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ドイツが石炭火力発電へ回帰

◉さんざん、脱原発だ脱炭素だと言ってたのに、フランスから原発で発電した電気を買い、ロシアに天然ガスで依存し、ウクライナ侵攻を決意させる医院になった可能性もあるのに。都合が悪くなるとクルリンと手のひらを変える。日本人は本音と建前があるとよく言われますが、いやいや欧州だって本音と建前だらけです。ドイツ出羽守は、どうするんですかね? 現実を無視して、さんざんドイツ凄い日本ダメと言ってたのに。

【独電力大手が石炭火力回帰 RWE、ロシア産ガス代替へ】日経新聞

【フランクフルト=深尾幸生】ドイツの電力大手が天然ガスの脱ロシアに向けて石炭火力発電の拡大へ準備を始めた。独発電最大手RWEは停止した発電所の再稼働や、停止が決まっている発電所の運転延長を検討する。ドイツ政府は脱石炭火力を温暖化対策の柱に据えてきたが、電力の安定供給を優先する中で、先送りを余儀なくされている。

RWEは2021年に運転を停止したハムやウェストファーレン、一部が非常用予備容量として待...

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、発電所の写真です。

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■ドイツ出羽守の滑稽■

日本の場合、石炭火力発電に関してはかなり研究が進んでおり、硫黄や二酸化炭素などの排出量がぐっと少ない、優れた石炭火力発電技術を持っていたのですが。フテクサレタだかイジケタだか忘れましたが、妙な活動家少女が石炭火力発電を批判していましたね。日本なんて比べ物にならないぐらい、石炭火力発電所で二酸化炭素やPM2.0を排出している中国は、スルーしておきながら。

今回の石炭火力発電回帰ひとつを見ても、ああいうのがいかに薄っぺらい偽善か、よくわかります。欧米出羽守は本当に、謝って欲しいもんです。特に、ドイツ出羽守は。そんな誠実さは、期待できませんけどね。現実的には、電気の安定した供給が失われれば、真っ先に影響が出るのは貧しい人達です。都市インフラに背乗りして、自分はエコロジカルな生活を実現しているつもりの朝日新聞元編集委員とか、バカバカしい限りです。

■ビスマルクの忠告■

ここで、鉄血宰相ビスマルクが、岩倉使節団に語った、欧米の政治の現実を。毀誉褒貶賛否両論ある人物ですが、政治家としては歴史に残るほど、傑出した人物なのは、間違いないでしょう。そして、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻という現実を見るに、欧米の弱肉強食の本音は何一つ変わっていない、150年以上経っても何も変わっていないと、つくづく思います。噛み締めたい名言です。

「現在世界各国は親睦礼儀をもって交流しているが、それは表面上のことである。内面では弱肉強食が実情である。私が幼い頃プロイセンがいかに貧弱だったかは貴方達も知っているだろう。当時味わった小国の悲哀と怒りを忘れることができない。万国公法は列国の権利を保存する不変の法というが、大国にとっては利があれば公法を守るだろうが、不利とみれば公法に代わって武力を用いるだろう」

スポーツの世界でも、欧米の国家があまり良い成績を取れなくなると、平気でルールそのものを変えてくる。欧米のそのような理不尽にも見える行動の背後には、ビスマルクが指摘したような本音と建前の二重構造がある、ということでしょう。念のために書いておきますよ、批判してるわけではありません。そういう文化だと理解した上で、日本は付き合っていく必要があります。日本自体も、教条主義に陥りがちな面があるのですから。

■日本の今後は?■

ドイツが、原発再稼働ではなく石炭火力発電にシフトというのは、それでもまだメルケル政権の亡霊が強く生き残っている、証拠でもあるでしょう。しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻によって、メルケル政権のそういう理想主義に走りすぎた政策の数々が、ヒトラー政権の暴走とベクトルが違うだけで、理想に現実を無理やり合わそうとした結果の、原理主義に近いことが理解できます。

ドイツ人は理知的とされますが、T4作戦のように教条主義的な行動を見せることが、多々ありますから。日本はこの現実を見据え、自国の石炭火力発電の継続的な研究と、新規の発電所の建設の可能性を探り。それ以上に原発再稼働に向けて、原子力規制委員会にニュートラルな判断を、求めていくことでしょう。そのためには大衆の支持と政治家の決断が、両方とも必要なのですが。参院選の争点にしたくないであろう岸田政権には、あまり期待できないかもです。

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