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電子書籍時代の本の売り方

割引あり

◉洋介犬先生の、この新人漫画家と編集者に仮託した、Twitterレクチャーシリーズ、個人的にはとても素晴らしい内容で、毎回楽しみです。こういう話を無料で読める、今の投稿者や若手漫画家は、本当に恵まれていると思います。

本業が編集屋の立場から、いくつか補足を加えたいので。有料ですが、大した内容ではないですm(_ _)m

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■相関関係はあるのか?■

まず、このクリック数と売上の関係性。実はこの3%云々って、自分は「作品の質を考慮しない、Web系編集者がいかにも言いそうな内容だなぁ」と思っています。実際、TwitterなどSNS発で人気を得るにはフォロワーが●万人が必要とか、数字を挙げている人もいます。しかし2016年に出た『誰でもかんたんパースがわかる本』は、事前のツイッターでの宣伝は、こんな感じです。一番最初のツイートでも、こんなもんです。

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8リツイートに11イイネ。「見ろ、ゴミのような拡散力ではないか」ですね。過去ログの記録を見ると、2013年の段階でもようやく3000フォロワーでしたから、当時の自分は4000フォロワーいくかいかないかでしょう。今の半分程度ですかね。インプレッションは3696です。

その後も、宣伝しても拡散度合いはこんな感じです。

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インプレッションはこんな感じです。41376インプレッション、リンクのクリックは483ですから。

以降はもっと、数字が悪く……。

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いいとこ30リツイート台で、少ないと10台でした。当時も7000人以上のフォロワーがいた斉藤むねお先生でも、拡散力はこんなものです。ニッチなジャンルの書籍ですから、一般の拡散は低いようです。

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では、版元の誠文堂新光社はというと、こんなもんです。

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6リツイートに14イイネ。正直、宣伝にはあまり力を入れてくれない出版社でしたし、拡散力もこんなもんです。その後も、自分のTwitterでの拡散力は、こんなもんでした。

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7リツイートに6イイネ。一桁台ですよ、一桁台。トホホ(昭和的表現)。発売当日のツイートでも、こんなショボい数字です。もう情けないとしか、言いようがないです。そして、発売当日のツイート。

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けっきょく、この後1年以上もトップに固定したこちらのツイートですら、102リツイートに129イイネでしかないです。インプレッションこそ長期効果で21万人ですが、詳細のクリックは1190人、リンクのクリックは2705人でした。

売上の3%理論が正しいなら、300冊から600冊ぐらいしか売れないはずです。ところが実際に発売されたら、こんな感じでした。

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そう、発売当日にAmazonへの入荷分が午前中で完売! なぜ、こんな不思議な現象が起きたのか? ちゃんと理由があります。その謎解きには、具体的な数字を挙げる必要があるので、以下有料とします。大した内容ではありませんが、数字を勝手にコピペされたり、拡散されても困りますので。興味がある人だけ、どうぞm(_ _)m なお、有料部分の内容を勝手にバラしたり、スクショして表に出すのはアウトですので、予めご了承ください。

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