質のバランスを取っていた訳で。今はこの戦略はあまり言われなくなりましたが、それでもF-22とF-35の組み合わせがあり、アメリカはF-22の次の第6世代戦闘機の開発も、既に進んでいますから。

で、日本はF-35をハイ戦闘機にして、F-3をロー戦闘機として開発してるのであって。F-35を超えるような戦闘機ができるかと言えば、そんなこともなく。アメリカの開発力はやはり、突出していますから。で、アメリカは圧倒的な数のF-35を保有し、世界的な地位は安泰。で、同盟国はアメリカに逆らう気はなく、F-35を中心に、ロー戦闘機に当たるF-16の後継機を開発して、あわよくば他のG20国や発展途上国に売って、武器輸出国としてのアメリカと輸入国の自国の関係を、他国でもやりたいわけです。

アメリカも、F-35がベストセラー機になるのは確実で、軍需産業の利益は、ある程度確保できるでしょう。まぁ、支援戦闘機ぐらいは同盟国に商売させるか……という感じでしょう。過ぎたるはなお及ばざるがごとし。「親分、上納金がキツくて、わしらにも美味しいシノギを、どうか回してつかぁさい」「しょうがないのう。安い戦闘機なら見逃したる」みたいなもんでしょう。日英伊などのG7国による開発ってのは、そこを含んでいるのでしょう。ドイツとフランスが外されてるのは、意味深ですが。

■求められる性能機能■

でも、その支援戦闘機であったF-16レベルでも、ロシアや中国の最新鋭戦闘機を、凌駕する可能性があるわけで。ウクライナに来年夏以降、F-16が投入されたら、そこが暴かれるでしょう。ステルス戦闘機で、F-22やF-35の後発であるぶん、新技術を取り入れられるでしょうし。先行するステルス機の、成果やフィードバックも取り入れて、日本やイギリス、イタリアが欲する機種が出来上がる可能性。少なくとも、ロシア連邦製の主力戦闘機や中国製主力戦闘機よりは、普通に強いでしょうけれど。日英伊が求めるのは、こんなところでしょうか。

・エンジンが2つある双発機
・行動半径が広く燃費がいい
・ウェポンベイが広く兵器が柔軟に搭載できる
・エンジンを自国開発のものに換装可能
・国情に合わせカスタマイズが可能

F-35は大出力の単発エンジンで、コレはF-16やF-2と同じなんですが。島国で領海と排他的経済水域が広い日本では、エンジンの片方が壊れても、何とか帰還できる可能性がある双発機は、外せませんから。これは、同じ島国のイギリスとか、細長い半島国家であるイタリアでも、同じでしょう。そして、スピードよりも持久力や、小回りがきく運動性。これは、戦前の零戦も同じです。日本人は持久力がある国民性ですしね。そして、アメリカほどの軍事費はないので、汎用性の高い、マルチロール機が望ましい。零戦も、そうでしたね。

そして、イギリスや日本の国情に併せて、カスタマイズできる緩さ。日本のIHI製でもイギリスのロールスロイス製のエンジンでも、換装できれば供給の面でも有利。それこそ、アメリカだって自国のメーカーのエンジンを売り込めるでしょう。これは、今後は自由主義陣営のG20とか発展途上国にも輸出しようとするなら、重要でしょう。将来的にジェットエンジンを自国かいはつし開発したい国は、ありがたいでしょうし。まぁ、ここら辺は軍ヲタでもせんちゃでもないので、ただの妄想ですが。

■武器輸出も視野に?■

さて、F-35のようなステルス戦闘機は、そのステルス性を維持するため、兵器を機外のハードポイントに搭載せず、機内のウェポンベイに収納する仕様です。まぁ、途中できりはなせる、燃料の増量タンクとか吊るせなくもないんですが。で、日本の兵器とか、サイズが合わなくてウェポンベイに収納できないこともありまして。ここらへんは、武器輸出も考える国としては、迷惑と言えば迷惑な仕様の押し付けですから。これも、自国の開発したミサイルも、他国のモノもとうさいで搭載できたら、助かりますしね。

日本としては、自国で開発しているだけでは、割高になってしまうんですよね。将来的には、武器輸出で利益を出したい。これは、単純に自国の兵器産業を、保護したいので。名作『はだしのゲン』の悪影響で、軍需産業=儲かる、という幻想がありますが。現実には、防衛省の予算はシビアで、けっこう安く納入させてるんですよね。これはロシア連邦軍もアメリカ軍も同じで、F-14も開発費の値上がり分を考慮してもらえず、危うかったとか。イスラエルが購入してくれて、なんとかなりましたが。

そういう意味では、利幅が大きな戦闘機と兵器は、日本の国内産業育成にも重要。というか、将来的には航空産業とロケット産業は、大きな利益を生み出す産業に。日本も、いつまでも自動車産業に頼ってられませんから。かのイーロン・マスク氏も、スペースXに力を入れていますし、戦闘機とミサイルは三菱とかメリットも大きいでしょうし。個人的には、ホンダジェットに期待してるんですが、TOYOTAや日産も航空産業に参入する未来。海洋開発と並んで、日本の未来を支える産業かと。その面からも、大事なF-3開発。

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