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園子温監督が謝罪&牽制?

◉園子温監督による女優へのパワハラ問題──性的関係強要疑惑について、自筆の謝罪文が公開されましたが。内容は「迷惑」が3回、「お騒がせ」が2回登場する、あまり練られていない印象の謝罪文。この単語が出るのは、被害を受けたとされる女優への謝罪ではなく、映画業界の関係者への謝罪がメインだってこと。もちろん、法的措置を取るのも園子温監督の権利ですので、トコトンやればいいです。

【園子温監督が直筆謝罪文「今後のあり方を見直したい」 他方で法的措置も示唆】東京スポーツ

 一部週刊誌に性加害疑惑を報じられた映画監督の園子温(60)が「シオンプロダクション」ホームページ上で直筆の謝罪文を発表した。
 園監督は「この度の2022年4月5日発売号の週刊女性の記事におかれましては、関係者の皆様にご迷惑とお騒がせをしてしまいました事、また作品を見てくださった視聴者の方を含め、皆様にお騒がせをしてしまっていることにつきまして、深くお詫びいたします。映画監督としての自覚のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と謝罪。
 事実関係に関しては「しかし、今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存です」とした。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、アルパカのイラストシリーズ。

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■ダブスタ文化人■

告発されただけで犯人扱いされるのも、日本の悪しき風潮ですから。園子温監督側も、徹底的に争えばいいでしょう。ひょっとしたら告発した側が虚偽であったり、話を盛ってて、部分的・あるいは完全に潔白かもしれないし。逆にさらなる告発者が、ワラワラと出てくるかもしれませんけども。そこは是々非々で。推定無罪の原則は守られるべきです。万機公論に決すべし。

また、作品と作家は別という部分も、徹底すべきではないかと。自分はキャンセルカルチャーには批判的ですし、そういう手法は長い目で見ると、ブーメランになりますから。ただ、元TBS支局長の山口敬之氏に対しては、刑事では不起訴・警察審査会も不起訴妥当と判断したのに、犯罪者呼ばわりする人間が多かったのに、今回の件では沈黙する人が多いですね。こういうのもまた、ブーメランになりますから。

■TBSラジオとサブカル人脈■

コロナ禍以降、映画秘宝の騒動にラップ業界の無軌道ぶり、CLP問題にブルージャパン疑惑、そして映画業界のパワハラ問題と、全部がTBSラジオのサブカル系人脈と関連してるってのが……。なんかもう、時代が変わろうとしてる予感がします。『荒川強啓デイキャッチ』の終了後、TBSラジオと距離をおいた人たちは、賢明でしたね。『伊集院光とらじおと』がこのタイミングで終わったのも、とても示唆的。

山口敬之氏に関してはスルーしていたマスコミも、SEALDsといっしょに政権批判していた園子温監督に関しては、ちゃんと報道するのですから、マスコミ内部において反政府・反体制・反権力ポーズが、いかに有利かという証明か。ちなみに自分、山口敬之氏に関しては、コンプライアンス的にはアウトだから民事では勝訴できると、事前に推測していますしね。党派性丸出しだと、こういう部分で矛盾が出るわけで。

■個人的雑感■

あと、謝罪文を読んで思い出したのは、島田紳助の引退会見。謝罪しつつ法的措置をチラつかせる、って似てるなぁと。単なる類似点の指摘ですが。釘を差しておかないと、全部が正しかったと調子をこく人間は一定数いますし。そういえばその後、島田紳助氏は法的措置に出ましたっけ? 寡聞にして知りませんが。もちろん、園子温監督に関しては、告発者に対してきっちり対応するでしょう。腕のいい弁護士も付くでしょうし。

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園子温監督に関しては、『愛のむきだし』も『冷たい熱帯魚』も、とても面白かったです。『ヒミズ』に『地獄でなぜ悪い』から『新宿スワン』ぐらいまでは、エンタメ性と作家性が良いバランスだったんで。でも『リアル鬼ごっこ』で原作を読んでないといったあたりから、迷走してる感じが漂いだして……。ちょうど、SEALDsといっしょに、体制批判とか始めた頃ですか。政治と関わっておかしくなったのか、おかしくなったから政治に深入りするようになったのか。ただし、作品って政治や社会にコミットするものだと思うんですよね。距離感の問題であって。

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